松明 ~光明を指し示して~

暗闇を照らし赤々と燃える。が、自身が燃え上がっては長くはもたない。火を消すことなく新しい松明へと引き継がれねばならない。

ゲームと授業

2017-11-23 09:26:09 | Weblog
                        【会員の指導による授業】

 子どもが遊ぶゲームと授業を一緒にしてはいけませんが、私は予てから子どもが飽くことを知らないゲームの要素を授業の中に取り入れることができればと考えていた。そんなときに、NHK教育テレビで、「やめられないゲーム、開発舞台裏から」という番組があったので視聴した。
 そこでは、ゲーム開発を仕事とする方がこんな話しをしていた。
○私たちゲームを開発する者は、「子どもがこんなゲームはつまらない」と言われる恐怖と常に戦ってゲームを制作している。
○子どもは無駄にゲームに夢中になっているのではない。(夢中になる要素があるからである)
○1つのゲームに私たちは300時間飽かずにやってもらわないと採算がとれない。
○ゲームは難しすぎると最後までやってもらえないが、簡単すぎてもだめである。挑戦意欲がわくようなものでなければならない。
○ストーリーに魅力がなければならない。
 また、子どもがゲームにはまるようにするための秘密として、つぎの4点を挙げている。
1最終目標が設定されていること。それをしっかりと子どもにメッセージすること
2直近目標を与えること(何をどうすればよいか提示すること)
3中間目標を示すこと
 などである。私たちの実践している追求方式の授業では、子どもは休み時間に入ってもよく夢中で学習していることがある。普通の授業ではあまり見られないことである。
 追求方式の授業の組み立てや展開は、どうも今まで述べてきたような、このゲームに似ているところがある。大問題を設定する、小問題を解く、文を分けて考える、選択問題を設定する、対立問題をつくる、根拠を示す、課題を攻め落とすなどである。
 子どもが飽くことをしらない授業をつくることは、私たちの夢である。ゲームの魅力の要素を授業に上手に取り入れていくことも考えていきたい。子どもの学習意欲やモチベーションの維持向上のためにも必要のように思う。


※学校・学級づくり、授業づくりに協力します。お声を掛けてください。研修での講話や体験型研修をボランティアで行います。ホームページ「浜松授業研究の会」のお問合せ、ご連絡に記入してください。または、このブログのコメントに記入していただいても結構です。

第77回「浜松授業研究の会」の御案内

2017-11-13 10:39:33 | Weblog
                      【会員の指導による合唱】
   

           ~「教師が変わる、授業が変わる、子どもが変わる」そんな研究会です~  

 一つの授業にじっくり時間をかけて取り組んでいない。何をしても中途半端な授業になってしまっている。やっつけ仕事になってしまっている。おそらく大半の学校の教育の実態でしょう。
 それがあまり問題視されず、改善されないのは、子どものほんとの力の凄さを知らないからです。子どものほんとうの力を引き出すような授業の経験が少ないからです。だから子どもを見くびって「これでよし!」と思っているのでしょう。または、そう感じていても、どうしたらよいのかその方法を知らないからでしょう。これらの解決は、校内研修だけではなかなか困難です。同僚や先輩教師に教えを請うても難しいことです。私の今までの長い経験で感じていることです。
 この浜松の会では「教師が変わる、授業が変わる、子どもが変わる」をテーマとして研修しています。ここでの学びは、具体的であり、実際的であり、実質的なものです。それだけに確実に得るものがあり、上記のテーマの実現が可能です。
 この会は、偏向的な教育や思想的な教育はしていませんので、安心して学ぶことができます。どなたでも自由に参加できます。まだ、参加されたことのない方は、是非覗いてみてください。
 多くの皆さんの参加をお待ちしています。

1 開催日時   
2017年11月18日(土)9:00~12:00
          
2 開催場所   天竜区壬生ホール 第1会議室
  ※時間厳守ではありませんので参加できる時間で結構です。
  ※服装は自由です。
  ※駐車場はあります。

3 研修内容
○ 国語、算数を中心とした各教科
○ 音楽、図工、体育などの実技教科
○ 学級づくり
○ その他
   本研究会の学びの特徴
  ・具体的な教材とか写真とかDVD、テープとかの事実を対象にして考える。
  ・参加者からの実践があればそれをもとにして考える。
  ・音楽、体育、図工、その他の実技をする。

4 準 備 物  
○ 実践したもの(ある人)
○ 教材研究をしてほしい教材がある人(10部印刷持参)
○ 筆記用具
○ 国語辞典
○ 会費 200円

5この会の研修内容や実践の証、考え方は下記のホームページやブログをご覧になれば、おおよそ理解できると思いますぜひ検索してください。
○ 浜松授業研究の会
○ totoroの小道
○ 松明光明



※学校・学級づくり、授業づくりに協力します。お声を掛けてください。研修での講話や体験型研修をボランティアで行います。ホームページ「浜松授業研究の会」のお問合せ、ご連絡に記入してください。または、このブログのコメントに記入していただいても結構です。


授業におけるコミュニケーション② ~子どもに考えを持たせる方法~

2017-11-06 10:22:32 | Weblog

子どもに考えを持たせる方法として
○漠然とした発問や課題はダメ「今の○○の気持ちはどうですか?」「このことから何がわかりましたか?」などは、子どもはどう返事をしたらいいのか、どう答えたらよいのか戸惑ってしまう。また、適当に答えてもだいたい当たってしまう。こういう発問をしていると、教室の空気は必ず重くなり、子どもの顔も曇ってくる。
 「今の○○の気持ちが出ている文は、①にあるのか②にあるのか③にあるのかどれですか?」「始めの○○と今の○○はどういう違いがありますか?」などのように具体的で、子どもの思考が誘発されるような発問にしなければいけない。教師はいつでもそういうことを考えて、子どもの状態が生き生きするように働きかけなければならない。
○選択させることは有効である。すべてがそうでないが、子どもに考えを選択させるようにすると、子どもの思考は動く。「これは、①か②か③かどれだと考えますか?」こうすると子どもは問題を自分から読む、選ぶようになる。また、選んでいる中で根拠を考えるようになる。
○問題を限定して出すと有効である。「この中に答えが4つあるよ。見つけてみよう」「この文を分けて考えてみよう。どこの文にあるかな?」等である。
○答えの証拠は、あせらずに、広く意見の中から導き出す。しかし、最終的にはシビアな証拠を見つけ出すようにする。


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