松明 ~光明を指し示して~

暗闇を照らし赤々と燃える。が、自身が燃え上がっては長くはもたない。火を消すことなく新しい松明へと引き継がれねばならない。

公開研究会ボランティアの皆様へ

2008-02-13 15:54:06 | Weblog

 公開研究会ボランティアの皆様
        浜松市立光明小学校 校長 河 島 秀 夫

                    授業公開研究会ボランティアについて(お礼)

 日ごろから、光明小学校の教育活動について、御理解と御協力をいただき誠にありがとうございます。先日(2月8日)には、授業公開研究会「国語授業を学ぶ会」でのボランティアに応募いただき、精力的に活動いただきまして誠にありがとうございます。お陰をもちまして、子ども達の活躍の様子を、全国からの参観者に無事公開することができました。どの参観者も一様に、子ども達が自信を持って学習したり表現したりする姿に驚き、お褒めの言葉をいただきました。これも、皆様の陰のお力添えがあってのことだと心より感謝申し上げます。また、皆様の厚いもてなしに以下のような声が届いておりますので、一部御紹介いたします。
 子ども達が伸び伸びと学習や活動できるのも、各家庭でのバックアップがあればこそです。今後も学校教育に積極的な御協力をいただけますようお願い申し上げ、書面にて誠に恐縮ですが、御協力のお礼とさせていただきます。

                                          記

1 事後アンケートより
 ・休憩場所での優しい心遣いがうれしかったです。
 ・PTAボランティアの方々にも大変親切に接していただきました。うれしかったです。
 ・温かい心遣いで迎えられました。ありがとうございました。
 ・お昼を食べていたらコーヒーを入れていただきました。恐縮です。ごちそうさまでした。
 ・PTAの皆さんも進んで協力されていてすばらしいことだと思いました。
 ・控室でもPTAの方々の心配りがありがたかったです。
 ・今、色々と教育についての悪いニュースばかりですが、このように頑張っている学校、先生、地域などをニュースで取り上げてほしいですね。
 ・授業外でも子ども達の表情がとても生き生きしていました。すれ違う際のあいさつも心地よいものがありました。
  ・授業が始まる前に「早く授業を始めよう」という熱意ある言葉を聞きました。すばらしいと思いました。
 ・なんと表現していいか分かりませんが、とっても気持ちが良く、幸せな気分になりました。
 ・学校全体がしっとりと落ち着いてすてきな学校だなあと思いました。
 ・学校が一つになって、教育活動に取り組んでいることはすばらしいことだと思います。

2 参加者について
・県外(宮崎県、長崎県、島根県、鳥取県、

 岡山県、兵庫県、大阪府、京都府、三重県、

 岐阜県、愛知県、東京都、茨城県、群馬県、

 福島県)        46名
・市外(富士市、磐田市、袋井市、森町) 40名
・市内       41名
・地域、各種団体            26名
                          合計       153名


20,2,8公開研究会終わる

2008-02-11 12:07:43 | Weblog
授業者はもちろんのことですが、下働き(見えにくいが大変重要な仕事)をしていただいた級外の職員の方、保護者のボランティアの方ほんとうにお疲れ様でした。
 授業づくり、子どもづくり、指導案、紀要、講師の送迎、講師の接待、研究会の諸準備、研究会当日の運営、片付け、ビデオ撮影、写真撮影、お花等の環境美化、終了後のアンケートの整理等・・・・いっぱいありました。このどれもが職員や保護者の方が一つになって、協力してやっていただきました。お陰で子どもたちの力が十二分に発揮できる素晴らしい公開研究会ができました。ありがとうございました。
             今回の公開をり返って

○ 講師と先生方の御努力と奮闘により、国語の授業のし方が、抽象的(研究以前 の国語の授業)から具体的になったことにより、教師も子どももどのように授業 をつくるのかが明確になってきました。そのことにより、子どもの学びが向上し てきました。これは、授業者本人がいちばんよく分かっていることだと思いま  す。他校の参観者の方も、子どもたちが凄いと褒めていただいていることからも わかります。
○ 同時に他教科の学びもよくなってきました。問題を追求すること、人の話を聴 く、話す、反応すること、丁寧に物事をすること等です。(しかし、国語の学び を他教科に生かすことを意識して授業している教師の場合です)
○ 合唱、オペレッタ、器械体操、絵画等の表現する学びにおいて、教師の教える 技術、題材を選択する力等が向上したことにより、全員の子どもの表現が著しく よくなったことが言えます。そのことは、子どもの心の成長にも大きく関係して います。
○ 清掃、あいさつ、体育館への入退場、各種の行事などもほんとうに真面目に誠 実に取り組む子どもが増えてきました。
○ 研究の成果は、参観者のアンケートを見ていただければ一目瞭然です。つぶさ にアンケートを読んで分析してください。

    今回の講師の教えやその介入をどのように捉えたらよいか

 私は、この間(5日~7日)の指導は、子どもの可能性をどこまで出させるか、出すことができるのかのなりふり構わずの指導であったと思います。それだけに、私たちには理解の及ばないような出来事がありました。
① 文章を切ることの要求→切りすぎることによって教材の何を教えようとしてい るかが不明になること
② 歌唱等で子どもの声を引き出す指揮の要求→指揮をやめて、子どもが自分から 歌い出す、動き出すことの要求
③ 伴奏者の交代、演技種目の急な変更、新しい歌の要求
④ やってみなければ分からない、そして柔軟に変えていく
 この①~④はかなりの性急な要求があり、短い時間に様々なものを変えたり、取 り込んだりして、仕上げようとしました。そのことが私も先生方も一番苦労され たことだと思います。それは、同時に子どもにとっても同じだと思います。
  しかし、学ぶべきことは、私には山ほどありました。
1 子どもの発達をどこまでも追い求めること
2 形でなく過程を大切にすること
3 まず、試してみること、そして修正すること
4 質の高い内容を入れること
5 あきらめないこと
 などです。これからは、このような教えをもう少し時間をかけながらじっくりと実践していけばよいのではないかと思います。ただし、期限を決めてかからなければ、何をやってもいつまでもできないということにならないようにしなければなりません。
            最後に残るのは教師

○ 大槻先生の全体会での言葉の中で「教師のリーダー性は、子どもの幸せにつな がる」がありました。これは、ほんとうに感じることです。学級の崩壊やいじめ が起きたり、学級の秩序の維持ができなくなる場合は、必ず教師のリーダー性に 問題があるからです。当然、日々の授業や学級づくりは、教師のリーダー性は欠 かせないものです。このことは、舞台芸術を主宰している松尾交子さんのアンケ ートを読んでもわかります。松尾さんは、いつも人間を相手にしのぎをけずるよ うな仕事をされている方ですから説得力があります。
○ 今回の研究会を通して、教師の理想を私は次のように感じました。「パワーが あって、他から学ぶ謙虚な姿勢のある教師」です。人間は100%の人はいませ ん。「パワーがあるが他から学ばない。(独善的)教師」「子どもを優しくする が、子どもを強くしたり、高いところへ導くパワーに欠ける教師」大別すると2 つなるように思います。自分のよさや欠点にしっかり気づいて仕事ができるよう にしたいものです。

             さて、今後はどうする

 宮坂先生の光明小の課題として次のように言われています。「つめこみの授業で育ってきた教師や子どもが、古い構えや行動習慣を、発達を前提とする新しい授業習慣に変化させる、長い道程に踏み出すかどうかとういことだと思います。」
 私は、このときに「つめこみの授業」「古い構えや行動習慣」とは、いったいどういうことかが具体的に理解できたいないとダメだと思います。そのことについては校内研修でしっかりと話し合いましょう。
 






2日の自由参観会ありがとう。感想もいただき嬉しかったです

2008-02-03 20:35:56 | Weblog
自由参観会、保護者の方、地域の方ありがとうございました。いくつかの感想をいただきましたので御紹介します。

 はじめて1年から5年生の表現活動を見せていただきました。1学年ごとに、こんなにも成長していくのかと思いました。光明小の教育理念、方向等がすばらしいものであり、それを職員全体が理解され、実行されている成果ではないかと思います。
 地域の人間として、大変うれしく思いました。今日は子どもたちから、すごいパワーをいただきました。(Aさん)
 私も光明小で子どものころ表現活動を体験し、発表もしたことがあります。本日、3年生のオペレッタを拝見し、とても感動しました。大人になっても自己表現の重要性は高く、必要なことと常々思います。
 このような機会をつくっていただき大変感謝しています。ありがとうございました。(Bさん)
 2日の発表会を参観させていただきました。児童の大きく息を吸い込んで発表する姿、子ども達に一生懸命やることの大切さを教えられた気持ちです。「あほろくと川だいこ」では涙ぐんでいる参観者もおられ、子どもが大人に感動を与える面を垣間見ました。
 ここまでには先生方の本当のがんばりやご苦労があったことでしょう。2月8日の全国への公開発表のご盛会を!!(Cさん)
 縄跳び大会から見せていただきました。他のクラスに負けまいとする力はすごいですね。縄を回す人も一生懸命でした。
 表現活動では、人に頼らず自信を持って一人ひとりが自分のものにして、精一杯やっている姿はすばらしかったです。体育館は、冷たかったのに足のつま先から頭のてっぺんまで力をぬくことなく神経を行き届かせ、お腹の底から声を出していました。
 学年が大きくなるにつれて声の大きさ、出し方もずいぶん違ってくるんですね。驚きました。常に生徒が先生の方をまっすぐ見ている様子がうかがわれます。体育館から出て行く生徒に声を掛けられている校長先生と子どもたちを見ていたら、涙が出るやら鳥肌が立つやらしました。こんなに素晴らしい発表を見せていただき、何か得したような気持ちになって帰りました。ありがとうございました。
 残念だったことがあります。せめて発表が始まったら後ろで見ている若いお母さんの私語には絶対にやめてほしいです。お忙しいでしょうが、自分の子どもの学年だけでなく、最後まで見ていかれたらどうかと思いました。(Dさん)
 Dさんのご指摘には、私も同感です。大変気になっています。怒りをとおりこして、さびしさを感じます。このように人が発表しているときに、私語はいけませんね。これが、学習しているのは、子どもたちのことですからなおさらいけません。また、Dさんのように、よいもの、価値あるものに感動する心もないのですからね。これでは子育てもうまくいきませんね。荒れた子ども、かさかさした子ども、散漫な子ども、思いやりのない子どもができるだけです。
 このことは、授業参観会の時にも感じます。教室に入らないで、廊下で話し合っている方がいます。何と失礼なことでしょう。子どもたちの学習を参観に来たのですから、子どもの学習を見てほしいと思います。確かにご覧になって楽しい授業ばかりではありません。しかし、どんな授業であろうと廊下での私語はいけません。これは礼儀の問題なのです。
 子どもを励まし、ほめる、認める、このような姿勢であってほしいと思います。よろしくお願いします。(校長より)


「表現活動」って何?

2008-02-01 09:58:30 | Weblog
 光明小学校は、教科では、「国語の学習」、総合的な学習では、「表現活動」に力を入れています。このように教科と表現の学習を両輪として学習することにより、子どもたちの学びが、正確に、力強く、はやく、身につくからです。
 ところで表現活動とは何か?と思われる方がいるのではないでしょうか。
 本校では表現活動として、合唱、オペレッタ、器械体操の3つを重視しています。
 表現活動の意義として次のようなことがいえます。
 ○声と身体のすべてを総動員して、自分の心にあるものを表現します。そのこと  により、表現する楽しさや喜びを味わいます。
 ○大勢の人の前で発表することにより、自信や勇気を持つようになります。そし  て、この自信や勇気は、他の教科の学習や生活に影響し、そこでも自分を出し  切るようになります。
 ○くずれつつある現代の子どもの心身を、息を吸う、しっかりと声を出す、リズ  ムをつくる、気持ちを合わせるなどを十分に体験させて、メリハリのある心身  に再生します。
 ○表現をつくり出すことによって、クラスや学校全体がいっそう強くまとまり、  連帯感を深めることができます。
 ○低俗文化の多い中で、質の高い文化を身につけます。
   このように、表現活動のよさがたくさんあります。現実に光明小の子どもた  ちは、この表現活動により、素晴らしく伸びてきています。