新採研だより
授業におけるコミュニケーションって何だろう
コミュニケーションを辞典で調べると、人間の生活に必要な知覚、感情、思考の伝達とある。(広辞苑)しかし、授業におけるコミュニケーションは、それにとどまってはならない。
授業におけるコミュニケーションは、集団思考である。一人ひとりが自分の考えをしっかり持ち、それをみんなの前に出し、今課題になっていることを深めたり、発展させたりすることである。
授業におけるコミュニケーション(個人の思考も同様)で言うならば、はじめに持っていた考えが、みんなで話し合うことによって、変わることである。それも高い次元に変わることである。
そのことにより授業が高まり、子どもが高まることである。
授業におけるコミュニケーションが成立するためには、次の条件が必要である。
○一人ひとりが自分の考えを持つ。これは全員参加の授業にもつながる。教師は一人ひとりに考えという武器を持たせる必要がある。それは、鉄砲でも、刀でも槍でも、短刀でも何でもよい。丸腰はいけない。意見という武器を持たせることである。
○自分の考えを発表する。発表してもらわなければどうにもならない。ここでは間違いが許されることが大切であり、学級づくりがしっかりできていなければならない。
○友だちの考えを聴く。一人の発言が学級全体のものにならなければ、授業は新しい次元に入っていかない。従って、友だちの話を「聴く」ということは、とても重要なことである。そのためには、友だちや教師の考えを聴くときには、相手を見る、反応して聴く、自分の考えと比較して聴くなどがどうしても大切になる
○自分の考えを発表するときには、全体に聞こえる声でする。
○教師は、授業におけるコミュニケーションを成立させるためには、一人の発言(特に重要な発言)が、学級全体の問題になるようにいつも気を配っていなければければならない。
※教室で友だちと学習するということは、上記のようなことである。でなかったら、他者と勉強する意味はない。
子どもに考えを持たせる方法
○漠然とした発問や課題はダメ「今の○○の気持ちはどうですか?」「このことから何がわかりましたか?」などは、子どもはどう返事をしたらいいのか、どう答えたらよいのか戸惑ってしまう。また、適当に答えてもだいたい当たってしまう。こういう発問をしていると、教室の空気は必ず重くなり、子どもの顔も曇ってくる。
「今の○○の気持ちが出ている文は、①にあるのか②にあるのか③にあるのかどれですか?」「始めの○○と今の○○はどういう違いがありますか?」などのように具体的で、子どもの思考が誘発されるような発問にしなければいけない。教師はいつでもそういうことを考えて、子どもの状態が生き生きするように働きかけなければならない。
○選択させることは有効である。すべてがそうでないが、子どもに考えを選択させるようにすると、子どもの思考は動く。「これは、①か②か③かどれだと考えますか?」こうすると子どもは問題を自分から読む、選ぶようになる。また、選んでいる中で根拠を考えるようになる。
○問題を限定して出すと有効である。「この中に答えが4つあるよ。見つけてみよう」「この文を分けて考えてみよう。どこの文にあるかな?」等である。
○答えの証拠は、あせらずに、広く意見の中から導き出す。しかし、最終的にはシビアな証拠を見つけ出すようにする。
授業におけるコミュニケーションって何だろう
コミュニケーションを辞典で調べると、人間の生活に必要な知覚、感情、思考の伝達とある。(広辞苑)しかし、授業におけるコミュニケーションは、それにとどまってはならない。
授業におけるコミュニケーションは、集団思考である。一人ひとりが自分の考えをしっかり持ち、それをみんなの前に出し、今課題になっていることを深めたり、発展させたりすることである。
授業におけるコミュニケーション(個人の思考も同様)で言うならば、はじめに持っていた考えが、みんなで話し合うことによって、変わることである。それも高い次元に変わることである。
そのことにより授業が高まり、子どもが高まることである。
授業におけるコミュニケーションが成立するためには、次の条件が必要である。
○一人ひとりが自分の考えを持つ。これは全員参加の授業にもつながる。教師は一人ひとりに考えという武器を持たせる必要がある。それは、鉄砲でも、刀でも槍でも、短刀でも何でもよい。丸腰はいけない。意見という武器を持たせることである。
○自分の考えを発表する。発表してもらわなければどうにもならない。ここでは間違いが許されることが大切であり、学級づくりがしっかりできていなければならない。
○友だちの考えを聴く。一人の発言が学級全体のものにならなければ、授業は新しい次元に入っていかない。従って、友だちの話を「聴く」ということは、とても重要なことである。そのためには、友だちや教師の考えを聴くときには、相手を見る、反応して聴く、自分の考えと比較して聴くなどがどうしても大切になる
○自分の考えを発表するときには、全体に聞こえる声でする。
○教師は、授業におけるコミュニケーションを成立させるためには、一人の発言(特に重要な発言)が、学級全体の問題になるようにいつも気を配っていなければければならない。
※教室で友だちと学習するということは、上記のようなことである。でなかったら、他者と勉強する意味はない。
子どもに考えを持たせる方法
○漠然とした発問や課題はダメ「今の○○の気持ちはどうですか?」「このことから何がわかりましたか?」などは、子どもはどう返事をしたらいいのか、どう答えたらよいのか戸惑ってしまう。また、適当に答えてもだいたい当たってしまう。こういう発問をしていると、教室の空気は必ず重くなり、子どもの顔も曇ってくる。
「今の○○の気持ちが出ている文は、①にあるのか②にあるのか③にあるのかどれですか?」「始めの○○と今の○○はどういう違いがありますか?」などのように具体的で、子どもの思考が誘発されるような発問にしなければいけない。教師はいつでもそういうことを考えて、子どもの状態が生き生きするように働きかけなければならない。
○選択させることは有効である。すべてがそうでないが、子どもに考えを選択させるようにすると、子どもの思考は動く。「これは、①か②か③かどれだと考えますか?」こうすると子どもは問題を自分から読む、選ぶようになる。また、選んでいる中で根拠を考えるようになる。
○問題を限定して出すと有効である。「この中に答えが4つあるよ。見つけてみよう」「この文を分けて考えてみよう。どこの文にあるかな?」等である。
○答えの証拠は、あせらずに、広く意見の中から導き出す。しかし、最終的にはシビアな証拠を見つけ出すようにする。