松明 ~光明を指し示して~

暗闇を照らし赤々と燃える。が、自身が燃え上がっては長くはもたない。火を消すことなく新しい松明へと引き継がれねばならない。

国 語

2010-06-29 22:18:10 | Weblog


 ・・・国語は、科学というよりみなが使っている日本語なんだよ。なんでもないんだ。
とはいえ、日常、たいていの家庭では、首尾一貫した論理で会話がかわされているわけではない。
 また気のきいた修辞をつかう両親というのはすくなく、ふつう、4,5百語の生活単語で間に合わせている。水、めし、疲れた、寒い、暑い、ふろ、おなかがすいた。あるいは、あすは雨だろうか、という範囲で、つまるところ、古代穴居人とかわらない。それを少しでも高度にしようというのが、国語科の目的のひとつである。
 言語が、一つの国が千年以上かけた最大の文化遺産であることはいうまでもない。これによって人は、森羅万象を知的に、あるいは情緒的にとらえることができる。そういう言語の教育は、学校の国語科の教室でしかとりあつかわれないのである。・・・

                                                          司馬遼太郎著「風塵抄」より

 私も司馬遼太郎氏が言われていることがよくわかります。それだけに学校での国語指導の在り方を変えていかねばと思う。


 ※下記のブログも検索しご覧ください。
①totoroの小道
②藍色と空色と緑のページ(各教科等の実践事例が掲載されています)

授業研究の会(新城の会)に参加して

2010-06-27 11:32:02 | Weblog


 6月26日(土)には授業研究の会(新城の会)があった。今回も参加して大変よい勉強になった。これは参加してみないとわからないことである。 メリットの第一は、行政機関の研修では得られない勉強ができるからである。
 私は教職を定年退職し、現在は拠点校指導教員として、初任者のお手伝いをさせていただいているが、特に若い教師には勉強してほしいと願っている。そして、子どもたちの幸せをつくり出し、教師としての幸せをつかんでほしいと強く思っている。

主な研修の内容
1近況報告
2研修内容
 ①国語:1年「てがみ」(東京書籍)・5年「わらぐつの中の神様」(光村図書)の解釈、問題づくり、授業展開について
 ②音楽:合唱指導の実践(姿勢、発声、指揮他)、表現の実践発表(身体表現)とその検討
 ③体育:器械運動の実践(側転、柔軟運動)とその検討
 ④図工:描画の実践発表(人物の顔)とその検討、彩色の実技
 ⑤その他
9時30分から16時10分までみっちり1日研修しました。楽しかったです。勉強になりました。

第4回 授業研究の会(浜松の会)のご案内

2010-06-25 19:01:19 | Weblog

皆さんお元気ですか。学級づくりは上手くいっていますか。授業が惰性に流れていませんか、形式化していませんか。これでよしとしていませんか。子どもたちのために、よりよい学級づくりや授業づくりをしていきたいですね。
さて件名のとおり、授業研究の会(浜松の会)が開催されます。おそらく近隣では学べない、質の高い勉強ができる会だと思います。この会は、偏向的な教育や思想はしていませんので、安心して学ぶことができます。どなたでも自由に参加できます。まだ、参加されたことのない方は、是非覗いてみてください。
 今回は参加者の要望もあり、1日の研究会にしました。もちろん、半日の参加でも結構です。どうぞお誘い会わせて、お出掛けください。多くの皆さんの参加をお待ちしています。


1 本研究会の性格について
 現在の各校の「校内研修」や「文科省、教育委員会の指定研究」だけでは授業の改善には限界があるのではないでしょうか。
 例えば、次のような課題はどうでしょうか。
 ○ 教師の教え込みの授業から、子ども主体の授業になっているか。
 ○ 「教えて考えさせる授業」と言われているが、それができているか。   
 ○ 多くの学校では、研究のテーマとして、子どもの「対話能力」の向上を掲げているが、その成果が出ているか。
 ○ 研究している教科の学びが、他の教科学習に生かされているか。 
 ○ 授業によって子どもの心をつくり、子どもの生活が変わってきているか。
 ○ 教師がほんとうに、やりがいを持って授業づくりができているか。
   などを考えると、まだまだ十分だとは言えないものがあると思います。
   本研究会では、実施している研究内容を材料にしながら、これらの課題を確 実に解決していきます。すでに、先行実践によりその効果は明確に出てきています。本研究会の      学びは、実践的であり必ず得るものがあります。
2 開催日時  平成22年 7月 3日(土)9:00~16:00
3 会  場 天竜壬生ホール会議室(二俣町)
4 研修内容
① 国語を中心とした各教科
② 音楽、図工、体育などの実技教科
③ 学級づくり
④ その他
5 準 備 物
○ 実践したもの(ある人)
○ 筆記用具
○ 辞典
○ 会費 300円
○ 服装は自由
6 連 絡 先
   河 島 秀 夫
   自 宅 053-926-2366
   携 帯 080-1565-8320
   ブログ 松明光明 検索   
7 その他
 前回の会の学びの様子をぜひブログ(totoroの小道で検索)でご覧ください。きっと会に参加したくなるでしょう。
 ○国語 海雀 海雀2 
 ○国語 スイミーその1 スイミーその2 
 ○図工 平野先生の実践 あじさい1あじさい2あじさい3



※リンク
      ①totoroの小道
      ②藍色と空色と緑のページ(各教科等の実践が掲載されています)

ほんとうの教師の仕事が・・・

2010-06-23 08:35:23 | Weblog

 
 内外教育のラウンジに「教師の仕事」ということで次のような文章があった。抜粋すると
○職員室の雰囲気が変わって教師同士が語り合う時間が少なくなり、教育の技術を磨き合うことが難しい時代になった。
○十数年前、「情報化」が学校の流行語になった。最近の教育界は往々にして、絶対化された言葉によって一斉に突っ走る。行政の施策に個人の持ち込みが重なり、職員室のパソ    コンが急増した。・・・・・同時に思わぬ事態が発生した。ひたすらパソコンに向かい続け、同僚や生徒と話をしている間も画面から目を離せないような「多忙な」教師が増えたのだ。そのため職員室の会話は少なくなり、従来指摘されてきた教師の孤立化傾向が急加速した。○一見すると時間の無駄のように見える雑談は、児童・生徒に関する指導に当たるための機会だった。教科指導や生徒指導などについて意見を交換し、優れた教育方法について学ぶなど、指導能力を高める場でもあった。その時間が減少している。・・・などである。

  私も複数の学校に初任者指導で入っているが、上記と同じようなことを強く感じている。加えてこんな現象もある。
  3月末には、国の政策によって「大型テレビ」が学校に入った。一つ一つの学級にです。私は聞いて驚いた。しかし、入ったのはいいとしても、多くの学校はほとんど教室でなく教材室や特別教室または物置にある。埃をかぶっている状態もある。当たり前です。このテレビは大きすぎて教室では置く場所がない。さらに転倒等の危険もある。また、そんなに回数多く使うものでもないからである。ああ!もったいない。・・・
 また、「電子黒板」も入った。これは普及のための研修があり、情報担当の教師が出張して勉強してきた。それを学校に帰って職員に伝達した。多くの時間を割いてである。その割には現場であまり使われていないようである。ああ!もったない。・・・
 何か万事がこのような流れになってきているようである。あまり使われていない「大型テレビ」や「電子黒板」も、教育委員会等の視察があれば「使っているように」見せなければならない。教育委員会から「使用のアンケート」があれば、使わなければならないとなるだろう。そして、教師本来の仕事がどんどんおかしくなっていくのである。・・・・・
 そうならなければよいと思うのである。
因みに「大型テレビ」の活用法を私なりにいろいろ考えてみた。参考にされたい。
○ 教育テレビで放映の「理科学習」などを見せる。
○ 子どものノートや教科書などを拡大して見せる。
○ グラフや写真資料等の提示をする。
○ 学校行事などの様子を見せる。
○ 体験学習の様子を見せる。
○ 学校や地域では体験できないような学習を見せる。
○ 学習発表会などの演技の学習に活用する
○ 学習に役立つDVDやビデオを教師が手に入れて見せる。
○ 保護者会などで学校での様子を父母に見てもらう。
○ その他、いろいろ考えられるだろう。
しかし、無理に使う必要はないだろう。「大型テレビでなければ」というようなときに効果的に使用すればよいと思う。


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①totoroの小道
②藍色と空色と緑のページ(各教科等の実践事例が掲載されています)

日本語

2010-06-20 08:41:48 | Weblog


 30年ほど前にケンブリッジ大学の日本語学科を出たイギリスの青年からおもしろい話を聞いたことがある。かれの在学中、日本語の先生(イギリス人)が、
「日本語はぜんぶ“名詞”でできあがっている」
と教えたそうである。
「そんなばかなことないよ」
と、私はいってから、すぐ自信をなくした。案外そうかもしれない。ついでながら、この場合の“名刺”とは単語ではなく、センテンス全体の“名詞化”と考えていい。たとえば、
「円高の差益は私たちの消費生活までなかなかまわって来ない」
といいきらずに、この下に「・・・・という感じで。ー」とくっつけ、“感じ”までを名詞化することで、語り手はニッコリ安堵するのである。
「私は猫が好きです。」
といえばいいのに、言い切りを避けたがる感覚が働くのか「私は猫が好き、ミタイで。ー」といって、ことさらに“名詞化”してしまう。
日本語はもともと明晰よりも、どこかぼかした曖昧さを加えるほうが、話し手にも聞き手にも安定感を感じさせる。だからカンジやミタイの多用は、ひとつには、そういう伝統回帰の要素があるのかもしれない。
司馬遼太郎著「風塵抄」より



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柔軟体操の指導について

2010-06-17 23:25:38 | Weblog

 
 
 柔軟体操の指導について記すが、この指導法の考え方は、朗読、歌声、器楽など、ほとんどのドリル学習に生かされるものと考える。

1 柔軟体操の意義

 ○ 誰の目にもできるできないがはっきりわかる。そのため、できたときの喜びが大きく、自信や勇気につながる。
 ○ 柔軟体操で鍛えた体や心が他の学びに生かされる。
 ○ 健康な体をつくり、ケガの予防にもなる。
 ○ あらゆるスポーツの基礎となる。

2 柔軟体操の練習の方法

 ① 毎日継続してやる
   ○ 「朝の会」や「夕の会」のプログラムに入れる。
   ○ 体育の準備運動の中に必ず取り入れる。
   ○ 休み時間でも教師は見てやる
   ○ 家庭でも取り組ませる
   ※ 雨が降っても風が吹いてもやり抜く
   ※ 教師はいつも柔軟体操を意識している

 ② 褒めて伸ばす
   ○ 前日や一週間前と比較する
   ○ 記録を書く。表に合格の印をする
   ○ できる子どもを見本にさせる
   ○ 1ミリ、1センチの進歩を見逃さずに褒める(特に苦手な子どもには)

 ③ 子ども同士で教え合う
  ○ 教師は忙しいので子ども同士で練習させる
  ○ 合格は教師が見てやる

 ④ 発表の場を持つ
  ○ 参観日で見せる
  ○ 学年集会で見せる
  ○ 学習発表会で披露する
  ○ 運動会で発表する
   ※ 小さな積み重ねの成果を集大成して発表する

 ⑤ 柔軟体操で学級づくり、子どもづくりをするという強い願いでやる。これもあれもと手を広げないこと。


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スポーツの試合と比較はできないが

2010-06-16 09:12:13 | Weblog


 W杯日本、カメルーンに勝利おめでとう。1つのゴールを先制し、粘り強く守って逃げ切った。よかった、がんばった、素晴らしかった。

私はスポーツの試合を見ていて、いつも思うことがある。それは、子どもの教育とスポーツの試合のことである。これは比較することは無理かもしれないが述べてみる。
 スポーツの試合となると相手がある。その相手(個人またはチーム)は、全力を出してこちらを負かしにくる。相当な練習を積ん、闘志をむき出しにしてである。隙あればそこにつけ込んでくる。相手を負かすには、こちらはそれ以上のことをしなければならない。
 子どもの教育の場合はどうであろうか、授業に絞って考えてみよう。教師の相手は子どもである。その子どもは、教師の言うことには、一応従順にきいていくれる。目立って授業妨害をするのでもない。子どもの学習意欲の低下というが、それも多くは教師がつくっている。
これらのことを考えてみると、教師の授業はやりやすいとも言えるのではないか。
 では、何が教師に不足しているかということである。それは教師の努力であろう。もっと教材を調べたり、授業の展開を考えたり、発問や課題を工夫したり、一人一人の持ち味を把握したりすることであろう。そして授業に臨むことである。
 また、授業の展開の中では、子どもの言動をしっかり洞察したり、瞬時に効果的な発問や指示を考えたり、一人一人の子どもを生かしたり、授業を組織したりすることであろう。
 これらはスポーツの試合の中では、監督やコーチや選手は常に真剣にされていることである。

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第3回授業研究の会(浜松の会)が開催された

2010-06-12 16:39:59 | Weblog

1あいさつ
2自己紹介(11人)
3研修内容
 ①国語の教材解釈
  ○三年とうげ
  ○スイミー
 ②実践発表 
  ○体育
  ・一輪車
  ・柔軟運動 
  ・跳び箱
  ○図工
  ・タケノコの描画
 ※今回も熱心な先生方が参加した。一週間の勤務が終え、体も心もゆったりと休みたいと誰しも思うのであるが、このように参加することは、何かこの会で掴むものがあるからであろう。
 この会の特徴の一つは、参加者が受け身でなく、話し合いや実技に実に積極的なことである。それが大きな学びになり、自信や喜びになっているのだと思う。
 3時間休憩もなく研修が続けられてもまだ時間が足りないほど充実している。他の研修会では考えられないことである。

やっと草花をしみじみ愛でるようになった

2010-06-09 20:22:12 | Weblog


 白と青のロベリアの花の苗を鉢に植えました。1ヶ月ほどしたら、花が咲きました。一つ一つの花は可憐で小さいですが、白と青の色が鮮やかで、6月の風に涼やかに揺れています。庭に出るたびに見入ってしばし心を休めています。
 同じ日に植えたミリオンベルも赤、ピンク、紫、黄色の花をつけ出しました。名前のとおり、可愛いベルの形をしています。
 ロベリアもミリオンベルも夏がシーズンです。これからどんなに美しくなるのか楽しみです。
 花を育てたり、愛でたりすることなどは現職の時はほとんどありませんでした。それだけ、学校のことや子どものことに夢中であったのだなあとしみじみ思います。


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自分を持った教師に

2010-06-06 22:28:25 | Weblog



 新しい子どもや学級を受け持って2月余となった。先生方は今どんな考えで、学級づくりや授業づくりしているだろうか。「学級目標や学年目標にあるような子どもに育てよう。」「教科は、こんな題材や教材が出てくるので、分かりやすくしっかり教えよう。」だけでの意識では到底ダメである。
 そうでなくて、もっと具体的に、どの時点で「どんな子ども」「どんな授業」ができるようにする。そのためには、今からどんな指導をしていくか等の計画がなければいけない。そして実行しなければならない。
 例えば、
○1学期中には、無言清掃が必ずできるようにさせよう。そのためには見届けと評価と賞揚をしっかりしていこう。
○子どもの「1分間スピーチ」では、ここまでの話ができるようにして、3月には、保護者の前で発表会をやろう。
○学習発表会にはこんな合唱曲を歌わせ、発表させよう。そのためには、「朝夕の会」でも少しずつ歌の指導をしていこう。
○体育では、柔軟運動や組み体操の指導を継続し、その集大成として運動会に発表しよう。
○何月にはこんな題材で絵や版画を描かせよう、そのためには、いまからスケッチや色の塗り方を学ばせよう。
○子どもたちの全員が授業に参加させるために、発表する前には、ノートに自分の考えを書かせよう。また選択肢のある問題を多く投げ掛けるようにしよう。
○国語では、この教材で特に子どもたちの「自由発言」ができるように育てていこう。
などである。とにかく子どもを夢中にさせることが重要である。計画→決断→実行→結果これが大切ですね。


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