松明 ~光明を指し示して~

暗闇を照らし赤々と燃える。が、自身が燃え上がっては長くはもたない。火を消すことなく新しい松明へと引き継がれねばならない。

園門での子どもたちの挨拶

2012-04-29 10:21:31 | Weblog



 毎朝、車や徒歩通園で子どもたちが、三々五々登園してくる。私は幼稚園の園門で子どもたちを迎える。遙か遠くから私を見つけて笑顔で手を振って挨拶する子どももあれば、お母さんの背中に隠れるようにして、恥ずかしそうに私を見て登園する子どももある。どの子どもも同じとは言えない。しかし、どの親も我が子が元気よく挨拶ができるように、子どもに声を掛ける。親の子どもに対する期待を微笑ましく感じる。
園門で子どもたちや親から私が元気をもらう一時でもある。

     園児が輸散っては集ふ道をしへ
                 南部静季
            

「揚げ雲雀」を見た

2012-04-24 21:39:41 | Weblog


 私の勤めている幼稚園の園門の前には広大な田畑が広がっている。その田畑で初めて「揚げ雲雀」を見た。
 「揚げ雲雀」とは、雲雀が元気よく鳴きながら空高く舞い上がり、その後に急降下して地面に降りるのである。辞書にはそう書いてあった。
 私はまだ実際には見たことがなかったので、ほんとうにそうなのかと空高く上がっていった雲雀をじっと見ていた。そして、その雲雀は辞書に書いてあったと同じように激しくついばんだ後に、恐ろしい勢いで下降し地面に着地したのである。
 私はあまりの凄さにびっくりするとともに感動してしまった。よいものを見ることができたと思った。

    揚げ雲雀 雲となるまで 見ていたり   小川花久

第21回 授業研究の会(浜松の会)の研修報告

2012-04-16 21:59:51 | Weblog


第21回 授業研究の会(浜松の会)の研修報告

研究会テーマ:~「教師が変わる、授業が変わる、子どもが変わる」~

1 開催場所 天竜壬生ホール第1会議室

2 開催日時
  平成24年 4月14日(土)9:00~12:00

3 研修内容
(1) 近況報告

(2) 教材解釈

◎ 国 語
  4年 詩「春のうた」
  4年 物語文「白いぼうし」
  1年 物語文「だってだってのおばあさん」

(3)公開研究会参観報告
  東京都青梅市立友田小学校


4 次回の予定
(1) 日 時 平成24年 5月19日(土) 9:00~12:00
(2) 場 所 浜松天竜壬生ホール第1会議室

5 その他
この会の研修内容や実践の証、考え方は下記のブログをご覧になれば、おおよそ理解できると思います。検索してください。
○totoroの小道
○藍色と空色と緑のページ(各教科等の実践が掲載されています)
○松明光明
○浜松授業研究の会


第21回 授業研究の会(浜松の会)の御案内

2012-04-09 20:05:24 | Weblog


第21回 授業研究の会(浜松の会)の御案内

~「教師が変わる、授業が変わる、子どもが変わる」そんな研究会です~

 一つの授業にじっくり時間をかけて取り組んでいない。何をしても中途半端な授業になってしまっている。やっつけ仕事になってしまっている。おそらく大半の学校の教育の実態でしょう。
 それがあまり問題視されず、改善されないのは、子どものほんとの力の凄さを知らないからです。子どものほんとうの力を引き出すような授業の経験が少ないからです。だから子どもを見くびって「これでよし!」と思っているのでしょう。または、そう感じていても、どうしたらよいのかその方法を知らないからでしょう。これらの解決は、校内研修だけではなかなか困難です。同僚や先輩教師に教えを請うても難しいことです。私の今までの長い経験で感じていることです。
この浜松の会では「教師が変わる、授業が変わる、子どもが変わる」をテーマとして研修しています。ここでの学びは、具体的であり、実際的であり、実質的なものです。それだけに確実に得るものがあり、上記のテーマの実現が可能です。
この会は、偏向的な教育や思想はしていませんので、安心して学ぶことができます。どなたでも自由に参加できます。まだ、参加されたことのない方は、是非覗いてみてください。
 多くの皆さんの参加をお待ちしています。


1 開催日時
平成24年 4月14日(土)9:00~12:00

2 開催場所
浜松市天竜壬生ホール第1会議室

※時間厳守ではありませんので参加できる時間で結構です。
※服装は自由です。
※駐車場はあります。

3 研修内容
○ 国語、算数を中心とした各教科
○ 音楽、図工、体育などの実技教科
○ 学級づくり
○ その他
 本研究会の学びの特徴
・具体的な教材とか写真とかDVD、テープとかの事実を対象にして考える。
・参加者からの実践があればそれをもとにして考える。
・音楽、体育、図工、その他の実技をする。

4 準 備 物
○ 実践したもの(ある人)
○ 教材研究をしてほしい教材がある人(10部印刷持参)
○ 筆記用具
○ 国語辞典
○ 会費 300円

5 この会の研修内容や実践の証、考え方は下記のブログをご覧になれば、おおよそ理解できると思います。検索してください。
○浜松授業研究の会
○totoroの小道
○藍色と空色と緑のページ(各教科等の実践が掲載されています)
○松明光明

入園式がありました

2012-04-06 14:10:58 | Weblog



入学の 吾子人前に 押し出だす
にゅうがくの あこひとまえに おしいだす
吾子(あこ)=わが子

この句の解釈
幼稚園の入園式を迎え、親の背中にかくれている子を励ますように、そっと前に押し出す親心を詠んだものであろう。親の気持ちがよくわかる俳句である。

私は4月から幼稚園に勤務するようになった。小学校長と兼務での園長は経験したことはあるが、幼稚園長のみの仕事は初めてである。

女性職員の中で、どのように人間関係を持てばいいか少し悩んでいる。でもそれも直になれることであろう。

今日は年中、年長の始業式があった。その後、入園式があった。園長の仕事は、主に挨拶である。園児への話は難しい、特に年少児には困難を極める。何とか話は通じたようであるが、いっそうの工夫をしていかなければならない。

月曜日から本格的に保育が始まる。園児が健やかに成長できるように職員一同全力を尽くしていきたい。


※お知らせ
授業研究の会(浜松の会)の開催

1 日 時 平成24年 4月14日(土)9:00~12:00
2 場 所 天竜壬生ホール

決められない政治~電池~

2012-04-04 11:44:12 | Weblog
  


  司馬遼太郎著「風塵抄」の中に、「電池」という、短い文がある。1992年(平成4年)のものであるが、今の政治を見事に物語っているようである。その一部を紹介しよう。

 蓄電池、とくに乾電池を想像されたい。「さあ、新しい電池を入れたぞ」坊やが、懐中電灯のスイッチを勢いよく前に押す。
 おおげさでなく、闇黒という地球誕生以来つづけてきた世界に、人間が生み出した可憐なエネルギーが、わずかな面積ながら光明を生み出す。

 自然人に寿命があるように団体や法人にも、まして政党も寿命がある。むろん電池にも。
 私は団体の電池の寿命は、30~40年だと思っている。政党の場合はなおさらで、与野党の党首発言を聞いていてもわかる。電気を感じさないのである。
 とくに政党の党首の場合、吐く言葉の一つずつが電流になり、さまざまなモーターが動き出すべきものなのである。それだけの権限を法や党人や国民からあたえられている。しかし、こんにち、あきらかに電池が切れているか、切れたも同然になっている。光度が消え入るように弱い。
 「抜本的政治改革をおこないます」というはげしい表現が繰りかえされる。こんな大がかりな言をつかわねばならないのは、せめてスイッチを押す音だけでも高くせざるをえないからであろう。電池が生きていれば「政治改革をする」というひとことだけで満堂が粛然とし、満天下が奮う。
 日本の政党は、今後どうなるであろう。政治改革という電池の入れかえをとなえつつも、決して点灯することのない懐中電灯のスイッチを、カチカチと鳴らしているだけである。
電池の切れた政党では、首相の座にだれがついてもそうである。