松明 ~光明を指し示して~

暗闇を照らし赤々と燃える。が、自身が燃え上がっては長くはもたない。火を消すことなく新しい松明へと引き継がれねばならない。

保育の仕事から私が学んだこと

2013-10-28 11:51:01 | Weblog


 以下、ここに引用するのは、加藤博史氏が、教育誌「事実と創造」に寄稿した『保育の仕事から私が学んだこと』の中からである。
加藤氏が保育園で仕事をするようになって1年がたち、いくつかのことを学んだことを記したものである。私も昨年1年間幼稚園に勤務し、同じようなことを経験をしたことがあるので紹介する。加藤氏の文のなかでは次のようにある。オペレッタの指導のなかでのことだ。

私が「Bちゃん、うまいねえ。」と誉めると、B君の動きは、手首だけでなく全身を使った大きな表現になりました。
 私は何か、大事なことを教えられたような気がしました。私はB君に何も教えていません。もしかしたら「もっとからだを大きく使って動いてごらん」と教えても同じ結果になったかもしれません。でも、B君は、私に誉められたことが心の栄養になって、自分で自分の動きを大きくしたのです。形としては同じでも、B君にとって意味は違ってくるような気がします。何日かたって、お迎えのとき、B君のおかあさんは「家の子は、オペレッタが大好きだって言っています。」と言ってくれました。
 「言祝う」といくのは、「言葉で祝う」ということですよね。大人の願っている方向かどうかでなく、「その子の今生きている姿を祝う」ということなんだと思います。


 私もそう思います。こういうことは保育園や幼稚園での経験の中で多いように思います。「誉めること」「教えること」「教えて誉めること」どれも結果は同じようになりますが、子どもが受ける気持ちは違うようです。

全国学力テストで校長名公表したことによる現場への影響

2013-10-21 08:57:38 | Weblog


静岡県のホームページに小学校6年国語Aの成績での小学校校長の名を公表した。知事の教育界に対する叱咤激励は分からぬでもないが、今後の現場に大きな悪影響を与えるのではないかと危惧する。以下心配されることを記す。

1 県のホームページをみる。そこに校長名があれば、ここの学校の校長や学校は、そして子どもたちは優秀である。名前がなければ、もっと努力してほしい。あるいは、ダメな校長だ!、ダメな学校だ!そしてダメな子どもたちだ!と思ってしまう。これが人情である。特に学校現場の分からない人たちはそう思うであろう。

2 このことについて、学校現場は一様冷静さを装うが、内心はかなり慌てるであろう。学力テストに対する考えが大きく変わる。

3授業で言えば、教師の教え込みの授業になる。単なる覚える、記憶する学習になる。学力テストに慣れる練習問題を何回もやるような授業になる。

4子どもたちは授業がつまらなくなり、受け身になり、自分で考え、自分で学ぶような子どもから遠ざかる。

5学習指導要領で目指している授業や子ども像からどんどん離れていく。これからの社会人として求められる人材育成としての学力からも離れていく。

6学ばなければならない情報量がどんどん増えるため、授業時間も増える。ついていけない子どもたちが出てきて生徒指導上のさまざまな問題が起こってくる。

 ざっと思いつくままに列挙したのであるが、このようにならなければよいのだが。


合唱を見聞きして・・・素晴らしかったよ

2013-10-18 16:35:58 | Weblog



 私は素人なので難しいことは分かりませんが、合唱「七つの子」「大切なもの」は素晴らしかったです。
 「七つの子」はアカペラ(無伴奏)故に、子どもたちの声、息づかいが館内に響き、何にも頼らない人間のみの美しい歌声をうっとりと楽しむことができました。伴奏がないだけに音程や音長さを指導するのが大変だったと思います。心が洗われるような思いでした。
 「大切なもの」もよかったです。「七つの」もそうでしたが、全体で歌ったり、小グループで歌ったり、独唱を入れたりしたことがとても素敵でした。なかでも独唱を入れたことにより、歌にメリハリができたこと、立体的になったこと、物語的になったこと、見聞きする側にしても歌声を楽しむことができました。
 川村先生の指揮も子どもの声をしっかり引き出していました。伴奏も東 正冶先生にやっていただいてよかったと思います。子どもの力を引き出すには、指揮も伴奏も教師がやらなければ十分でないと思います。
子どもたちが自分達で合唱の位置につくのもよかったです。
 先生の研究の継続で年々よくなっているようです。
 川村先生の熱心な研究成果が今日の歌声に出ていてました。素晴らしかったです。ありがとう。

ああ!秋ですね、大好きな俳句

2013-10-15 18:55:41 | Weblog



きつつきや 落ち葉をいそぐ 牧の木々

桐一葉 日当たりながら 落ちにけり
                  水原秋桜子

この道や 行く人なしに 秋の暮れ
                  松尾芭蕉

くろがねの 秋の風鈴 鳴りにけり
                  飯田蛇笏

街道を キチキチととぶ ばったかな
                  上島鬼貫

第36回 授業研究の会(浜松の会)の研修報告

2013-10-12 17:22:35 | Weblog




第36回 授業研究の会(浜松の会)の研修報告

研究会テーマ:~「教師が変わる、授業が変わる、子どもが変わる」~

1開催場所 天竜壬生ホール第2議室

2開催日時
平成25年10月12日(土)9:00~12:00

3研修内容
(1)近況報告

(2)研修内容

 今回も若い教師が参加して意義ある学びができた。本会の学びが教室での授業実践に生かされ、手応えを感じているようで嬉しく思う。
○学力にいて
・全国学力調査の校長名公表における現場への影響について
・これからの学力のとらえ方はどうあったらよいか
・子どもたちが主体的にディスカッションできる課題について
○鳴門教育大学、久我直人先生の講演から
・子どもの意識と行動の構造・・・自分への信頼が出発点
・「聞くこと」の共有と徹底の大切さ・・・すべてが解決できる
○教科研修
国語
・文学教材の授業で、子どもたちが興味深く学習するためには何が大切か・・・・教材解釈、授業展開の方法
・「お手紙」アーノルド・ロベール著 教材解釈と授業展開
・「大造じいさんとガン」教材解釈と授業展開
・「手ぶくろを買いに」教材解釈と授業展開
○その他

4今後の活動
第37回 授業研究の会(浜松の会)の開催
 平成25年11月16日(土)9:00~12:00天竜壬生ホール第2会議室

5その他
この会の研修内容や実践の証、考え方は下記のブログをご覧になれば、おおよそ理解できると思います。検索してください。
○totoroの小道
○藍色と空色と緑のページ(各教科等の実践が掲載されています)
○松明光明
○浜松授業研究の会


第36回 授業研究の会(浜松の会)の御案内

2013-10-07 18:51:12 | Weblog


第36回 授業研究の会(浜松の会)の御案内

~「教師が変わる、授業が変わる、子どもが変わる」そんな研究会です~

 一つの授業にじっくり時間をかけて取り組んでいない。何をしても中途半端な授業になってしまっている。やっつけ仕事になってしまっている。おそらく大半の学校の教育の実態でしょう。
 それがあまり問題視されず、改善されないのは、子どものほんとの力の凄さを知らないからです。子どものほんとうの力を引き出すような授業の経験が少ないからです。だから子どもを見くびって「これでよし!」と思っているのでしょう。または、そう感じていても、どうしたらよいのかその方法を知らないからでしょう。これらの解決は、校内研修だけではなかなか困難です。同僚や先輩教師に教えを請うても難しいことです。私の今までの長い経験で感じていることです。
 この浜松の会では「教師が変わる、授業が変わる、子どもが変わる」をテーマとして研修しています。ここでの学びは、具体的であり、実際的であり、実質的なものです。それだけに確実に得るものがあり、上記のテーマの実現が可能です。
 この会は、偏向的な教育や思想はしていませんので、安心して学ぶことができます。どなたでも自由に参加できます。まだ、参加されたことのない方は、是非覗いてみてください。
 多くの皆さんの参加をお待ちしています。

1 開催日時
  平成2013年10月12日(土)9:00~12:00

2 開催場所
  浜松市天竜壬生ホール第2会議室
  ※時間厳守ではありませんので参加できる時間で結構です。
  ※服装は自由です。
  ※駐車場はあります。

3 研修内容
○ 国語、算数を中心とした各教科
○ 音楽、図工、体育などの実技教科
○ 学級づくり
○ その他
   本研究会の学びの特徴
  ・具体的な教材とか写真とかDVD、テープとかの事実を対象にして考える。
  ・参加者からの実践があればそれをもとにして考える。
  ・音楽、体育、図工、その他の実技をする。

4 準 備 物
 ○ 実践したもの(ある人)
 ○ 教材研究をしてほしい教材がある人(10部印刷持参)
 ○ 筆記用具
 ○ 国語辞典
 ○ 会費 200円

5 この会の研修内容や実践の証、考え方は下記のブログをご覧になれば、おおよそ理解できると思います。検索してください。
 ○ 浜松授業研究の会
 ○ totoroの小道
 ○ 藍色と空色と緑のページ(各教科等の実践が掲載されています)
 ○ 松明光明

6  第36回以降のご案内をします。
○ 第37回 2013年11月16日(土)9:00~12:00天竜壬生ホール第2会議室







斎藤喜博の思想を学ぶ・・・・充足感を持った子ども

2013-10-03 09:03:58 | Weblog


 私たちは、私たちの学校の子どもたちが、学校を楽しい、張り合いのあるところとして、教室や学校で、生きていることが楽しくてならないというように、充足感を持ち、満ち足りた顔をして、日々を送ってくれることを願っている。そういう姿の子どもたちを見ることは、何よりも楽しく、張り合いのあることだ。
 充足感を持ち、満ち足りた顔をしているということは、子どもたちが、どのような圧力関係もない学級や学校のなかで、のびのびと自由に学習に励み、みんなといっしょに、日々精神の内容を豊かにし、知識を充足させ、ほんとうの感動を味わいがら生活しているということを示している。
「教室愛より」


※学力テストの結果の公表とか体罰の問題に揺れている現在の学校では、上記のような子どもや学校の姿にするのは無理のように感じる。しかし、理想の学校を追い求めて努力していかなければならない。