多くの学校の国語の授業では、登場人物の気持ちや情景など、イメージや感覚的なものを出し合って話し合うことが多い。だから多かれ少なかれ答えは外れることはない。これでは、思考力は育たない。論理的思考が育たない。
イメージや感覚は、思ったことを出すだけである。「思う」と「考える」はちがう。「考える」ことは「比べる」ことである。比べるとは、比較することであるから、それなりの理由が必要になる。その理由を考えることが論理的思考につながる。
例えば、1年生国語 物語文「たぬきの糸車」の中に、
〈たぬきは、まいばん まいばんやって きて、糸車を まわす まねを くりかえしました。〉
とあるが、「まいばん まいばん」と「まいばん」と「まいばんのように」などを子どもに提示して、その違いを考えさせるとよい。これらは、違いを比べることであり、論理的思考力につながる。
1年生だからといって無理であると思わないでほしい。子どもたちは真剣に考えるものである。そして、俄然、授業は面白くなる。
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