子どもたちの廊下や階段の歩行は、「走る」「足音を立てる」「大きな声でしゃべる」のどれかに入る。いや、これらの幾つかを含めた歩行が多い。指導してもなかなかよくならない。だから、どこの学校でも永遠の課題だと言われている。しかし、このような歩行を永遠の課題だとしてすませるわけにはいかない。他人に迷惑をかけている以上、子どもだといえそのままにしておくわけにはいかない。
どうしたらよいのか。まず、授業等で教室から特別教室や体育館への出入りの移動を指導する必要がある。
① 話をしないで歩く
② 並んで歩く
③ 走らないで歩く
④ 胸を張って歩く
⑤ 目的を持って歩く
である。全員の教師の指導(ここが大切である)と子どもたちの努力により、これはかなりよくできるようになる。
特に目的を持って歩くことは大切である。体育館で校長先生の話を聞く、音楽室で歌や器楽の学習をする。図工室で絵を描いたり、工作をしたりする。それらの学びの目的を持たせて歩かせたい。特別教室から学級の教室へのもどりも大切である。学んだことやその雰囲気を逃がさないように教室にもどらせたい。
私たちは、主活動ばかりに目を向けてしまいがちだが、その前後の子どもの言動にも配慮しなければならない。それは主活動にも大きな影響を与えるからである。