松明 ~光明を指し示して~

暗闇を照らし赤々と燃える。が、自身が燃え上がっては長くはもたない。火を消すことなく新しい松明へと引き継がれねばならない。

どきっとさせられた言葉

2016-04-28 13:55:46 | Weblog
                「浜松授業研究の会」の研修風景


 〈昨今の学力論議の中で決定的に欠落していること、それは、教師自身の葛藤や感性や考え方を問うという視点だ。教師自身の生き方や成長や自分の世界を創ることを置き去りにしておいて、子どもだけを成長させようとしても、そこには教育も文化も芸術もないのだ。〉

上記の言葉は、丸山亜希(「音楽教育の会」の研究者・指導者であり、斎藤喜博との関わりも深かった)の遺言である。
この言葉を読んで私はどきっとした。なんか盲点を突かれたような思いであり、同時に、なるほどそうなんだと大切なことに気づかされたのである。
特に「子どもだけを成長させようとしても」の言葉が重要である。
教育の前提に教師の成長がなければならないが、それがなかなかできないない状況にある。その原因はいくつかあるが、
○教育現場が詰め込みの教科指導や雑務等で忙しすぎる。
○教師が本を読まない。勉強をしない。研究会に参加しない。
○経済優先により、短期的な成果を出すような教育内容になってきている。
などが大きな要因であると思われる。




※学校・学級づくり、授業づくりに協力します。お声を掛けてください。研修での講話や体験型研修をボランティアで行います。ホームページ「浜松授業研究の会」のお問合せ、ご連絡に記入してください。または、このブログのコメントに記入していただいても結構です。

論理はどうしたら身に付きますか?

2016-04-21 10:55:04 | Weblog


 広島女学院大客員教授の出口 汪さんは「かわる入試 論理で攻めよ」中日新聞4/18日によると、次のように述べている。参考になるので一部掲載してみる。

〈「考えましょう」「話し合いましょう」という教育が広がっているが「答えは一つじゃないんだよ、何を考えてもいいよ」では、教育にならない。現場はパニックです。論理という武器を持たずに考えても、それは単なる思いつきに過ぎないからです。・・・・学習指導要領では「これだけの知識も必要という部分も残している。中途半端なんです。また、日本は「察する文化」で話さなくても分かるだというところがある。つまり他者に論理的に自分が思っていることを伝えない文化がある。だから若い人には論理に触れさせないと。〉

〈不特定多数に書いた文章は、必ず筋道があります。「イコール」「対立」「因果」という三つの関係を追えば、正確に内容を把握できるようになっている。これを教えずに受験生は何となく感覚で解いてきたから「国語ってセンスだよね」で長年やってきた。・・・・論理的に読むことができれば、論理的に言葉を使えるようになります。国語でこうした力を伸ばすと、数学など他の教科でも読む、書く力が付くので、大学入試では高得点につながるんですよ。〉

 以上は、大学入試に関する文であるが、これは小中学校の国語教育でも必要なことであると思う。



※学校・学級づくり、授業づくりに協力します。お声を掛けてください。研修での講話や体験型研修をボランティアで行います。ホームページ「浜松授業研究の会」のお問合せ、ご連絡に記入してください。または、このブログのコメントに記入していただいても結構です。

新規採用教員のみなさんへ

2016-04-09 15:43:03 | Weblog
 
 夏目漱石著の「坊ちゃん」で、はじめて坊ちゃんが4月から愛媛の尋常中学校(松山中学校)で教鞭をとるくだりである。

〈いよいよ学校に出た。初めて教場に入って高いところへ乗った時は、何だか変だった。講釈をしながら、おれでも先生が勤まるのかと思った。生徒はやかましい。時々図抜けた大きな声で先生とよぶのと、よばれるのは、雲泥の差だ。何だか足の裏がむずむずする。・・・〉

時代は変わっても、4月新規採用教員となり、はじめて子どもたちの前に立ったときは、この坊ちゃんと同じような心境になることであろう。私もそうであった。
新規採用教員のみなさん、いろいろ不安なことがあると思いますが、気持ちを明るく持ってがんばってほしい。子どもと接することは楽しいものだよ。困ったことがあったら自分一人で悩まずに、先輩の先生方に何でも相談してください。



※学校・学級づくり、授業づくりに協力します。お声を掛けてください。研修での講話や体験型研修をボランティアで行います。ホームページ「浜松授業研究の会」のお問合せ、ご連絡に記入してください。または、このブログのコメントに記入していただいても結構です。




第61回「浜松授業研究の会」の御案内

2016-04-04 07:00:22 | Weblog
           
                授業研究の会の実践から(図工)
                 


~「教師が変わる、授業が変わる、子どもが変わる」そんな研究会です~

 一つの授業にじっくり時間をかけて取り組んでいない。何をしても中途半端な授業になってしまっている。やっつけ仕事になってしまっている。おそらく大半の学校の教育の実態でしょう。
 それがあまり問題視されず、改善されないのは、子どものほんとの力の凄さを知らないからです。子どものほんとうの力を引き出すような授業の経験が少ないからです。だから子どもを見くびって「これでよし!」と思っているのでしょう。または、そう感じていても、どうしたらよいのかその方法を知らないからでしょう。これらの解決は、校内研修だけではなかなか困難です。同僚や先輩教師に教えを請うても難しいことです。私の今までの長い経験で感じていることです。
 この浜松の会では「教師が変わる、授業が変わる、子どもが変わる」をテーマとして研修しています。ここでの学びは、具体的であり、実際的であり、実質的なものです。それだけに確実に得るものがあり、上記のテーマの実現が可能です。
 この会は、偏向的な教育や思想的な教育はしていませんので、安心して学ぶことができます。どなたでも自由に参加できます。まだ、参加されたことのない方は、是非覗いてみてください。
 多くの皆さんの参加をお待ちしています。

1 開催日時   
2016年 4月 9日(土)9:00~12:00
          
2 開催場所
  浜松市天竜区壬生ホール 第1会議室
  ※時間厳守ではありませんので参加できる時間で結構です。
  ※服装は自由です。
  ※駐車場はあります。

3 研修内容
○ 国語、算数を中心とした各教科
○ 音楽、図工、体育などの実技教科
○ 学級づくり
○ その他
   本研究会の学びの特徴
  ・具体的な教材とか写真とかDVD、テープとかの事実を対象にして考える。
  ・参加者からの実践があればそれをもとにして考える。
  ・音楽、体育、図工、その他の実技をする。

4 準 備 物
 ○ 実践したもの(ある人)
 ○ 教材研究をしてほしい教材がある人(10部印刷持参)
 ○ 筆記用具
 ○ 国語辞典
 ○ 会費 200円

5 この会の研修内容や実践の証、考え方は下記のブログをご覧になれば、おおよそ理解できると思います。検索してください。  
 ○ 浜松授業研究の会
 ○ totoroの小道
 ○ 藍色と空色と緑のページ(各教科等の実践が掲載されています)
 ○ 松明光明



※学校・学級づくり、授業づくりに協力します。お声を掛けてください。研修での講話や体験型研修をボランティアで行います。ホームページ「浜松授業研究の会」のお問合せ、ご連絡に記入してください。または、このブログのコメントに記入していただいても結構です。