松明 ~光明を指し示して~

暗闇を照らし赤々と燃える。が、自身が燃え上がっては長くはもたない。火を消すことなく新しい松明へと引き継がれねばならない。

学校行事と子どもの育成

2017-05-18 11:36:07 | Weblog
                   【運動会での行進:斎藤喜博写真集より】


〈授業とともに学校教育において大切なものは、学校全体でやる行事である。入学式とか運動会とか音楽会とか卒業式とか学校全体でやる行事によって、一人ひとりの子どもとか学級全体とかは、それぞれの持っている力をさらに引き出され高められていくのである。しかも学級だけでは出せないようなものが学校全体の行事によって引き出され高められていくのである。〉斎藤喜博著「教育学のすすめ」である。

 ここで現在の学校行事であるが、次のようなことが言える。
○教師が学校行事の意義を理解していない。
○学校全体としての目的や願いがあまり見られない。
○学校が忙しく、一つ一つの行事の練習に時間を割くことができない。
○前年度の踏襲というように、惰性に流れている。
○行事の内容が単に面白ければよいなどの傾向にある。
○校長を含め、多くの教師の目によって行事の下見がされていない。
○行事の出し物や内容など学級や学年へ丸投げと言った感じである。

このように考えてみると、前述した斎藤喜博の行事に対する考え方と大きくかけ離れてきているようである。行事によって子どもを大きく育てることの意識に欠けているようである。


※学級づくり、授業づくりに協力します。お声を掛けてください。研修での講話や体験型研修をボランティアで行います。ホームページ「浜松授業研究の会」のお問合せ、ご連絡に記入してください。または、このブログのコメントに記入していただいても結構です。

第72回「浜松授業研究の会」の御案内

2017-05-10 10:51:31 | Weblog

                       【会員の指導による図工】
   

          ~「教師が変わる、授業が変わる、子どもが変わる」そんな研究会です~

 一つの授業にじっくり時間をかけて取り組んでいない。何をしても中途半端な授業になってしまっている。やっつけ仕事になってしまっている。おそらく大半の学校の教育の実態でしょう。
 それがあまり問題視されず、改善されないのは、子どものほんとの力の凄さを知らないからです。子どものほんとうの力を引き出すような授業の経験が少ないからです。だから子どもを見くびって「これでよし!」と思っているのでしょう。または、そう感じていても、どうしたらよいのかその方法を知らないからでしょう。これらの解決は、校内研修だけではなかなか困難です。同僚や先輩教師に教えを請うても難しいことです。私の今までの長い経験で感じていることです。
 この浜松の会では「教師が変わる、授業が変わる、子どもが変わる」をテーマとして研修しています。ここでの学びは、具体的であり、実際的であり、実質的なものです。それだけに確実に得るものがあり、上記のテーマの実現が可能です。
 この会は、偏向的な教育や思想的な教育はしていませんので、安心して学ぶことができます。どなたでも自由に参加できます。まだ、参加されたことのない方は、是非覗いてみてください。
 多くの皆さんの参加をお待ちしています。

1 開催日時   
2017年 5月13日(土)8:30~12:00
          
2 開催場所   天竜区壬生ホール 第1会議室
  ※時間厳守ではありませんので参加できる時間で結構です。
  ※服装は自由です。
  ※駐車場はあります。

3 研修内容
○ 国語、算数を中心とした各教科
○ 音楽、図工、体育などの実技教科
○ 学級づくり
○ その他
   本研究会の学びの特徴
  ・具体的な教材とか写真とかDVD、テープとかの事実を対象にして考える。
  ・参加者からの実践があればそれをもとにして考える。
  ・音楽、体育、図工、その他の実技をする。

4 準 備 物  
○ 実践したもの(ある人)
○ 教材研究をしてほしい教材がある人(10部印刷持参)
○ 筆記用具
○ 国語辞典
○ 会費 200円

5 この会の研修内容や実践の証、考え方は下記のホームページやブログをご覧になれば、おおよそ理解できると思います。ぜひ検索してください。
○ 浜松授業研究の会
○ totoroの小道
○ 松明光明



※学校・学級づくり、授業づくりに協力します。お声を掛けてください。研修での講話や体験型研修をボランティアで行います。ホームページ「浜松授業研究の会」のお問合せ、ご連絡に記入してください。または、このブログのコメントに記入していただいても結構です。


生徒指導は、まず授業の充実から

2017-05-06 09:33:46 | Weblog
                    輝く子どもたち(授業研究会の会より)



挨拶運動とか清掃指導とか廊下の歩行指導などをやっているがなかなか成果が上がらないと聞く。確かにこれらの指導は一定のレベルまでの成果は上がるが、これが長続きしなかったり、マンネリ化して低下してしまったりするものである。
 これはどこに原因があるのか、子どもが生活に充足感を抱いていないのが一因であろう。学校での子どもの生活の大部分は授業である。この授業に対して子どもが不満を持っていたとするとどうだろうか。子どもの心は荒れてくるはずである。逆に授業に喜びを持っていれば、子どもの心は満足し、生活も落ち着いてくる、向上してくると思われる。そのことと挨拶や清掃や廊下の歩行などの指導と大いに関係しているように思えてならない。これは私の長年の教員生活から感じていることである。
遠足の朝の子どもたちの挨拶は生き生きしている。どの子も嬉しくて仕方のないように「おはようございます」と向こうから声を掛けてくる。学校での楽しみが多ければ挨拶も清掃も廊下の歩行もよくなるであろう。私はそう感じている。


※学級づくり、授業づくりに協力します。お声を掛けてください。研修での講話や体験型研修をボランティアで行います。ホームページ「浜松授業研究の会」のお問合せ、ご連絡に記入してください。または、このブログのコメントに記入していただいても結構です。