私は2008年市立○○小学校を最後に定年退職した。その後、3年間拠点校指導教員として新規採用教員や若い教師の授業をみて指導や助言をしてきた。また、幼稚園の園長として一年間勤務し、保育の勉強もさせていただいた。 この間に出会った教師の感想として次のような感想を抱いた。
ほとんどの先生方は誠実であり、人柄もよく、使命感に燃えて仕事(授業)をしていると感じた。しかし、最も大切な「授業」の専門性を磨いてくことについては、いくつかの不安を持った。その不安のもとは、あまりにも現場が多忙であること、時間や人員が足りないこと、団塊の世代の大量退職で新任教師が多くなること、教育機関や地域・保護者からの学校への過大な要求が多いこと、事務量が多いことなどである。
そのため教師本来の専門性を発揮できないばかりか、その専門性を身に付ける機会も奪われているように感じてきた。
そのような思いにあった頃、私の定年退職後、当時○○小学校で勤務していた先生方からの要望で「浜松授業研究の会」を立ち上げることができた。設立の理由は、○○小学校での授業研究がとてもよかったので、ぜひ継続して勉強したいとの先生方の願いであった。また、私の前述したような現状を打開し、「授業」の専門性を磨く場としてもよい機会になると考えたからである。
すでにで63回の開催を数えることができ、延べ500人余の若い先生方が勉強に訪れている。そして、自分の学級はもちろん、他の学級や学年にも影響を与えるような質の高い実践を生み出している。ほんとうに素晴らしいことだと感じている。今後も地道ではあるが継続していきたい。「浜松授業研究の会」に関心のある先生は、ぜひ御参加いただきたい。
ホームページ「浜松授業研究の会」をご覧ください。
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