松明 ~光明を指し示して~

暗闇を照らし赤々と燃える。が、自身が燃え上がっては長くはもたない。火を消すことなく新しい松明へと引き継がれねばならない。

N小学校への手紙

2015-11-30 07:08:14 | Weblog


 先日はN小学校の学習発表会にお招きいただきありがとうございました。せっかく参観させていただきましたので、あたっているかどうかわかりませんが、私の感想を書いてお礼にさせていただきます。

○まず、感じたことは、子どもたちがとても「素直で実直でいいなあ~」と思いました。明るく挨拶もよくできていました。 
○学習発表会の演技では、高学年にいくにしたがってよかったです。これは学校が学校として機能している証拠です。
 子どもたちの立つ姿が、胸を張り凜として美しかったです。声がよく出ていました。気持ちも入っていました。表情も豊かでした。校長先生のお話しにあったことが実現されていたようです。
 合唱がよかったですね。全員が顔を上げ前方を向き、歌う姿は見る者の心が洗われるようでした。「歌っていいなあ~」と改めて感じました。
小道具や衣装を最小限にして、自分の声と体と気持ちで勝負するという感じでした。これが本物ですね。子どもたちが育ちます。
 子どもたちの立ち位置が立体的になるように、工夫されていました。そのことにより、子どもたちも演技しやすくなったり、演技内容を見る人にも伝えやすくなったりします。参観者も楽しく見ることができます。
演技の出入りがよかった学年もありました。演技と演技のつなぎ、場面と場面のつなぎです。ここに神経を入れないといけません。
 すっーと演技者が移動する。いつの間にか演技者が立ち位置に移動している。このことにより、演技内容がぶつ切れにならない、内容が持続して雰囲気を壊さないからです。これらは、一人ひとりの子どもの気持ちの張りが入場前からできていないとできないことです。
休憩時間終了の3分前には全員の子どもたちが体育館に揃っていたようです。素晴らしいことです。
○学習発表会の意義ですが、私は次のように感じました。
・学習したことをこのように劇化することにより、学習した内容が一層子どもたちに定着することができます。
・声と身体のすべてを総動員して、自分の心にあるものを表現する。そのことにより、表現する楽しさや喜びを味わうことができます。
・大勢の人の前で発表することにより、自信や勇気を持つようになる。そして、この自信や勇気は、他の教科の学習や生活に影響し、そこでも自分を出し切るようになります。
・くずれつつある現代の子どもたちの心身を、息を吸う、しっかりと声を出す、体をつかう、リズムをつくる、気持ちを合わせるなどを十分に体験させて、メリハリのある心身に再生することができます。
・表現をつくり出すことによって、クラスや学校全体がいっそう強くまとまり、連帯感を深め、勢いを増すことができます。
・低俗文化の多い中で、質の高い文化を身につけることができます。このように、表現活動のよさがたくさんあります。
○先生方の演技参加(楽器演奏)は、いいですね。
校長さんの指揮も温かみがあり、好感が持てました。
先生方の演技は、子どもたちにも保護者の方にも地域の方にも喜ばれます。子どもたちと一緒に学校をつくっているという感じです。また、先生方の専門性を発揮するチャンスです。これは教師の信頼につながると思います。「ああ!先生方はこんなこともできるんだ~、やっぱり先生だな~」・・・・と。
○用務員の方も丁寧に駐車場等の案内をしていただき安心して校内に入ることができました。
子どもたちがよいのは、校長先生をはじめ全職員がよい仕事をしているからでしょうね。楽しい一時を過ごさせていただきありがとうございました。
何か生意気なことを書いてしまったようで恐縮しています。ごめんなさい。ありがとうございました。

 

下阿多古幼稚園で手品をしました

2015-11-26 16:27:39 | Weblog


今日は下阿多古幼稚園で学習発表会がありました。園児22名、小学生の一部、保護者、地域の方が参観しました。子どもたちの発表の合間に15分ほどの手品の演技を披露しました。子どもたちの反応が半端でなくとても楽しく演技ができました。

演技の内容

○シルクからステッキの出現

○手の平につい付くステッキ

○ステッキのバランス

○マジックワールド(カラーブック)

○コーラ瓶の消失

○コアラの出現

○ボールのジャグリング

○子どもたちと皿回し

○全員で腕回し



※学校・学級づくり、授業づくりに協力します。お声を掛けてください。研修での講話や体験型研修をボランティアで行います。ホームページ「浜松授業研究の会」のお問合せ、ご連絡に記入してください。または、このブログのコメントに記入していただいても結構です。

本物に触れる

2015-11-23 10:35:13 | Weblog


 「本物に触れれば、何かを感じて音楽を志す人が必ず出てくる」と若い世代に積極的に音楽を聴かせる。世界的指揮者である小澤征爾である。
 これと同じようなことが教育の世界にも言えるのではないか。「本物の教育に触れれば、何かを感じて教師を志す人が必ず出てくる」ということである。 今の教育はあまりにも社会的要請の高い分野、すぐに世の中に役立つ知識や技能を身に付けさせようとしている。
国立大学の人文社会学科系の学部の軽視を文科省も考えているようである。これでは真理の追求を大切にしている教育の学びができにくくなってくる。
本物の教育を求める教師がいなくなるのももっともなことである。

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組み体操でなくても・・・・

2015-11-18 08:37:32 | Weblog
                

                                

                        「柔軟運動・跳び箱運動」



 組み体操で事故が起きている。特に十段のピラミッドで多くの怪我人がでている。
危険なのにどうしてこのような過度の組み体操がなくならないのか。
子どもたちに達成感を感じさせたいと思うし、見ている人たちにも感動してほしいと教師が願うからだろうか。
しかし十段でないと子どもたちは達成感がない感動がないのだろうか。もっと他のやり方や教育的な方法でもあるように思われる。
例えば、私たちの「浜松授業研究の会」では、柔軟運動、マット運動、跳び箱運動ですばらしい実践がなされている。安全で教育的であり、子どもたちは十分にできた喜びや達成感を得ている。そのすばらしさは、見ている人にも大きな感動を与えている。運動会が近づいたからといって、にわか仕立てに組み体操を行い、大きな怪我を出してしまうより、日々の実践を少しずつ積み上げ、子どもに本当の力を付け、その内容を発表する方がずっと子どもの教育に意味があるのではないか。


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第57回 「浜松授業研究の会」研修報告

2015-11-15 10:36:33 | Weblog
                         

                                                                                                                「会員の実践・・・図工4年生(歌う私)」より

           


研究会テーマ:~「教師が変わる、授業が変わる、子どもが変わる」~

1 開催場所  天竜壬生ホール第2会議室

2 開催日時
2015年 11月14日(土)9:00~12:00

3 研修内容
(1)自己紹介及び近況報告

(2)理論研究
○アクティブ・ラーニングの有効な方法
○国語「単元を貫く言語活動」の有効な方法
追求指導の授業法には上記のことが達成できる。
○組織学習の必要性

(3)実践研修
国 語
○4年生「ごんぎつね」の授業反省 
・全員参加の授業ができている。
・課題としては、AからA゛の考えを出すにはどうしたらよいかの工夫
・他
○6年生「やまなし」の授業案の検討
・クラムボンとは何か・・・かにの子どもらも、ぽつぽつと、・・・あわをはきました。「も」に注目する。
・どうして殺されたのか・・・はねて笑った、かぷかぷ笑った・・・つぶつぶとあわがながれていきます。
・つうと銀色の原をひるがえして、一ぴきの魚が頭の上を過ぎていきました。・・・クラムボンは死んだよ。
・他

総合表現
○4年生 オペレッタ「ごんぎつね」
・大規模校での実践をどのようにして行っていったか。・・・5月のソーラン節、9月のビリーブの合唱で表現学習の基礎を養う、国語「ごんぎつね」の授業でごんぎつねの物語を丁寧に読解する。→オペレッタ「ごんぎつね」につなげる。
・5クラスで場面ごとに割り振り練習する。互いに見せ合い、勉強し合う。
・他

図 工「歌う私」
・4年生とは思われない素晴らしい絵である。
・画用紙の選定
・下絵の描き方
・コンテによる彩色
・課題としてはさらにリアルな表現にするには・・・主に歌うときの口を中心とした筋肉の動き、しわ、鼻や目の動き、目の光の入れ方等
・他


4 その他
この会の研修内容や実践の証、考え方は下記のホームページをご覧になれば、おおよそ理解できると思います。検索してください。
ホームページ「浜松授業研究の会」・・・参加方法や日時、研修の様子、各教科等の実践が掲載されています。

5 次回の開催
第58回「浜松授業研究の会」・・・2015年12月12日(土)


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第57回「浜松授業研究の会」の御案内

2015-11-11 14:03:12 | Weblog
        「会員の授業の様子=休憩時間にも子どもたちの議論が続く」


~「教師が変わる、授業が変わる、子どもが変わる」そんな研究会です~
 一つの授業にじっくり時間をかけて取り組んでいない。何をしても中途半端な授業になってしまっている。やっつけ仕事になってしまっている。おそらく大半の学校の教育の実態でしょう。
 それがあまり問題視されず、改善されないのは、子どものほんとの力の凄さを知らないからです。子どものほんとうの力を引き出すような授業の経験が少ないからです。だから子どもを見くびって「これでよし!」と思っているのでしょう。または、そう感じていても、どうしたらよいのかその方法を知らないからでしょう。これらの解決は、校内研修だけではなかなか困難です。同僚や先輩教師に教えを請うても難しいことです。私の今までの長い経験で感じていることです。
 この浜松の会では「教師が変わる、授業が変わる、子どもが変わる」をテーマとして研修しています。ここでの学びは、具体的であり、実際的であり、実質的なものです。それだけに確実に得るものがあり、上記のテーマの実現が可能です。
 この会は、偏向的な教育や思想的な教育はしていませんので、安心して学ぶことができます。どなたでも自由に参加できます。まだ、参加されたことのない方は、是非覗いてみてください。
 多くの皆さんの参加をお待ちしています。

1 開催日時   
2015年11月14日(土)9:00~12:00
          
2 開催場所
  浜松市天竜区壬生ホール 第1会議室
  ※時間厳守ではありませんので参加できる時間で結構です。
  ※服装は自由です。
  ※駐車場はあります。

3 研修内容
○ 国語、算数を中心とした各教科
○ 音楽、図工、体育などの実技教科
○ 学級づくり
○ その他
   本研究会の学びの特徴
  ・具体的な教材とか写真とかDVD、テープとかの事実を対象にして考える。
  ・参加者からの実践があればそれをもとにして考える。
  ・音楽、体育、図工、その他の実技をする。

4 準 備 物
 ○ 実践したもの(ある人)
 ○ 教材研究をしてほしい教材がある人(10部印刷持参)
 ○ 筆記用具
 ○ 国語辞典
 ○ 会費 200円

5 この会の研修内容や実践の証、考え方は下記のブログをご覧になれば、おおよそ理解できると思います。検索してください。  
 ○ 浜松授業研究の会
 ○ totoroの小道
 ○ 藍色と空色と緑のページ(各教科等の実践が掲載されています)
 ○ 松明光明

6 次回の予定
第58回 2015年12月12日(土)9:00~15:00天竜区壬生ホール 第1会議室



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S先生の国語学習の「単元を貫く言語活動」の成功

2015-11-09 10:24:20 | Weblog
 
 国語科の学習では、「単元を貫く言語活動」ということをすすめている。 どういうことかというと、物語文を読んで内容理解をしてから、パンフレット、読書紹介、帯作り、表現活動、手紙、続きの話、同じ作者の物語の比較などをする学習である。 しかし、これらの多くは表面的な実践で終わり、内実の伴うものとはなっていない場合が多いようである。それは、物語の読解が不足しており、子どもたちが興味を持っていないからであろう。
S先生の子どもたちの「ごんぎつね」の読解後に取り組んだ今回の「表現活動」や「読書紹介」がよいものになったのは、読解を丁寧にやり、子どもたちが「ごんぎつね」の物語を十分に楽しみ、味合い、興味を持ったからでろう。
 「単元を貫く言語活動」が意味のあるものにするには,何と言っても読解が大切になるのではないだろうか。
 S先生の「ごんぎつね」の授業及び表現活動については、私の前記事に掲載されている。また、S先生のブログ(ホームページ→浜松授業研究の会)に詳しく実践が掲載されている。


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S先生の「ごんぎつね」の授業から~その2

2015-11-06 07:35:08 | Weblog
            授業後にも議論する子どもたち、これこそアクティブラーニング


○学習課題=「なぜ死にかけているのにうなずいたのか」
「ごんがうなずいた根拠になる文はどこか」ということでその前文の4つから選択させたのがよかった。選択させることは、全員参加の授業なること、考える力をつけることに役立つからである。

○「ごん、おまいだったのか、いつも、くりをくれたのは」の文が選ばれる。教師が、これおかしな言い方だね。倒置法に気づかせる。これは、とてもよい。兵十の気持ちの表れの順位、文法の学びになるからである。また、例文を作らせ理解を広めたのもよい方法である。ただし、多くの子どもが理解できていたようなので6人も例文を発表させなくてもよかったように思われる。この後の大切な追求課題に時間をとりたかった。

○「ごん、おまいだったのか、いつも、くりをくれたのは」の文章から、どの言葉が大切か考えさせた。倒置法であるので「ごん、おまいだったのか、」となる。子どもたちも理解できていたようである。
 この文章を分けて「か」が注目された。教師が用意した「か」の使い方の中から9番の「そのことが以外で、おどろいた気持ちや納得しない気持ちを表す。」を子どもたちが選択した。また、「か」には感動という意味もある。ここまではよかったのだが、ここから少し授業が複雑になってきた。原因は発問があちこちに飛び何を追求したいのか参観している私にはわからなくなってきた。(これは私の能力のなさの問題かもしれない)今までの心地よい授業のリズムが崩れてきたようである。

板書は
か=つぐないを始めたことが以外でおどろいた気持ち
納得=よく理解し、みとめる

ここで何が以外なのかが問題である。これは兵十の言葉である。兵十はごんの「つぐない」が理解できていたとわ思われない。この以外の内容は、いたずらばかりしていたごんが、くりをくれた行為と読み取れる。
兵十がごんのつぐないを理解したのは、火なわじゅうをばたりと取り落としたときと思われる。
 か=そのことが以外で、おどろいた気持ちや納得しない気持ちを表す。
この場合、「そのこと」とは何でしょう。という発問があればよかった。
そうすれば、「つぐないを始めたこと」が以外でおどろいたとはならなかったと思われる。
したがって、兵十のごんへの理解が100%になったところはどこでしょうと発問したかった。そうすれば、火なわじゅうをばたりと取り落としました。というところでは、50% 60% 70%などの意見はでなかったのではないか。
 火なわじゅうをばたりと取り落としたとありますがどうしてでしょう。
ばたりと取り落とすとはどういう状態なのか。
「どこで兵十は、ごんの行為が100%理解できたのか」を先にやる。

S先生の解釈も下記のようでしたね。
「ごん、おまいだったのか、いつも、くりをくれたのは」
そこで、「おや」 の時点で、兵十がごんのどこまで何となく分かったのかを考えさせよう。
ばたりと取り落としたのは100%理解したからだ。

「ごん、おまいだったのか、いつも、くりをくれたのは」
①いつも栗をくれたのは君ですか?
②いつも栗をくれたのは、君だったなんて驚いた!
この時点では、100%にはなっていない。

ごんは、ぐったりと目をつぶったまま、うなずきました。
「なぜ、ごんはうなづいたか」
最後の力を振り絞ってうなづくとしたらどっちだろう?
①栗を持ってきたのがごんだと分かってくれた
②つぐないができた
ここですぐにどっちか考えさせると、半数は①を選ぶだろう。

兵十の気持ちが30、60、80→100%に変わったのはどこか。
火なわじゅうをばたりと取り落としたである。

授業が複雑になってしまったのは、火なわじゅうをばたりと取り落としたときの兵十の気持ちとごんは、ぐったりと目をつぶったまま、うなずきました。のときのごんの気持ちをいごっちゃにして考えさせてしまったようである。すっきりと分けて追求させたかった。

 私の見方や考え方に誤りがあるかと思いますにで次の研究会で話し合いたいです。


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Y小学校の朗読・音楽劇「ごんぎつね」を参観して

2015-11-02 07:28:19 | Weblog


4年生の朗読・音楽劇「ごんぎつね」を参観させてもたった。体育館に入ると子どもたちが待っていた。靜かに待つことができていて、よく指導されたよい子どもたちだと感じた。先生方の話の聞き方もよかった。
これから指導を重ねていくと思われるが、私が参観して感じたことを挙げてみる。

○ 一人ひとりが台詞を言うとき、順次立って発するのでなく、前もって次の人が立って準備しているほうがよい。見ている人が慌ただしく感じるからである。また、雰囲気もそのほうがよい。

○人やグループの配置をもう少し立体的にしたい。高低差(座ったり、立ったり)距離感、舞台の使い方等の工夫。

○演技をするとき、台詞を発するときの身体の棒立ちをなくす。もちろん他の人が演技しているとき、台詞を発するときの周りの人の対応も大切である。

○どこを見るのか、目線を同じにしたい。台詞や動きに合わせること

○歌声が素晴らしいので生かしたい。舞台から降りて袖にいる子どもたちが精一杯歌えるかどうかにかかっている。

○何人かとてもよい表情で歌っている姿が見られた。ぜひ全体の前で紹介し、全員に広めたい。

○舞台への出入りで、物語の雰囲気を壊さないようにしたい。どうしても慌てたり、床の音をならしたりするから。特に舞台の構造上、音が響きやすいので細心の注意が大切である。

○上記の指導は、子どもを全体の前に出して分かりやすく指導するとよい。

※ 斎藤喜博は「個人学習~組織学習~一斉学習~整理学習」という授業形態をとっている。これは国語科だけでなく、体育や音楽、図工等も同じ授業形態をとっている。
オペレッタの指導に当てはまめてみると個人学習の中で教師はよく子どもを観察して子どもの実態を捉える。
 組織学習においては、個人学習で選定した子どもを全体の前に出してこのように口を開けて歌う、体を使う、位置をとる等を指導することを大切にしている。つまり、このようにして、子ども全体の共通理解と目標を明確にする。新しい価値観を与えるのである。
図工などでも見本となる子どもの作品を提示して、全体を引き上げていくのと同じである。
光明小に戸田先生が指導に入ったときは、よくできている子どもを前に出して、「このようにするのだよ」と指導された。
尾上先生も図工の指導でこのようなことを多くされているようである。

 指導できる時間が少ないと思いますが、できるだけよいものをつくってください。楽しみです。