松明 ~光明を指し示して~

暗闇を照らし赤々と燃える。が、自身が燃え上がっては長くはもたない。火を消すことなく新しい松明へと引き継がれねばならない。

初任の先生に伝えたいこと①

2018-05-24 20:22:55 | Weblog


 初任の先生を見ていると、指導の徹底が苦手のようである。その中の1つに子どもに「時間を守らせる」ということがある。それがうまく指導できないために、「授業」「朝夕の会」「給食」「帰りの支度」などの終始が遅れる。  
 学校は、時間で教育活動が組まれている。これがうまくいかなくては、すべての教育活動に影響する。
 初任者の教室を見ていると、いつも隣の組に負けている。遅れている。これは、子どもの責任ではない。明らかに教師の指導力の差である。
 初任者はもっと研究すべきである。「先輩の先生はどのような指導をしているか見聞きする」「どのようにすれば時間が守れるようになるか自分でも工夫する」「参考になる本を読む」などして、早くできるシステムをつくることである。そうして、実践してみる、問題点を改善するなどを、ぜひやっていただきたい。
 このようなことに気づかないと、もしくは、気づいてもそのままにしておくと学級崩壊になるおそれがある。大切な中身の学びもできにくくなる。
 「時間を守らせる」指導について、いくつか例を出して、そのシステム等を考えてみる。ぜひ、参考にしてほしい。

1 ノーチャイムの意識を徹底する
 今の学校は、ノーチャイムのところが多い。子どもが 自分の目で時計を見て動けるようにしたい。ここでは「自分の目」というところが、ポイントである。よく、仲間が知らせることがある。「おおい、時間だぞ!」とか、当番や係が「席についてください」などとやる。これはダメである。子ども同士がやるのだから、よいのではないかと考えてはいけない。これも他人に合図されていることになるからである。自分から行動できるようにしたい。
2 朝夕の会
  「朝夕の会」の時間がきたら、各自が自席に着くようにする。
当番は、教師の合図がなくても前に出て司会ができるようにする。始めの挨拶に時間をかけないことも大切である。
 子どもたちが歌を歌ったり、スピーチをしたりするが、何の歌を歌うか、スピーチは誰がするのかなど、しっかり決まっていることも大切である。歌詞を黒板に事前に掲示すること、係やスピーチをやる人の出入りもすばやくすることも大切である。
 教師は、子どもへの連絡等もメモしておき効率的に話したい。子どもへの配布物も時間がかからないように工夫したい
 いつも1校時に入ってしまわないように気をつけたい。
3 授業の終始
 授業の始まりは、「朝夕の会」と同様に開始したい。特に始めの挨拶に時間をかけてしまう場合が多い。全員が気をつけになるまで待つのはしなくてよい。つまらないところに時間をかける教師がいる。ほんとうに集中させるのは授業の内容でさせたい。
  「起立、今から○○の勉強をはじめます。礼、着席」などと丁寧にやる必要はない。できたら、全員座ったままで、「姿勢を正しましょう、はじめましょう」でよい。
  授業が終わったら、必ず机上には、次の時間の準備をさせておくこと。これもきびしく教師がしつけたい。


※学校・学級づくり、授業づくりに協力します。お声を掛けてください。研修での講話や体験型研修をボランティアで行います。ホームページ「浜松授業研究の会」のお問合せ、ご連絡に記入してください。または、このブログのコメントに記入していただいても結構です。

第82回「浜松授業研究の会」の御案内

2018-05-11 09:51:34 | Weblog

                        【 会員の研修の様子 】
   

           ~「教師が変わる、授業が変わる、子どもが変わる」そんな研究会です~  

 一つの授業にじっくり時間をかけて取り組んでいない。何をしても中途半端な授業になってしまっている。やっつけ仕事になってしまっている。おそらく大半の学校の教育の実態でしょう。
 それがあまり問題視されず、改善されないのは、子どものほんとの力の凄さを知らないからです。子どものほんとうの力を引き出すような授業の経験が少ないからです。だから子どもを見くびって「これでよし!」と思っているのでしょう。または、そう感じていても、どうしたらよいのかその方法を知らないからでしょう。これらの解決は、校内研修だけではなかなか困難です。同僚や先輩教師に教えを請うても難しいことです。私の今までの長い経験で感じていることです。
 この浜松の会では「教師が変わる、授業が変わる、子どもが変わる」をテーマとして研修しています。ここでの学びは、具体的であり、実際的であり、実質的なものです。それだけに確実に得るものがあり、上記のテーマの実現が可能です。
 この会は、偏向的な教育や思想的な教育はしていませんので、安心して学ぶことができます。どなたでも自由に参加できます。まだ、参加されたことのない方は、是非覗いてみてください。
 多くの皆さんの参加をお待ちしています。

1 開催日時   
2018年 5月19日(土)9:00~12:00
 ※ 今回の研究会は、新聞社の取材があります。できるだけ多くの先生方に参加をお願いしたいと
   思います。よろしくお願いします。
          
2 開催場所   天竜区壬生ホール 第2会議室
  ※時間厳守ではありませんので参加できる時間で結構です。
  ※服装は自由です。
  ※駐車場はあります。

3 研修内容
○ 国語、算数を中心とした各教科
○ 音楽、図工、体育などの実技教科
○ 学級づくり
○ その他
   本研究会の学びの特徴
  ・具体的な教材とか写真とかDVD、テープとかの事実を対象にして考える。
  ・参加者からの実践があればそれをもとにして考える。
  ・音楽、体育、図工、その他の実技をする。

4 準 備 物  
○ 実践したもの(ある人)
○ 教材研究をしてほしい教材がある人(10部印刷持参)
○ 筆記用具
○ 国語辞典
○ 会費 200円

5 この会の研修内容や実践の証、考え方は下記のホームページやブログをご覧になれば、おおよそ理解できると思いますぜひ検索してください。
○ 浜松授業研究の会
○ totoroの小道
○ 松明光明



※学校・学級づくり、授業づくりに協力します。お声を掛けてください。研修での講話や体験型研修をボランティアで行います。ホームページ「浜松授業研究の会」のお問合せ、ご連絡に記入してください。または、このブログのコメントに記入していただいても結構です。

子どもに話しかけるときには笑顔で

2018-05-02 13:23:51 | Weblog

 ニッポン放送アナウンサー、高嶋秀武氏のブログの内容は、「教師が子どもに話しかけるときも同じだな」と思えたので掲載しました。
以下はブログの内容です。

題 犬に学んだ!しゃべる時には、笑顔での真実2009年3月23日(月)

「お母さん、もっと楽しそうに呼びかけて下さい」
先日、あるショッピングセンターで買い物のついでに垣間見た公開のイベント。
「犬のしつけ教室」では、インストラクターというか、犬に「しつけ」を教える先生が、お母さんといわれた犬の飼い主にそう言っているのを耳にしました。
 ムダ吠え専門の我が家の犬たち(二匹)にほとほと悩んでいる僕は、俄然興味を覚え見学することにしました。
 飼い主に抱かれて椅子に座っている三匹の小犬たち。どうやら、犬が飼い主から名前を呼ばれたら、そのとき他に興味が移っていても、喜んで飼い主のところに走ってくるように訓練をしている様子です。
 一匹ずつ訓練します。
 最初は飼い主が餌を指先に持ち、ごく至近距離(1メートルくらい)から犬の名前を呼び、犬が餌に引かれて飼い主のところに走ってきます。
 周りに犬が興味を持つ何かがあっても、名前を呼ばれたら一目散に飼い主のところへ来るようにという訓練です。
 ある子犬は、1,2メートルならすぐ来るのに、5メートルくらいになると全く飼い主の呼びかけを無視して他の犬にじゃれついたり、全く関係のない方向へ走って行ってしまう。
 その犬だけ、特訓ということになりました。
 「ジョン、いらっしゃい」餌を持った飼い主が犬に呼びかけます。ところが、何度やっても犬は他のものに興味を引かれ飼い主のお母さんのところに来ない。そこで先生が言ったのが、最初の台詞です。
 その犬の飼い主は、どちらかというと、ぶっきらぼうな言い方で表情も声も楽しそうではないのです。
 きっと、シャイな方なのでしょう。
 先生が「ジョン!いらっしゃい!」と両手を広げ声も張りをもって明るく呼びかけると、ジョンは喜んで飛んで来ます。
 犬にも分かるんでしょうね。
 呼びかける声の調子の明るさで、瞬間的に「わっ!楽しそう!」と、思わず走って行くのですね。
 これ、もしかすると人間にもあてはまるなあ、と僕は思いました。
 職場でも家庭でも笑顔で明るく呼びかける。これって大事かもしれませんね。
 確かに例えば上司に呼ばれたときも、行きたくないけど仕方なしに、のそのそ「何ですか」なんてことよくあります。
 犬の訓練もなかなか奥が深いのです。
 人間も犬も一緒だなあと感じた次第です。



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