松明 ~光明を指し示して~

暗闇を照らし赤々と燃える。が、自身が燃え上がっては長くはもたない。火を消すことなく新しい松明へと引き継がれねばならない。

少子化対策しなければ・・・・困ってしまう教職の仕事

2015-06-29 10:15:56 | Weblog


わが国の最大の課題となっているのが少子化である。この少子化は教職としても大きな影響を受けてきている。

 社会学者の古市憲寿さんは少子化対策として次のように述べている。参考になるので列挙してみる。


○ 待機児童が多い。保育所を増やすこと
○ 保育所を義務化すること。
○ 子どもの声がやかましいというが、・・・・・・。
○ シングルマザー、シングルファーザーでも子どもが育てられるようにしたい。
○ 日本では、結婚も離婚も紙1枚でできる。外国は宗教上の問題等で簡単にはできない。
○ 子どもが増えることは、経済的にも向上する。子どもや孫への経費が増すからである。
○ 少子化は選挙の票になりにくい。子どもは社会のために必要なのに。
○ 先々は若者2人がお年寄りを養うから1人がお年寄りを養うことになってしまう。1960年(50年前)では、9,1人で高齢者を支えていた。
○ 外国の経済学者ピケティ(21世紀の資本論)なども日本の対策に少子化をなぜ重要にしないのかと驚いている。
○ 高齢者対策は70兆円だが、少子化対策は3兆円しかない。
○ 少子化とは高齢化とのバランスが大切である。高齢人数が少なければ、子どもの数が少なくなってもやっていける。  
○ 外国人労働者を増やせばよいというが、これは一時的な対策であり、真の解決にはならない。
○ 男性の家事が少ない。たしかに男性は長時間労働だが、女性は昼間仕事を持ち家事もやらなければならない。  
○ 高齢者の家族イメージが古い。




※学校・学級づくり、授業づくりに協力します。お声を掛けてください。研修での講話や体験型研修をボランティアで行います。ホームページ「浜松授業研究の会」のお問合せ、ご連絡に記入してください。または、このブログのコメントに記入していただいても結構です。

子ども自身に自分で自分を守る力をつける「あぶトレ」

2015-06-25 07:30:49 | Weblog


 子ども自身に犯罪から身を守る力をつけるために、静岡県では「あぶトレ」を行っています。教えるのは、体験型防犯教室の資格を持った防犯ボランティアの先生方。発達段階に沿って、しっかり力をつけ、ゆくゆくは静岡の安全を支える大人を育てることを目的として、昨年から行われています。

 24日は浜松市立光明小学校、1,2年生99人を対象に開きました。子どもたちは、危ない人の特徴や声を掛けられた時の対処法、逃げ方などを学びました。

 具体的には、
 は:はなしかける人
 ち:ちかづいてくる人
 み:みつめてくる人
 つ:つめてくる人
 じ:じっとまっている人
 ん:んっと注意
 

 ひ:ひとりだけになるところ
 ま:まわりから見えないところ
 わ:わかれ道・わき道やうら道
 り:りようされていない家や公園など

この、「はちみつじまん」と「ひまわり」に注意し、犯罪から身を守る方法を子どもたちに実技をまじえて教えました。

私は防犯ボランティアのお手伝いとして参加しました。


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「あぶトレ」って何

2015-06-20 07:00:55 | Weblog


 17,18日に2つの小学校に「あぶトレ」講師の指導の手伝いとして行ってきました。
 ところで「あぶトレ」って聞き慣れない方もいるのではないだろうか。「あぶトレ」は県の事業であり、次のように説明づけている。

 静岡県内の犯罪件数は年々減少していますが、子どもに対する声かけ事案(声かけ、わいせつ行為、つきまとい等)は減る傾向がなく、子どもが犯罪に巻き込まれる危険性は依然として高い状態である。
 そこで県では、従来の見守り活動に加えて、子ども自身が犯罪に遭わないための知識や、万が一犯罪に遭遇したときに自分の身を守る方法を実際に体験しながら学ぶ、子どもの体験型防犯講座「あぶトレ!」を開催し、子どもの安全確保を図っている。

あぶない時にどうするかを身に付けるトレーニング、それが「あぶトレ!」
その内容は
(1)ちしきトレーニング
あぶないってどういうことかしろう。(危険な人、あぶない場所とは)
(2)ちえトレーニング
あぶないときにどうしたらいいか。(歩き方、すれちがい方等)
(3)からだトレーニング
からだのちからをつける。(大声を出す、走って逃げる等)
である。

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第53回 「浜松授業研究の会」研修報告

2015-06-15 09:50:45 | Weblog
                    「会員の指導による6年生の作品」


           
研究会テーマ:~「教師が変わる、授業が変わる、子どもが変わる」~


1 開催場所
 天竜壬生ホール第2会議室

2 開催日時
2015年 6月13日(土)9:00~12:00

3 研修内容
(1)自己紹介及び近況報告

(2)理論研究
○授業が展開しているときとは、どういう状態をいうのか。
○自動的な学びと追求的な学びの違い。
○国語科で論理的思考を培うには
○小学校における朗読や群読、オペレッタなどの表現に生かしたい基本とは
○アメリカの教育事情、日本の教育事情

(3)実践研修
図 工
○4年生 「自画像」 
・特に彩色をどうしたらよいか
・目、鼻、筋肉、くぼみ、出っ張りなどがしっかり描かれている。
・全員が集中して描いている。素晴らしい。

 6年生「風景画」
・近景から遠景など、遠近がよく表現されている。
・作品に空気感があり、爽やかである。
・この作品作製により、さらに子どもたちの生活全般が向上してきた。

国 語
○4年生 物語文「一つの花」
・解釈と授業展開における具体的な発問について
・一つの花の疑問・・・主人公は、一つについて、主題について

 4年生 物語文「ごんぎつね」
・教材解釈、授業における発問、問題作り


4 第54回 浜松授業研究の会の開催
2015年7月11日(土)9:00~12:00天竜壬生ホール第2会議室

5 その他
この会の研修内容や実践の証、考え方は下記のホームページをご覧になれば、おおよそ理解できると思います。検索してください。
 ホームページ「浜松授業研究の会」・・・参加方法や日時、研修の様子、各教科等の実践が掲載されています。

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第53回「浜松授業研究の会」の御案内

2015-06-07 19:22:25 | Weblog
                       「授業研究会の研修の様子」


~「教師が変わる、授業が変わる、子どもが変わる」そんな研究会です~

 一つの授業にじっくり時間をかけて取り組んでいない。何をしても中途半端な授業になってしまっている。やっつけ仕事になってしまっている。おそらく大半の学校の教育の実態でしょう。
 それがあまり問題視されず、改善されないのは、子どものほんとの力の凄さを知らないからです。子どものほんとうの力を引き出すような授業の経験が少ないからです。だから子どもを見くびって「これでよし!」と思っているのでしょう。または、そう感じていても、どうしたらよいのかその方法を知らないからでしょう。これらの解決は、校内研修だけではなかなか困難です。同僚や先輩教師に教えを請うても難しいことです。私の今までの長い経験で感じていることです。
 この浜松の会では「教師が変わる、授業が変わる、子どもが変わる」をテーマとして研修しています。ここでの学びは、具体的であり、実際的であり、実質的なものです。それだけに確実に得るものがあり、上記のテーマの実現が可能です。
 この会は、偏向的な教育や思想的な教育はしていませんので、安心して学ぶことができます。どなたでも自由に参加できます。まだ、参加されたことのない方は、是非覗いてみてください。
 多くの皆さんの参加をお待ちしています。


1 開催日時   平成2015年 6月13日(土)9:00~12:00
          
2 開催場所
  浜松市天竜区壬生ホール 第1会議室
  ※時間厳守ではありませんので参加できる時間で結構です。
  ※服装は自由です。
  ※駐車場はあります。

3 研修内容
○ 国語、算数を中心とした各教科
○ 音楽、図工、体育などの実技教科
○ 学級づくり
○ その他
   本研究会の学びの特徴
  ・具体的な教材とか写真とかDVD、テープとかの事実を対象にして考える。
  ・参加者からの実践があればそれをもとにして考える。
  ・音楽、体育、図工、その他の実技をする。

4 準 備 物
 ○ 実践したもの(ある人)
 ○ 教材研究をしてほしい教材がある人(10部印刷持参)
 ○ 筆記用具
 ○ 国語辞典
 ○ 会費 200円

5 この会の研修内容や実践の証、考え方は下記のブログをご覧になれば、おおよそ理解できると思います。検索してください。
 ○ 浜松授業研究の会
 ○ totoroの小道
 ○ 藍色と空色と緑のページ(各教科等の実践が掲載されています)
 ○ 松明光明

6 次回の予定
第54回 2015年7月11日(土)9:00~15:00天竜区壬生ホール 第1会議室



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アメリカの一教師の退職届~その2~

2015-06-03 20:46:49 | Weblog


 教育誌『事実と創造5月号』(一莖書房)アメリカの一教師の退職届(宮崎清孝著)の文中には、「ああ!なるほど」と思う内容があったので紹介す
る。これは現在のアメリカの教育事情についてのものである。
 下記の文は前回の続きになる。それでは、「アメリカの一教師の退職届」の内容の一部を掲載する。



退職届

ウエストヒル学区教育長 ケーシー・バーデューン様、教育委員会委員各位

きわめて残念ながら、私は6月30日付で、2012年から2015年までの契約条項に従い、ウエストヒル高校での27年間以上に渡る勤務に別れを
告げ、この学年の終わりに退職します。・・・・・・。
 「教育とは人生のための準備ではない。教育は人生それ自体なのだ。」という言葉を生きようと真に努めていました。このような、全面的な没入が、私
も“深く”教える、とか一生懸命仕事する、とか時間を掛ける、とか研究する、とか細部に注意する、とかトピックについて十分に知ったと決して満足し
ない、とかいってきたものなのです。今や、私の教職についてのこの考え方は価値がなくなっただけではなく、軽視され、そしてもしかするとある方面で
は嫌われているようです。・・・・今やデーターに基づく教育は、ただただ体制順応、標準化、テスト漬け、浅く一般的なコモン・コアへのゾンビーのよ
うな固守、そしてきわめて単純化されたいわゆるエッセンシャルラーニングなるものへの頑迷な追随を追求しています。・・・・・・。
 教師たちは彼ら自身による小テストや試験を作ったりやったりすることや、自身の生徒たちのテスト結果の成績をつけることができなくなっています。
  授業案、何をやるかの選択、使用される教材などの開発は、一つの教科ですべての教師に同じものになるように期待されるようになってきています。
これは創造性を窒息させるだけでなく、学生たちの批判的な思考力の発達を抑圧します。それは教室にではなく、工場の組み立てラインより適切な、「一
つの型へのはめ込み」という考え方を前提としているのです。・・・・・。
 私にわかったのは、私が教師という職業を去るのではなく、本当は、教師という職業の方から去って行ったのだ、ということです。教師という職業は、
もはや存在しません。・・・・・。
 私は教室の前の黒板の上に、2つの言葉を掲げていました。「言葉は重要である。」「思想は重要である。」私はまだ、この単純な言葉が正しいと信じ
ていますが、現在の公教育を推進している人たちがこれらの言葉の意味することについて少しでも知っているとは感じていません。


 では、残念ですが。

ジェラルドJコンティ 社会科主任



 この手紙を読むとアメリカの教育の現状がよくわかる。子どもにとっても、教師にとっても不幸なことである。日本ではこのようにひどいものではない
が何だか日本の教育もアメリカに似てきているようである。最近特に感じてならないが、このブログを読んでいただいた方はどう感じられたでしょうか。




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