前号と同様に「幼稚園とはどんなところなのか」私なりにまとめてみました。保護者の皆様にもそれを紹介していこうと思います。このことにより幼稚園の理解をいっそう深めていただければと思います。
連載11 幼稚園では、「なぜ?」と質問してくる子には適切に答えます
子どもは自分の興味があることは「なぜ?どうして?」と質問してきます。
質問、疑問が生まれることは、知的面が成長してきたということにつながりますから、適切な答えをしてあげなくてはいけません。身の回りのことが自分でできるようになるのも大切ですが、知的好奇心が育っていくことも成長過程においてはとても重要なことなのです。
先生は子どものどんな質問にも、子どもが理解できるように答えてあげなくてはいけません。たとえば「なぜ手を洗わなくてはいけないの?」と聞かれたら、「手が汚れたら洗うのよ」といい聞かせるのではなく、汚い手にはバイ菌がついていることやそのバイ菌が口から体の中に入ったら病気になることなどをきちんと話します。そうしたところから、子どもたちはお風呂に入ることや歯磨きなどにも興味をもったりします。
家庭でも子どもはお父さんやお母さんに「何で?」と質問してくることが多いと思いますが、面倒くさがらずにきちんと答えてあげましょう。また、本を見て一緒に調べてみるのもよいでしょう。子どもにとって難しいことは、質問はわかりやすく説明してやり、理解できる年齢になったら正しい知識を与えてあげることがよいのではないかと思います。