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言葉や文に着目した国語の授業、その具体とは
○「思う」と「考える」とは違う
「思う」とは、一つのイメージが心の中にできあがっていて、それ一つが変わらずにあること。
「考える」とは、胸の中に二つあるいは三つを比較して、これかあれか、こうしてああしてと選択し構成することである。
「明日の試験を思う」といったら、明日の試験のこと一つが心配で気にかかることになり、「企画を考える」とか「献立を考える」とかは、あれこれ組み合わせるときに「考える」という。そこには「思う」は使いません。
大野晋著「日本語練習帳」より
事例 1年国語「サラダでげんき」東京書籍から
1「思う」
りっちゃんは、おかあさんが びょうきなので、なにか いい ことを して あげ たいと おもいました。
2「考える」
「かたを たたいて あげようかな。なぞなぞごっこを して あげようかな。 でも もっと もっと いい ことは ないかしら。 おかあさんが、たちまち げんきに なって しまうような こと」
りっちゃんは、いっしょうけんめい かんがえました。