松明 ~光明を指し示して~

暗闇を照らし赤々と燃える。が、自身が燃え上がっては長くはもたない。火を消すことなく新しい松明へと引き継がれねばならない。

初暦知らぬ月日の美しく

2010-12-31 23:53:35 | Weblog



新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

私は新年を迎えるといつも次の俳句を思い出します。


○初暦知らぬ月日の美しく
                      吉屋信子

 年が明けて新しい暦を使い始めます。この句には、新しい暦にこれからどのような月日が重ねられるのか、期待と願望が込められています。
今年1年、私に家族にそして多くの人々に幸せの日々が重ねられることを祈ります。

言葉や文に着目した国語の授業(その2)

2010-12-30 08:33:31 | Weblog

言葉や文に着目した国語の授業、その具体とは

○「思う」と「考える」とは違う
 「思う」とは、一つのイメージが心の中にできあがっていて、それ一つが変わらずにあること。
 「考える」とは、胸の中に二つあるいは三つを比較して、これかあれか、こうしてああしてと選択し構成することである。
 「明日の試験を思う」といったら、明日の試験のこと一つが心配で気にかかることになり、「企画を考える」とか「献立を考える」とかは、あれこれ組み合わせるときに「考える」という。そこには「思う」は使いません。 
   大野晋著「日本語練習帳」より

事例 1年国語「サラダでげんき」東京書籍から
1「思う」 
 りっちゃんは、おかあさんが びょうきなので、なにか いい ことを して あげ たいと おもいました。
2「考える」
 「かたを たたいて あげようかな。なぞなぞごっこを して あげようかな。 でも もっと もっと いい ことは ないかしら。 おかあさんが、たちまち げんきに なって しまうような こと」
りっちゃんは、いっしょうけんめい かんがえました。

言葉や文に着目した国語の授業とは

2010-12-27 15:00:13 | Weblog



 国語の授業では言葉や文に着目して読み取ることが大切だと言われていますが、実際多くの授業を参観しても、あまりそれがされていないようです。
 私の見た多くの授業では、登場人物の気持ちや周りの情景をイメージで読み取っていることがほとんどです。そういう授業では、子どもたちの発言内容はみな同じようなものが出てくるだけで、どの読み取りが的確なのか話し合う必要はなくっなてきます。にもかかわらずこのような授業を展開して、「伝え合う授業」だとか、「コミュニケーション能力」だとか、「練り合いのある授業」とかいうようなことを言っています。校内研修の研究主題にも書かれています。しかし、このような授業では、到底そのような授業や子どもは実現できないでしょう。では、言葉や文に着目して読み取る国語の授業とはどのようなものなのか、次回から少しずつ例を示しながら考えてみたいと思います。

世界のホンダ「本田宗一郎ものづくり伝承館」の紹介

2010-12-22 09:32:04 | Weblog


 本田宗一郎は、静岡県磐田郡光明村(現在の浜松市天竜区)で生まれました。15歳で東京の自動車修理工場アート商会に入社し、技術者として非凡な才能に磨きをかけました。昭和3年独立し、浜松市に 自動車修理工場アート商会を開業、事業を発展させました。戦後、オートバイ、乗用車の製造会社を設立し、世界的な企業に発展させるとともに数多くの技術開発を成し遂げ「世界のホンダ」とまで言われました。
 本田氏の輝かしい成功は、たぐいまれな才能とともに、夢を持ち、人が考えない発想やアイディアを生み出す「創意工夫」の精神、失敗を繰り返しながらも諦めずに妥協しない「こだわり」の精神等が導いたものと思われます。
 「本田宗一郎ものづくり伝承館」は、本田氏の業績の顕彰、精神の伝承、次代を担う青少年の人づくり、生誕の地の地域活性化に寄与することを目的として設立されました。
本田宗一郎の「人なり」や「ものづくり精神」を多角的に紹介する展示を中心とした顕彰活動を進めるとともに、ものづくりの楽しさを体験し創造力を育むことができる多様なワークショップを開催しています。是非、多くの人にご来館いただきたいと思います。

場所 浜松市天竜区二俣町二俣1112 電話 053-477-4664
開館時間 午前10時~午後4時30分
休館日 月・火曜日
(祝日の場合は開館し、水曜日を休館とする)
入場料 無料(ただし特別展などを除く)

来館者の声
本田宗一郎さんのことを、郷土の誇りとして話ができるようになりたい。そんな思いもあり、今日は本田さんのことをもっと深く知るために来ました。驚いたのは、入口で紹介されている傷だらけの手のエピソードや、子ども時代の話。今まで知らなかったことなので興味深く見ることができました。また、その行動力や集中力、仕事一筋の姿勢、それに社長となってからも社員と同じ目線で作業をしていたことにも驚かされました。(後略)

デイサービスセンターで手品をしてきました。その2

2010-12-19 14:37:09 | Weblog

写真:【 熱演するスタッフ 】


 今日(18日「土」)は天竜厚生会デイサービスセンター「さいわい」で2回目の手品をしてきました。2回目であるので、出し物を前回と変えました。今回もお年寄りの皆さんと楽しく過ごすことができました。スタッフの皆さんが助手になってくれたり、一緒に演じていただいたりしてよかったです。
 演目(1時間)は次の通りでした。

○オープニング
シルクからステッキの出現 

○バランス芸
1ステッキ 
2新聞紙  
3傘 
4ゲートボールのスティック 
5テニスラケットとボール
6クリスマスイルミネーション

○手品
1スケッチブックに絵を描く
2目玉君のカード当て
3輪ゴム
4テッシュの復活
5ピストル(パン)によるカード打ち
6シルクの耳の貫通 
7キャップがペットボトルの中へ
8ペットボトルな中の割り箸が上下に動く

○ジャグリング
1玉
2皿回し
3クラブ


※下記のブログも検索しご覧ください。
①totoroの小道
②藍色と空色と緑のページ(各教科等の実践事例が掲載されています)

デイサービスセンターで手品をしてきました

2010-12-15 21:36:22 | Weblog

 

 今日(15日「水」)は天竜厚生会デイサービスセンター「さいわい」で手品をしてきました。多数のお年寄りの皆さんと楽しく過ごすことができました。スタッフの皆さんがよく動いてくれたのでとてもやりやすかったです。
 演目は次の通りでした。


○オープニング
1シルクからステッキ 2ステッキが手に吸い付く

○バランス芸
1ステッキ 2箒 3新聞紙 4テニスラケットとボール

○手品
1ローソクとハンドフルート 2シルクのカードの予言(チェンジングバック利用)
3シルクの耳の貫通 4ロープ(輪が繋がる)
5ドミノ

○クイズ
1クリスマスと正月の相撲 2食パン、ジャムパン、クリームパン
3ひでちゃんとトムの100M走 

○ジャグリング
1玉と帽子
2皿回し

○スリーカードモンテ(ジャンボカード)


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①totoroの小道
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「聞く」と「聴く」と「聡」

2010-12-13 19:02:35 | Weblog



きくという漢字はふつうは“聞”だが、身を入れてきく場合は“聴”である。
さらには聴いて大いに理解する場合は“聡”の字を“きく”という動詞をつかった。
聡明な人というのは、耳できいてすっかりわかってしまう人である。

                       司馬遼太郎著「風塵抄」


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「自覚」と「随意」を育てる

2010-12-09 20:50:01 | Weblog



 ものごとを身に付けるには、「構え」→「自覚(理解)」→「随意(コントロール)」→「繰り返し」が必要である。
 まず、「自覚」の前に「構え」が大切である。「構え」とは、準備を整えること。身構えること、これから行うことの意味を知ること等である。
 例えば今から朝礼があるという場合、どのように校長先生の話を聴くか、態度はどうでなければいけないか。「教室にもどったらどんな話だったのか先生は聞きます」などである。
「随意」になるには、「繰り返し」が必要である。つまり、身に付けていつでも自分で使えるようにすることである。
だから一連の流れとしては、「構え」→「自覚(理解)」→「随意(コントロール)」→「繰り返し」が必要になる。


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第8回 授業研究の会(浜松の会)の報告

2010-12-07 20:27:59 | Weblog
                       
                                6年版画多色刷り(鏡の中の私)      

 今回も意義のある研修ができた。私たち教師の研修はヨコの研修(校内研修)とタテの研修(民間教育団体、サークル、同好会等)がある。しかし、今はタテの研修はほとんどやられていない。ほんとうに残念なことである。
 ヨコの研修である校内研修は、どちらかというとマンネリ化や形式化しやすい。だから、新しいものが入りにくい。その点、私たちの研究会は、いつも新しい発見があり面白い、楽しい、そして勉強になる。質も高い。すぐにでも教室の子どもたちに指導したくなる。
 特に前途ある若い教師にはぜひ参加していただきたいを心底思うものである。

1 図工

2年紙版画
○ 教師の願いがある、意欲的な作品ができた。
○ クラス全員の作品を持参したのがよい。しかも全員が一定のレベルに達している。(おそらく他校の2年生の作品よりも水準が上である)
○ 主題を画面いっぱいに描くとさらによい。

1,2年顔のデッサン
○ 1,2年生の作品とは思えない。
○ 風が吹けば髪の毛が揺れそうである
○ 唇が柔らかそう
○ 目が生きている
○ 今までの図工の技術が生きている

6年版画 多色刷り
○ 中学生のレベルである
○ デッサン、色付けが丁寧である。
○ 子どもの作品を今後の指導のために、子どもにお願いしてもらっておくとよい

2 国語

 4年 説明文「アップとルーズ」
○ 子どもが読み取ったことを書かせて、グループで発表し合うだけでは、新しい発見は生まれない。
○ 読み取ったことがどこに書かれているのか。それはなぜか証拠を話し合うこと
○ 文を分けて、どの文が大切か、どの文に答えがあるのかというようにすれば、言葉や文に着目するようになる。また、そうすることにより感想を述べ合う授業から話し合いの授業になる。
○ ワークシートの利用は気をつけたい。穴埋め式の問題は学びの崩壊につながるからである。

 2年 物語文「スーホの白い馬」
○ 全文を読んで場面を分ける
○ どこの場面や段落に問題があるか探す(変だ、おかしい、つじつまが合わないなど)
○ ここでは、主に次の文を話し合った
大きなおおかみが、ひつじにとびかかろうとしています。そして、わかい白馬が、おおかみの前に立ちふさがって、ひっしにふせいでいました。
スーホは、おおかみをおいはらって、白馬のそばにかけよりました。白馬は、体じゅうあせびっしょりでした。きっと、ずいぶん長い間、おおかみとたたかっていたのでしょう。
スーホは、あせまみれになった白馬の体をなでながら、兄弟に言うように話しかけました。
「よくやってくれたね、白馬。本当にありがとう。これから先、どんなときでも、ぼくはおまえといっしょだよ。」
この文章から課題(問題)つくる
・兄弟って何
・立ちふさがるの意味
・馬の性格や特徴、おおかみってどんな動物か
・これから先ってどこまでか
・どんなときでもってどんなときなのか
・いっしょだよ。とはどんなときなのか
・ひつじをまもってもらえたということは、スーホの家にとってどんな意味をもっているか
・くらすってどんなこと
・「よくやってくれたね、白馬。本当にありがとう。これから先、どんなときでも、ぼくはおまえといっしょだよ。」と言わしめた根拠は何か
・よくやってくれたのよくやったは何か
などを話し合い。授業ではどのように子どもに投げかけていくか話し合いました。とても有意義な時間であった。

3 その他 ハーバード大学白熱授業 
マイケル・サンデル教授の授業から学べるもの

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ああ!何をめざして行けばよいのか

2010-12-03 22:59:14 | Weblog



 航海するというのは、必ずどこかの大陸や島に向けて船を進めるものである。つまり船の場合、進む目的地があるのである。海の真ん中で彷徨っている船はいない。
 教育の場合、どんな教育をするのかという教育哲学、教育思想、教育論がなければならない。船でいうならば、めざすべき大陸や島、進むべき道とかであろう。
目指す教育論は、一人ではなかなか考えられない。取りあえず文科省や教育委員会から出された教育方法が考えられる。しかし、これも「つめ込み教育」から「放任教育」の線上を行ったり来たりしていて定まることがない。
 私は、先行実践に学ぶことがよいと思う。先人の教育実践家には、今でも十分に通じる教育論と実践がある。例えば、東井義雄、長岡文雄、、大村はま、斎藤喜博などであろう。
 しかし、残念なことに今の教師の多くは、この人たちの名前すら知らないのである。本を読んで知るということもない。また本を読む時間もない。ほんとうに残念である。
 心ある教師が少しずつでもよいから伝えていかなければならない。

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