松明 ~光明を指し示して~

暗闇を照らし赤々と燃える。が、自身が燃え上がっては長くはもたない。火を消すことなく新しい松明へと引き継がれねばならない。

学期始めに、子どもを変える

2017-08-31 11:59:41 | Weblog
                      【 会員の実践:総合表現 】



 学級づくりのあれこれで「いつもやっていることを見直して考えてみる」ことが大切です。以下のことに注意をはらってみてください。そして、教師は徹底して指導することです。これは学期始めだからこそ効果のある指導になります。

○ 授業は、明日からでなく始業式の日から始めよう。授業で子どもをつくることが大切です。

○ 「話を聞きなさい」よりも「こちらに目を向けて」の指示のほうが効果的、対象に目を向ければ、無駄話はできませんからね。

○ 「前にならえ」「気をつけ」はいりません
自分の意思で列の間やよい姿勢をつくらせること。リーダーが前に出て、ハンドサインで並ぶのもダメですね。ボーイスカウトではありません。いつも命令されて動く子どもをつくっていませんか。

○ 発表するときに立たせるのも賛成しません。座ったままでよい。そのかわり他の児童は発表者をしっかりと見るようにさせるとよいでしょう。

○ 活動させたら、すぐに評価すること
例えば朝のかけ足が終わったら、何周走ったかクラスの全員に聞くこと。1~2周しか走らない子どもは、何回も聞いているうちに、変わっていくでしょう。評価は通信簿や授業案に書くだけのものではありません。何かをしたらすぐに評価するようにしましょう。

○ 課題を与えたのに「先生」「先生」と叫ぶ子どもは、無視ぐらいしてもよい。いつも話が一回で聞けない子どもをつくります。

○ 前に出て発表する子どもは、しっかり友だちを見て話すようにさせる。
「はずかしい」とか「できない」とかをいつまでもそのままにしておいては、絶対にできません。

○ 教師は全体を見ながら、子どもの反応に気遣いながらいつも授業を進めること。
せっかくの教師の話が、教師の思いだけの話し方では、子どもの中に入っていきません。

○ 質問したら、必ず答えさせる。挙手できない子どもがいたら選択問題にする。あるいはグループで話合いをさせる。挙手するときに「はい」と言わせない。

※  ここに掲げたことの中で、無理なことだと思われる先生がいると思います。これは実践し続けて成果のでないうちに、または、何もやらないうちにダメだと考えるからでしょう。これでは、何も変化していきません。また、明日からとか、来週からとか、月が変わったらというように実践を先延ばしするのもやっぱりダメです。今日からすぐに実践しましょう。



※学級づくり、授業づくりに協力します。お声を掛けてください。研修での講話や体験型研修をボランティアで行います。ホームページ「浜松授業研究の会」のお問合せ、ご連絡に記入してください。または、このブログのコメントに記入していただいても結構です。

もうすぐ2学期が始まります。子どもをどのように迎えますか?

2017-08-24 10:49:46 | Weblog
              【 我が家の庭です。花がいっぱい咲きました 】



いよいよ夏休みが終わり、来週から2学期が始まる学校が多いだろう。そこで2学期のスタートで大切なことを記してみる。

朝の子どもたちの迎え方にはいろいろある。教室で教師が子どもたちを挨拶と笑顔で迎える。それがベストである。しかし家庭や通勤の事情でそれができないこともある。そんなとき、一言でよいから黒板に「今日を迎えた喜びや希望」「子どもたちへの指示等」を前の日に黒板に書いておく方法もある。子どもたちはそれを見て、教師の愛情を感じ、ほっとした気分になったりもする。また、今日はどんな予定があり、そのためにどうすればよいかが理解でき、行動に移すこができる。教師は少し大変かもしれないが、結果的には子どもの指導がスムースにできて、教育効果を上げることができる。

○ さあ、2学期が始まったね。先生はみんなを待っていたよ。がんばろうね!
○ 静かに聞いて深く考える。そんな2学期にしよう。
○ 第2学期始まる。スポーツの秋、勉強の秋、さあ!思いっ切り活動しよう。 
○ 澄んだ青空 澄んだ心 勉強のチャンスだ!!
○ 学習に スポーツに 努力しよう




夏休みの研究に=面白い動物の二つの擬態

2017-08-03 08:13:16 | Weblog


 動物の擬態には二つのジャンルがある。緑の木や枯れ枝に似たコノハムシやシャクトリムシの色や形であり、敵が関心を持たない葉っぱや枯れ枝というものの中に自分を理没させてしまうものだ。こういうのを「隠蔽擬態」という。
 もう一つのジャンルは、恐ろしいハチに似たハエやガの色や形で、これ見よがしに「ハチだぞ!ハチだぞ!」と広告して、敵をあざむいているものだ。これは敵が関心を持っているものに似ることによって利益を得ようとする「広告擬態」である。はじめにあげたガードマンが警官に似てる服装と同じである。
 しかし、自然界にはさまざまなものがある。緑色のカマキリは隠蔽擬態の好例だが、これは自分が鳥の目を避けるだけでなく、目指す獲物の虫に気づかれずに近づくという点でも、カマキリに利益をもたらしている。同じカマキリでもハナカマキリと呼ばれる仲間は、その鎌足の根本が大きく広がり、花と見まちがう美しい色と形になっている。このウソに騙されて、花と思って飛んできたチョウやハエは、一瞬にして鎌に捕らえられてしまう。毒もないアゲハチョウには、有毒のマダラチョウにそっくりに似て恐ろしいと見せかけて悠然と飛んでいる。
              「動物の言い分、人間の言い分」日高敏隆著より


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