松明 ~光明を指し示して~

暗闇を照らし赤々と燃える。が、自身が燃え上がっては長くはもたない。火を消すことなく新しい松明へと引き継がれねばならない。

合唱の指揮は原則教師がやるべきである

2019-03-28 10:08:05 | Weblog
                 【子どもの声を引き出すは、教師の指揮である】

 卒業式の中での合唱、例えば校歌や別れの歌など、多くの学校では子どもが指揮をすることがある。もちろん子どもの主体性を考えて等のことであろうが、私は反対である。児童集会など子どもが中心となる行事では子どもが指揮をするのはいいでしょう。
 なぜ、教師が指揮をすべきか下記のことからである。
 私は合唱の指揮は、子どもの前に立ち三拍子は三角に、四拍子は四拍が分かるように指揮をすればよいと思っていた。しかし、あるとき講師の先生から次のような指摘を受けた「そんな指揮では、子どもは指揮者を見ないで、窓から外の景色を眺めていても歌えます。それは、その曲自体が三拍子なり、四拍子でできているからです」と、私はドキッとした。言われてみればまったくそのとおりだからであった。
 合唱の指揮というものは、子どもの声を引き出さなければならない。そのためには、「子どもが発声しやすいように」「歌うときに身体が自由に使えるように」「歌詞の内容や曲のイメージを子どもに伝わるように」することである。そのためには指揮は、腕だけでなく全身を使ってやらなければいけない。場合によっては指揮者は、前後左右にも移動しなければならない。指揮者は、曲の構想をしっかり持って、何回も練習をし、子どもの前に立たなければならないと教えを受けた。
 私を含めて多くの教師、音楽専科の教師さえも「これは、何拍子の歌だから腕をこのように振ればいいよね。」と形式的に考えていなかったであろうか。
 指揮は難しいのである。従って教師でもなかなかできないものである。ましてや子どもの声を豊かに引き出すには、子どもが指揮をするのは無理であろう。


※第91回「浜松授業研究の会」は4月13日(土)9:00~12:00
 場所は浜松市天竜区「天竜壬生ホール」の2階会議室です。多くの参加者を願っています。

※学校・学級づくり、授業づくりに協力します。お声を掛けてください。研修での講話や体験型研修をボランティアで行います。ホームページ「浜松授業研究の会」のお問合せ、ご連絡に記入してください。または、このブログのコメントに記入していただいても結構です。



新学習指導要領で目指す教育は達成できるの?

2019-03-18 09:22:07 | Weblog


 新学習指導要領で目指す教育は、現場で達成できるだろうか
2020年度からの学習指導要領で目指している教育は達成できるだろうか。はなはだ疑問である。その理由としていくつか上げてみる。
1、現在、現場で働く教師の悩みを聞くと「教科書をこなすので精一杯です。」と言う。それもそのはずである。教材が多すぎるからである。
2、それに加えて、英語の教科化、道徳の教科化、プログラミング、AIなど新しい教育が入ってきている。
3、学力テストはそもそも競争を過熱させるものと言ってもよい。だから授業は「教え込み」になる。
簡単なことである。こういうなかで「アクティブ・ラーニング」とか「非認知能力」を高める教育とか言っても無理があるようでしかたがない。
 これらは、教師の指導する「余裕」がなければできないことばかりである。


※第91回「浜松授業研究の会」は4月13日(土)9:00~12:00
 場所は浜松市天竜区「天竜壬生ホール」の2階会議室です。多くの参加者を願っています。

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新しい学び(評価の方法)

2019-03-03 08:01:58 | Weblog
                  【 子どもの作品のよいところを紹介する教師 】


第90回の研究会が開催できました。今回は愛知のY先生にお越し願って勉強しました。国語の「海の命」「モチモチの木」の教材解釈、図工の版画、教育書の紹介など大変充実した内容でした。
図工では、教師が1人の子どもの作品のよい所を5点見つけ出すという実習を行いました。このことは、どんな子どもの作品にもよいところが必ずあること、それを見つけ出すことが教師の力量を高めること、多くの子どもたちの学習の参考になること、子どもを褒めたり、自信を持たせたりすることにつながること・・・など多くの効果があることがわかりました。これは図工だけでなく他の教科にも使えると感じました。、
今回は研究会終了後レストランで昼食をしました。その折りにも国語「海の命」の教材文を机上いっぱいに広げて熱心に話し合いました。
私は若い先生方の意欲を強く感じ、ほんとうに頼もしくまた嬉しく思いました。


※第91回「浜松授業研究の会」は4月13日(土)9:00~12:00
 場所は浜松市天竜区「天竜壬生ホール」の2階会議室です。多くの参加者を願っています。

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