少女の人形ばかりが載っている写真集をおもむろに購入する。
結論から言って、ひどく気持ちの悪い印象を覚えた。
材質がシリコンで、植毛玉眼の等身大という、いわゆるリアルドール系の
少女が大体全裸で写っているような内容であるが、気持ち悪く感じたのは、
その肌や面相のリアルさ加減ではない。
まずシリコンという材質の制約もあってか、それらの肩と足の付け根周り
は骨が入っていないかのような、骨抜き感があること。
例えるならば、服を剥いだバービー人形のような体型。
そして、なぜそれが是とされているかを考えた時に、それが着衣を
前提とした仕様であったであろうという事。
確かにドールというものは、服を着せ(替え)たり、髪型を変えたり
するのが当たり前で、それらを行う上で半ば必然的に裸になり得るだけ
なのだ。
(一部に例外として、全裸でも鑑賞に耐えうるような人形やドールも
存在するが、それらは芸術品や工芸品と呼ぶものであろう。)
従って、そのような人形の裸体は、全く想定外の使用法なのではないかと
思え、いかにも背徳的な少女とリアルドールというモチーフを、殊更に、
有り体に言えば、いやらしく描いただけのもののように感じた。
つまりは、それが気持ちの悪さの正体であった。
不気味、と言わずに気持ちが悪い、と表現したのもそういうことである。
正直に、エロを目的にしていたとしても、普通に服を着せ、少々露出が
ある程度であったならば、ずっと違った内容になったに違いない。
そう思うと、何ともやるせない。
必要以上に、時には下品かつ低俗で愚劣にして安易なエロスを、憚ること
なく世に送り出しているような身空で、言えた義理ではないのだろうが、
この際だから更に言うと、『品』というものは大事だ。
上に書いた通り、既に失いかけている事であるから、なおさら
そう思うのだろう。
結論から言って、ひどく気持ちの悪い印象を覚えた。
材質がシリコンで、植毛玉眼の等身大という、いわゆるリアルドール系の
少女が大体全裸で写っているような内容であるが、気持ち悪く感じたのは、
その肌や面相のリアルさ加減ではない。
まずシリコンという材質の制約もあってか、それらの肩と足の付け根周り
は骨が入っていないかのような、骨抜き感があること。
例えるならば、服を剥いだバービー人形のような体型。
そして、なぜそれが是とされているかを考えた時に、それが着衣を
前提とした仕様であったであろうという事。
確かにドールというものは、服を着せ(替え)たり、髪型を変えたり
するのが当たり前で、それらを行う上で半ば必然的に裸になり得るだけ
なのだ。
(一部に例外として、全裸でも鑑賞に耐えうるような人形やドールも
存在するが、それらは芸術品や工芸品と呼ぶものであろう。)
従って、そのような人形の裸体は、全く想定外の使用法なのではないかと
思え、いかにも背徳的な少女とリアルドールというモチーフを、殊更に、
有り体に言えば、いやらしく描いただけのもののように感じた。
つまりは、それが気持ちの悪さの正体であった。
不気味、と言わずに気持ちが悪い、と表現したのもそういうことである。
正直に、エロを目的にしていたとしても、普通に服を着せ、少々露出が
ある程度であったならば、ずっと違った内容になったに違いない。
そう思うと、何ともやるせない。
必要以上に、時には下品かつ低俗で愚劣にして安易なエロスを、憚ること
なく世に送り出しているような身空で、言えた義理ではないのだろうが、
この際だから更に言うと、『品』というものは大事だ。
上に書いた通り、既に失いかけている事であるから、なおさら
そう思うのだろう。