ゑの巣

ここでは管理人個人の日々の妄言、妄想、創作などを世に晒しています。ごゆるりと。

適温

2018年08月26日 23時04分30秒 | Weblog
一人暮らしを十数年続けていて、今更気が付いたことであるが、
炊きたてのご飯とか、熱湯から作ったカップ麺とか、レンジで温めた
ばかりの食べ物とか、こういったものは得てして熱さが過剰になりやすく、
そして過剰に熱いと美味しくない。

レトルトカレーを作る時も炊きたてのご飯に、湯煎から引き上げた
ばかりのルーをかけてしまうと、熱過ぎて辛さも味ももはや分からなくなる。
よくよく考えてみると、店屋物のカレーは、ご飯は粗熱を取ってあり、
ルーも極度には熱くならないようにしている。
ラーメン屋でも、特に熱がこもりがちな油分の多いラーメンを扱っている
店ではその辺りの温度管理がしっかりしている印象だ。

ご飯やルーなどは扇風機による強制冷却や放置によって適温に調整できるが、
問題はカップ麺である。作る時の湯の温度を低くは出来ないし、作った後に
放置すると麺が伸びてしまう。そこで作った後に氷を数個投入して適温に
するという方式を編み出す。
言ってしまえば簡単なこの方法を思いつかなかったのは、ひとえに10年以上
冷凍室が実質死んだ冷蔵庫を使い続けてきてしまったことが大きいと思われる。

氷がちゃんと作れて、冷凍食品やアイスがしっかり保存出来て、霜や氷壁に
閉ざされることの無いまともな冷凍庫付きの冷蔵庫を使うようになったのは
つい数年前。その他、電子レンジも数年前にデビューしている。
そこいらの大学生だったら二年目を迎える前くらいで気が付きそうなことに、
十数年を費やしてようやく行き着くあたり、己のスローペースっぷりを思い知る。

かように今更ながら氷がもたらす恩恵に与っている今日この頃。
子供の頃はつまらない味だと思っていた麦茶も、この歳になると滋味溢れる
飲み物という評価。そこに氷と真空断熱タンブラーでこれ以上に無いほどの
夏気分を堪能している。カフェインが無いので、深夜に喉が渇いた時にも
がぶ飲みできるのが強み。
氷も時に冷えすぎと感じる時があるので、ぬるくした麦茶もまた良い。

ひとまず、温度も味のうちである。という話。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 雨風 | トップ | 甘美な囁きの如く »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事