ゑの巣

ここでは管理人個人の日々の妄言、妄想、創作などを世に晒しています。ごゆるりと。

補強手段

2016年02月24日 23時24分27秒 | Weblog
その昔、『バイクと女の子が描ければ絵で食っていける』という言葉を聞いたが、
確かにバイクを自在に描けるようになったならば、結構なレベルのデッサン力が
身に付いているはずであろう、ということを今更になって理解するに至る。

バイクであるという点も重要で、自動車と違い構造(骨やパーツ)がむき出しに
近いために、破綻があるとすぐにそれが分かる。それに加え、ほとんどのバイクは
前後で車輪の幅と径が違い、前輪を支えるフロントフォークは垂直ではなく斜めに
なっている上に、ハンドルは複雑な曲線を描いているというように、絵を描く上で
曲者と言える要素がてんこ盛りであるとくれば、生半可な画力では悲惨な目に
遭うこと請け合いである。
そのうえ自重で少し凹んだタイヤやサスペンションの感じを出そうとしたり
しようものならば、その上更なる訓練や努力が要求されるであろう。

昔のバイクは上で書いたようにハンドル形状が複雑なものが多い反面、カウルは
シンプルなものが多いが、今のバイクはその逆である。いずれにしても、半端な
空間把握能力では返り討ちを食らうのは明らかであろう。

同様に複雑な立体の形状と構造的な辻褄が合わないとすぐに破綻するモチーフとして
飛行機が挙げられるだろう。個人的な感覚ではあるが、いずれかでも達者に描ける人は
何を描かせても非常に上手い。

なので、デッサン力(だけ)を早く上げたいという人は、バイクを描きまくれば
良いのではないかと提案してみる次第である。描いた後にバイク好きの人に見てもらうと、
問題点の指摘が好き嫌い抜きで行われるため、なお良いだろう。
確証も実績もないので責任は負いかねるが。

しかし、あくまでも上の方法は、ある程度以上の腕がついてはきたが要補強の部分があると
感じた人のためのものであろう。
デッサン力だけでは絵は描けても絵にならないので、石膏像を描いたり、人体を描いたり、
写真を撮ったりと、基礎的なところを総合的に上げていくのがまずは大事である。
始めて間もないような人は特に。

コメント
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