ゑの巣

ここでは管理人個人の日々の妄言、妄想、創作などを世に晒しています。ごゆるりと。

感覚の差を埋めるもの

2015年08月02日 22時20分29秒 | Weblog
半ば懺悔のような話である。
現実世界の場にあっては口に出来なかった事柄を、匿名にて
陰から後で色々言うような、平たく言えばそのような内容である。

知人の作ってくれた料理について、薄味を通り越して無味であり、
さりとてそれを指摘することでまずい空気を作るわけにもいかず、
煩悶する。

気になる部分は(塩)味だけで、塩分を控えることによる健康を
考慮した結果であるかも知れないし、こっちの味覚がコンビニ弁当や
カップ麺でいかれているためかも知れないし、少なくとも作ってくれて
いる以上、悪意など微塵もないため、どこに正義があるのか分からず、
頭を抱えたくなるような思いで、出来るだけ美味しく頂こうと思いこむ
ようにしてその卓を過ごすこととなった。

『誠に不作法の極みなれど、当方なにぶん田舎の出ゆえ、かかる上品な
味を解する舌を持ち合わせておらぬ。さしあたっては、醤油か塩を
所望したいのであるが、如何か』と申し出るのが正解なのか。
相手の好意を裏切ることなく、場の雰囲気も悪くすることなく、皆に
とって最良の結果をもたらすにはどうすればよいのか。
そろそろ答えを出さねばならぬ。
コメント
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