蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

旧岸名家  三国 福井県

2014-10-08 23:19:23 | 古民家、庭園
鯖江で昼のプログラムが終了した時には、全く時間的な余裕はなかった。
計算すると日没までに取れる時間は20分程度。迷う時間もなく出発した。




三国は福井の中でも特別な場所のようだ。天然の良港がありながら、すぐ隣は海路だろうと陸路だろうと、人が近づくのを拒絶する東尋坊。
港の近く災害にも強い場所に、手広く商売をしていたお店が今まで残されている。


お店は規模は大きいが、造りは向かって左手にトオリニワが奥まで通る基本通りの町家造り。


帳場の後ろの中の間には、様々な文法での障子が引かれている。
これを使い分けるだけでも、その昔の商家の手代は相当に頭を使ったのだろう。


町家の内部はいろいろの機能をこなす装置がぎりぎりに詰め込まれている。
しかし、その中にも庭が造り込まれているのは見事な手腕だと思う。
たった一坪程度の庭ではあるが、水琴窟まで設置された庭の名にふさわしい存在である。