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今、これを読んで! 『釜ヶ崎〈ドヤ街〉まんが日記』シリーズ ありむら潜・著

2010年03月04日 | 現在おすすめの本

 何をいまさらと言われる方もおられるでしょうが、やっぱり「カマやん」はオモロイです。第1巻がこの世に出てからもう23年が過ぎていますが、今日の時代を反映しているのでしょうか、まだまだ読まれている本です。在庫僅少、品切れという巻もありますが、まだお読みでない方、お薦めします!

 「カマやん」とは4コマまんがの主人公で、本名不明、年齢不詳、天涯孤独、結婚歴無し、決まった勤務先無し、生まれながらの日雇労働者、マイホーム無しのドヤ住まい、時に野宿もする無い無い尽くしの作者の頭の中に住むキャラクターです。詳細は本をお読みいただくとして、しかし、このまんがで展開される彼の人生には、数多くの実在した釜ヶ崎住民たちが象徴的に現れてきます。

 釜ヶ崎とはJR環状線と南海電車本線と南海電車天王寺線に囲まれた三角地帯のことで、通天閣やジャンジャン横丁で有名な新世界、昔の飛田遊郭に隣接し、日雇労働者の街です。そこには日本中から貧困で追われた人たちや、失業・倒産・離農・借金・事故など、また差別や偏見などで追われた人々がたどり着いてきます。中には自らの意思で来た人もいるという、まさに日本の「難民街」であり、この狭い地域に1万人とも1万5千人ともいわれる人々が住んでいます。

釜ヶ崎〈ドヤ街〉まんが日記

ありむら潜 著

四六判 200ページ 定価1030円 在庫あり
ISBN97848890022

 大都会は海、人は漂流者。今日の釜ヶ崎に新住人が流れ着く。失業や倒産などによってはじき出された人々が肩寄せ合って暮らす街〈釜ヶ崎〉をウルトラ楽天家のカマやんとユーモアたっぷりに歩く。

●目次から
 
 第1部 〈釜ヶ崎〉きのう・今日・あす

 第2部 〈サラリーマンに送る〉不況・失業・日雇いのすべて

 第3部 〈サラリーマンに送る〉釜ヶ崎人生・その人びと

 第4部 そして、カマやんの放浪はつづく
 
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釜ヶ崎〈ドヤ街〉まんが日記③ 英訳付
カマやん、アジア太平洋を行く

ありむら潜 著

四六判 200ページ 定価999円 在庫僅少
ISBN9784889002287

「日出る」経済大国日本の裏側を描いた第3弾。英訳付きでアジア各地をカマやんがご案内

●目次から
 
 第1章 外国人労働者がやってくる街

 第2章 カマやん、アジア太平洋を行く

 第3章 近ごろの釜ヶ崎暮らし

 第4章 けったいなニッポン小市民

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日本お笑い資本主義 英訳付
釜ヶ崎〈ドヤ街〉まんが日記④

ありむら潜 著

四六判 200ページ 定価999円 在庫あり
ISBN9784889002461

 混迷を極める日本株式会社はどこへ行く。バブルのツケに泣く大不況の長いトンネルに出口はあるのか。見せかけの経済大国日本の姿を描く。短編劇画付き。

●目次から

 第1章 大不況 右往左往

 第2章 逆経済難民カマやん

 第3章 バブル今昔物語

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カマやんの曲がりかど
釜ヶ崎〈ドヤ街〉まんが日記⑤

ありむら潜 著

四六判 200ページ 定価1000円 在庫あり
ISBN9784889008067

 日本が戦後最大の曲がりかど〈世紀末〉に立つなかで、カマやんも自分の人生を振り返る。本当の人間の強さを武器に21世紀型市民をめざす楽天的自由人、カマやんの出口探しの旅は自己変革から始まる。

●目次から

 第1章 釜ヶ崎はたそがれて

 第2章 ニューメディアで笑う
 
 αの章 カマやんの曲がりかど

 第3章 〝危機ざんまい〟のニッポン

 第4章 カマやんの南北放浪

 第5章 〝解決師〟カマやんだァ

 第6章 漂流少年フワフワと住む



 

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