まいど、日本機関紙出版です。

〒553-0006 大阪市福島区吉野3-2-35
 TEL06-6465-1254 FAX06-6465-1255 

今年も読者のみんさん、著者のみなさん、そして制作から流通・販売で協力いただいている関係業者のみなさん、ありがとうございました。

2021年12月31日 | 編集・営業ふらふら雑記

今年の終わりにあたり、機関紙出版を支えていただきました読者のみなさん、著者のみんさん、そして制作から流通・販売で協力いただいている関係業者のみなさんに、感謝申し上げます。ありがとうございました。

2年続くコロナ禍の影響もあり出版業界は依然として厳しい状況にありますが、今年の機関紙出版は集会販売や著者講演会などが激減する中でも、なんと例年に比して売上が大きく拡大しました。原因は出版点数が増えたこです。企画出版以外にも自費出版の仕事もいただき、また幸いにも重版できた本があったことなども売上拡大につながりました。

出版業界が厳しい状況にあると書きましたが、特にこれはリアル書店を取り巻く状況についてです。機関紙出版の主な取引先(納品)は、トーハン、日販、楽天ブックス、新日本図書の取次店と通販ルート、直販ルート、そしてAmazonですが、実は取引先としては今年初めて、Amazonへの売上が一番多くなりました。

Amazonが最大の取引先という出版社は機関紙出版だけではないでしょう。Amazonが日本で書籍のネット販売を始めて20年が経ちましたが、ついに日本の書店業界がその攻勢に負けてしまったことになります。まさにGAFAにしてやられたのです。Amazon以外にも楽天ブックス、Yahoo!ブックスなども同様で、もはやネット販売の流れを止めることはできません。

すでに出版社側も3000社以上がAmazonと直取引きを開始、取次ルートでの売上減は正直、書店の廃業・撤退、取次の合併、社屋売却や移転など見るも無残です。といってもリアル書店がなくなることはないでしょうし、個々の書店の中には創意工夫して集客に努力している書店もあります。が全体としてはもうネット書店無しに日本の書籍販売はありえないことになっているということです。もちろんAmazonに対しても批判すべきことはたくさんありますが、Amazon無しには出版社自体の存続ができなくなっているのです。

実は出版社にとってAmazonがありがたいのは、既刊本を販売してくれるということです。各出版社のカタログぺージがありますが、そこには基本的にその出版社が販売可能なすべての本が登録されています。ですから読者がAmazonで検索すればどんな古い本でも表示されてくるのです。Amazonに在庫があれば即発送されますし、無ければ出版社にメールで発注され一両日中にAmazonに納品されます。この芸当がリアル書店にはできません。書店の棚にも限界がありますし、次々に新刊が届くので(その数、なんと毎日200点)その対処だけでおそらくパンク状態でしょう。出版社の書店営業が書店の棚に補充もしますが、それにも限界があります。つまり書店の棚にない本でも、Amazonの棚にはあるということで、それが出版社にとってはとても大きな魅力になっています。

Amazonのことはこれくらいにして、みなさま、来年も機関紙出版とのお付き合い、切によろしくお願いいたします。

 

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今日はわが母校の関大めざし... | トップ | 今年もよろしくお願いいたし... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

編集・営業ふらふら雑記」カテゴリの最新記事