心の色を探して

自分探しの日々 つまづいたり、奮起したり。
マウス画・絵及び文章の著作権は このブログ作者(けい)にあります。

素敵な70代

2015年03月30日 | ほんのすこし
友人には わたしより年上の方がいる。
どうして年上の方がいるかといえば ワンディシェフの店で知り合った方が多いからだ。ワンディシェフの店はもう営業を辞めたが、弟が手伝ってわたしがサポートしていた数年間で多くの方と知り合った。その多くの方は年配の方が多かった。色々な気づきを与えてくださったし、何より生きるパワーをいただいた。
そして その方々の言動を母に教えることで 母もまた元気をもらっているなと感じていたものだ。

弟が亡くなり、その後ワンディシェフの店も終わり、そこで知り合った方とも疎遠になっていたが、ジャズ好きの方とは 時折 連絡を取ることがあった。彼女は70代。ワンディシェフの店のお客様として知り合ったが、互いにジャズが好きだということで お店をお借りして「ワンディジャズ」を開いたこともあった。
今年最後のワンディジャズ

そんな彼女と昨日ほんとに久しぶりに会った。彼女は読書好き。図書館に行き本を借りたりしているが、わたしが持っている本を貸したりもしている。しばらくだったので、読み終えた本を沢山ピックアップし 手元にあったCDも数枚選んで 持って行った。

元気な70代。久しぶりに会ったら ますます若くなっていた気がした。
以前に会ったときは ヨガを始めたと言っていたが、体操はずっと何年もやっていて、その後 長年やってみたかった太鼓(外国の太鼓)に挑戦し始めたと聞いた。
そんな挑戦がいっぱいの彼女だ。70代だというけど 気持ちはもっと若い。

彼女とはワンディシェフの店で知り合った。知り合った当時と今の彼女を比べるとずいぶん若いなと思う。全然違うのだ。当時はご主人を病気で亡くされて ずっと家にいた状態をワンディシェフの店のKIMIKOさんが外に引っ張り出してくれたそうだ。お店で彼女と会ったときより 今はずっと若く感じる。人間ってすごいなと思う。気持ち次第でこんなに見た目も変わるのかと。それだけ彼女の変化はすごかった。
外に出て活動する 外に刺激を受けて生活するということがこんなに人間に変化を与えるのかという驚きがわたしの中にはあった。昨日の彼女はさらに若く感じた。
「わたしね、元気でいなくちゃいけないの。ここに助けてくれる人はいないからね」
問えば 子どもたちは遠くで生活しており、自分が今倒れたら 子どもたちに迷惑がかかるからという気持ちだった。わたしもそうだと話して、互いに元気でいることが一番だと笑った。

一人暮らしの人にとって 自分が倒れたときにどうなるかと考えることほど不安なことはない。それをしみじみと思った。
でも彼女はそこで終らない。元気でいるために さらに前に進む。
「あのね わたし四月からボーリング講座に通うことにしたの」
えっ?
目が点になったわたし。
ボーリングはこの年まで一度もやったことがないから 一度でいいからやってみたかったという彼女。
「でもね、この年になってボーリング?って言われるのが嫌だから まだ誰にも言ってないの。内緒よ」
と 笑っていった。(まだ誰にも話していないからと口止めされたけど ここで書いちゃいました。Kさん内緒ですからね 絶対)
なんでもやってみようとすぐ行動に移せる彼女が羨ましくなった。
「あのね、ゴスペル 新しくなるみたいじゃない。あなたもまたやってみたら?」
思いがけない言葉が返ってきた。まるで私のココロの中を見透かしているかのように。実は地元紙に掲載されていた新ゴスペルの記事に興味津々だったのだ。その体験教室に行けなかったので ちょっと悶々としていたわたしだった。何をあれこれ考えているんだか・・・いらないことを考えすぎるのが玉にきずだ。

彼女に数冊の読み終えた本とお勧めのCDと『パガニーニ』DVDを持っていったが、とても喜んでくれた。いつも彼女が喜んでくれるとわたしも嬉しくなる。相手を喜ばせることに関しては 彼女の右に出る者はいないだろうと思えるほど感激屋の人なのだ。そんな70代。素敵な70代。
彼女の近況を母に教えた。元気に 今度はボーリングもやるんだってって教えたら
「あー やってみたかったんだよなあ」
と。そうか 母もそうだったんだ・・・・
母にとってはやってみたかったことが もっとたくさんあるんだろうな。
昨日は 母の希望で庭の冬囲いやら玄関の鉢植えの移動やらを手伝った。
「あーーすっきりした!」
と たいそうご満悦。ずっとなんだか気分がうつうつとしていた母が、昨日はすっきりした顔をして、
「なんだか気分がすごくいい」と言ってくれた。
やりたいことも口に出せずにいたんだなと思って、気付かずにいた自分を悔いた。これからはどんどん私を使ってちょうだいよ。でもいつも言ってるんだけどね。母は遠慮しているの。
遠慮させる前に わたしが言わなくちゃと思ったのでした。

70代の彼女の行動力には程遠いけど 我が母は体の痛みにも負けず 狭い家のメンテナンスにあれこれ思いを巡らすのが元気の源みたいだ♪




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2 コメント

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素敵な年代 (ろこ)
2015-03-30 09:01:02
けいさん、おはようございます。
 けいさんとは似たところが多いですが、またひとつ発見!
 私もジャズが好きで、ジャズボーカルの教室に通っていたこともありました。(元彼はプロのドラマーだった、内緒)
 年上の素敵なお友達がいるって励みになるし、憧れますよね。前むきに生きるって簡単でないですが、先達がいてくれると一歩が踏み出せる気持ちになります。共感することがいっぱいで、このブログを訪れるのが楽しくてワクワクします。
ろこさんへ (けい)
2015-03-30 12:50:03
お元気そうな(ほんとはまだ回復されていないのでしょうね)様子に一安心しています。
ジャズ繋がりということもあったのですね!なんという偶然なんでしょう。嬉しいです。
わたしはろこさんのようにジャズボーカル教室に通ったりという行動力には乏しいので いつもすごいなぁと感心させられます。いつもあれこれ考えているうちにすでに終わってしまっている・・・そんなことが多いのです。
でも 前に進みたいという気持ちはありますので、ろこさんや周りの皆さんからパワーをいただいて これからも元気でいなくては!
あまり無理をなさらないでくださいね。

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