ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Original Album Series / Tower Of Power

2020年09月13日 | ソウル・ファンク・R&B

Original Album Series / Tower Of Power (2013)

買い方に加速度が付いている(笑)簡易紙ジャケ5枚セットCDの「Original Album Series」。今回購入したのはアメリカ・西海岸産ファンクの雄、タワー・オブ・パワー(Tower Of Power)。白人と黒人の混成バンドで、かまやつひろしやRCサクセションのレコードに参加したりと日本にも馴染みが深いバンドだ。メンバーはかなり入れ替わっていて、現在まで約60名もの出入りがあったらしいが、バンドとしての息は長く近年も活躍している。収録されている5枚は以下の通り。

・「Bump City」 (1972)
・「Tower Of Power」 (1973)
・「Back To Oakland」 (1974)
・「Urban Renewal」 (1975)
・「In The Slot」 (1975)

ワーナーから発売された1972年の2枚目から1975年の6枚目まで。3枚目「Tower Of Power 」や5枚目「Urban Renewal」は全米でもヒットを記録している。自分が所有しているのはベスト盤を除けばその3枚目のアルバムのみ。

こういうブラスの活躍するファンキーな音楽の全盛期は70年代だろうが、当時は日本でもテレビ・ドラマ(特に刑事もの)や映画などによくこういうタイプの音楽が使われた。世界的な流行だったのか日本がアメリカの旬を取り入れていたのか興味深い。抜群のチームワークで奏でられるラッパは快感。頻繁に入るドラムのシンコペーションや、独自のラインを奏でるベースがいかにもという感じで気持ちイイ。間に挟まれるメローな曲も意外と捨て難いが、やはり軽快なテンポな曲に彼らの特徴が表れている。5枚のアルバム発売の時期が短いのでどのアルバムも印象には変わりが無いが、自分は90-00年代に”レア・グルーヴ”として再評価された音楽群を結構聴いてきたので、ベスト盤だけじゃなくもっと早くこれらのアルバムを聴いておくべきだったナ(このシリーズに感謝)。

anazonにて購入(¥1,333)

  • Label : Warner Bros UK
  • ASIN : B00AFZ86BK
  • Disc : 5
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Original Album Series / Echo & The Bunnymen

2020年07月27日 | エイティーズ

Original Album Series / Echo & The Bunnymen (2010)

怒涛のように買い漁っている「Original Album」シリーズ。今回購入したのは80年代にイギリスで存在感を放ったエコー&ザ・バニーメン(Echo & The Bunnymen)。もちろん当時洋楽を聴いていた人なら幾度となく耳にしたバンドだろうが、自分は今までほとんど聴いたことが無かった。当時よく比較されたU2が後々世界的なビッグ・バンドになったのに対して、こちらエコバニはそうはいかず…。収録されているアルバムは以下の通り。

 ・「Crocodiles」(1980)
 ・「Heven Up Here」(1981)
 ・「Porcupine」(1983)
 ・「Ocean Rain」(1984)
 ・「Echo & The Bunnymen」(1987)

どれも印象的なアルバム・ジャケットで、自分はそのイメージが強い。調べてみるとこの5枚、アメリカでこそ苦戦したものの、本国イギリスではデビュー盤を除いて全部チャートで10位以内に入るなど80年代を通して人気が高かったのが分かる。

ヴォーカルのイアン・マッカロク(Ian McCulloch)は、その容姿に似合わず太い声の持ち主で、特にシャウトした時などは奇しくもU2のボノ(Bono)ととてもよく似ている(そりゃ、比較されるわ)。若さ溢れるファーストがイイ。当時ネオサイケと称されたという(覚えていないけれど)彼らのサウンドは、アコースティックな曲がある訳でもないのにそんな雰囲気をさせる曲が多く独自の世界を持っていて、音的には同時代のバンド、ジョイ・ディヴィジョン(Joy Division)やキュアー(The Cure)を彷彿とさせる。前者ほど暗くはなく、後者ほどトリッキーでもない。惜しむらくはコレ、という誰もが知る有名曲っていうのが出なかったこと。そういうのがあれば各アルバムももう少しメリハリが出ただろうに。イアンの書く歌詞がもう少し理解出来れば印象が違うんだろうなァ。何度も聴いているとだんだん良くなってきたので、もう少し丁寧に聴きこんでみよう。

オークションにて購入(¥925)

  • CD (2010/2/27)
  • Disc : 5
  • Format: Box Set, CD, Import
  • Label : Warner Music
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Original Album Classics / The Byrds

2020年07月23日 | クラシック・ロック

Original Album Classics / The Byrds (2013)

最初は批判的だったのに堰を切ったように集め始めてしまった簡易紙ジャケCD5枚組の「Original Album」シリーズ。今回購入したのはザ・バーズ(The Byrds)。自分は彼らのオリジナル・アルバムは1枚も持っておらず、数多のコンピレーション盤に収録された有名曲とベスト盤を1枚持っているだけ。やはり初期フォーク・ロック期のディラン(Bob Dylan)のカヴァー曲のイメージが強く、それらの良さがあまり分からなかったので縁が無かったが、中期のサイケデリック・ロック期、後期のカントリー・ロック期の曲がだんだん引っ掛かるようになってきた。そこで便利なこの5枚組。収録されているアルバムは、

・「Mr. Tambourine Man」(1965)
・「Turn! Turn! Turn!」(1965)
・「Fifth Dimension」(1966)
・「Younger Than Yesterday」(1967)
・「The Notorious Byrd Brothers」(1968)

の5枚。オリジナル・アルバム収録曲に加えて、各アルバムにボーナス・トラックが収録されていて、それらだけで30曲にもなるヴォリューム。後期カントリー・ロック期以前のアルバム群ということになる。ギターのロジャー・マッギン (Roger McGuinn)の12弦ギターの音色と流麗なコーラス・ワークが特徴的だが、初期の朴訥とした感じから中期の混沌とした感じに移行していく変遷が興味深い。サイケデリック期には(まだディランのカヴァーはやっているが)ドラッグに影響を受けたかのような、あるいは当時の流行りと言えるインド的な雰囲気も強く出てきて煌びやかに。個人的にはやはりパティ・スミス(Patti Smith)やトム・ペティ(Tom Petty)がカヴァーした「So You Want to Be a Rock 'n' Roll Star」が収録されている4枚目あたりが好み。ちょっと苦手意識は消えたかな。この後バンドはグラム・パーソンズ(Gram Parsons)を加えてカントリー・ロックに移行していき、その後はクロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング(Crosby, Stills, Nash & Young)、フライング・ブリトー・ブラザーズ(Flying Burrito Brothers)へと繋がっていくことになる。

オークションにて購入(¥1,487)

  • CD (2013/8/27)
  • Disc : 5
  • Format: Box Set, Import
  • Label : Sony Legacy
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Original Album Series Vol.2 / The J. Geils Band

2020年06月25日 | クラシック・ロック

Original Album Series Vol.2 / The J. Geils Band (2014)

前シリーズに引き続き、J. ガイルズ・バンド(The J. Geils Band)の「Original Album Series」簡易紙ジャケ5枚組を購入。こちらは1974年から79年の間に発売されたオリジナル・アルバム(含むライヴ・アルバム)に加えてベスト盤が1枚加えられている。収録アルバムはこちらの5枚。

・Nightmare And Other Tales from the Vinyl Jungle (1974)
・Hotline (1975)
・Live : Blow Your Face Out (1976)
・Monkey Island (1977)
・Best Of The J. Geils Band (1979)

自分はピーター・ウルフ(Peter Wolf)のソロになってからの作品は大好きで聴いていたけれど、J. ガイルズ・バンドはライヴ盤1枚と、大ヒットした81年の「Freeze-Frame」の輸入カセット・テープ(笑)を持っているのみだった。なので前シリーズを聴いてデビューからの各アルバムのクオリティーとゴキゲンさに驚いたし、過去の日本での不当に低い人気と評価にも驚いた(これは日本に限ってではないか)。

この70年代中~後半の作品も、溌剌とした彼ららしいバンド・サウンドはそのまま。ただこうして並べて一度に聴く弊害でもあるけれど、正直どのオリジナル・アルバムも似通って一本調子に聴こえるところもあるかな。それでもブルージーだった初期と比べてキャッチーでポップな曲が多くなっていて、80年代の大ブレイクを感じさせるところがある。それでも世界的にヒットした有名な81年の「Centerfold(邦題:堕ちた天使)」などでは売れ線に走ったと批判を受けたそうだからファン心理とは難しいもの。75年の2会場でのライヴを収録した「Live : Blow Your Face Out 」は文句なしに楽しめる内容。やっぱりピーターのヴォーカルとマジック・ディック(Magic Dick)のブルース・ハープはいつ聴いても最高にカッコイイ。

同シリーズのVolume.1はこちら

オークションにて購入(¥1,435)

  • CD (2014/1/14)
  • Disc : 5
  • Format: CD, Import
  • Label : Warner Music/Rhino
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Original Album Classics / Stevie Ray Vaughan And Double Trouble

2020年05月20日 | ブルーズ

Original Album Classics / Stevie Ray Vaughan And Double Trouble (2013)

スティーヴィー・レイ・ヴォーン(Stevie Ray Vaughan)の「Original Album Classics」簡易紙ジャケ5枚組CD。全てボーナス・トラック付きで、83年のソロ・デビューからのオリジナル・アルバム4枚に加えて彼の死後に未発表曲集として発売された91年の1枚という内容。収録アルバムは以下の通り。

・Texas Flood ('83)
・Couldn't Stand The Weather ('84)
・Soul To Soul ('85)
・In Step ('89)
・The Sky Is Crying ('91)

初めて聴いたのは、かつて東海地方で深夜に洋楽ロックのPVを流していたCBCの「Rock-A-Vision」という30分番組(覚えている人居るかな…)で見た「Cold Shot」(2枚目のアルバムに収録)のPV。そのヴィデオは面白かったが、当時は彼らやロバート・クレイ(Robert Cray)のようなモダンなブルーズはあまり得意ではなかった。その後、自分も持っていたデヴィッド・ボウイ(David Bowie)の83年の大ヒット・アルバム「Let's Dance」に参加していることを知る(←クレジットしっかり見てなかった)。ヒットしたシングルのPVではギターを持っているのはボウイ自身だが、実際のギター・ソロはスティーヴィーが弾いていた訳だ。その後のワールド・ツアー「Serious Moonlight Tour」にも当初ギタリストとして参加する予定だった事も後から知った(現在はスティーヴィーが参加したリハの音源がブートで聴ける)。もし参加していたら自分も名古屋国際展示場で観られたのに…。

その後も断片的には聴いていたが、まるっきりジミ(Jimi Hendrix)の生き写しのようなギターに聴こえたのであまり関心は上がらないままだった。もちろん本人は影響を隠してはおらず、というかリスペクトしまくりで、ジミの曲をカヴァーしたり、ジミがカヴァーした曲をそのままのアレンジでカヴァーしたりし続けていて、その様子はこのセットでもよく分かる(ボーナストラック含む)。随分と最近になってからベスト盤を中心にポツポツと聴き出した訳だけれど、若い頃あれだけしっくりとこなかった彼の音楽が不思議と最近スッと入ってくるようになった。当時は50~60年代初期ぐらいの古いブルーズを中心に聴いていたので”綺麗な音”のブルーズが体に入ってこなかったのかも。そういえばクラプトン(Eric Clapton)だって80年代の音は最近まであまり好きではなかったナ…。お陰でここのところ、この5枚のアルバムがヘヴィー・ローテーション中。これを機にもう少し丁寧に聴いてみようっと。

オークションにて購入(¥1,370)

  • CD (2013/6/25)
  • Disc : 5
  • Format: Box set, Import
  • Label : Sony Legacy
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Original Album Series / Alice Cooper

2020年05月08日 | クラシック・ロック

Original Album Series / Alice Cooper (2012)

恒例の「Original Album」シリーズ。今回購入したのはアリス・クーパー(Alice Cooper)の初期作品簡易紙ジャケ5枚組セット。自分は学生時代に4枚目のアルバム「Killer」をアナログで購入したのが最初。その後はCDでベスト盤や70、80年代の何作品かを所有しているが熱心に聴いたかというとそうでもない。このセットに入っている他の4作品は未所有だったので願ったり叶ったり。ここに収録されているのはバンド時代のの5作品(※アリス・クーパーは当初バンド名で、解散後1975年頃からは個人名として使われている)。

・Pretties For You (1969)
・Easy Action (1970)
・Love It To Death (1971)
・Killer (1971)
・School's Out (1972)

デビューしてから、悪魔的なメイクと生きた蛇をステージに上げるお馴染みのパフォーマンスで”ショック・ロック”(笑)の雄として一躍有名になった4、5枚目まで。初期3枚を聴いたのは初めてだったけれど、ここまで演劇的、実験的なアルバムだったとは知らなかった。3作目まではザッパ(Frank Zappa)のレーベル「Straight Records」から発表されているというのも納得。ファーストなんてヴォーカルやコーラスの付け方、音楽性がサイケデリック期の”ビートルズ的”と言える曲もあり、ジョージ(George Harrison)が歌っていると言われても分からないかも(←言い過ぎ)。ちょっと意外で興味深い。残りの3枚はハード・ロック世代、パンク・ロック世代にもリスペクトされた彼ららしい作風を確立。ヴォーカル・スタイルも彼らしいダミ声の”あの”発声になっている。ハードなリフもありながら煌びやかでドラマチックで、曲もコンパクトにまとまって魅力たっぷり。それでも随所に現れるシアトリカルな仕掛けはやはりプロデューサーのボブ・エズリン(Bob Ezrin)の手腕か。

オークションにて購入(¥1,600)

  • CD (2012/9/18)
  • Disc : 5
  • Format: Box Set, CD, Import
  • Label : Rhino Flashback
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Original Album Series / Rahsaan Roland Kirk

2020年03月21日 | ジャズ

Original Album Series / Rahsaan Roland Kirk (2015)

盲目の怪人、ラサーン・ローランド・カーク(Rahsaan Roland Kirk)のアトランティック時代の5枚を簡易紙ジャケでセットした「Original Album Series」。このシリーズ、最初は自分で「こうやってまとめて買うのはダメッ」とか言っていたのに、最近ヤケクソ気味に増殖中(苦笑)。ローランド・カーク版に収録されているのは以下のオリジナル・アルバム。

1. 「Here Comes The Whistleman」 (1965)
2. 「The Inflated Tear」 (1967)
3. 「Left & Right」 (1968)
4.「 Volunteered Slavery」 (1969)
5. 「Natural Black Inventions: Root Strata」 (1971)

自分が所有しているのは1969年の「Volunteered Slavery」のみ。それ以前のアルバムをしっかり聴くのは初めてだが、前半は所々荒々しさが感じられるものの、思いのほかスタンダードなジャズ。1はスタジオ・ライヴだそう。彼はMCでかなり際どい事や政治的な事も発言するそうだが、自分の英語力ではその辺りの機微をしっかり理解することが出来ないのは残念。2でも色々な楽器を操るラサーンだが、ラッパよりもピアノが目立っている曲もあって意外。イメージとは違う繊細な音作りの様子も伺う事が出来る。でもこの頃の映像を見ると管楽器を3つも4つも抱えて、ある時は同時に、ある時はソロで演奏する姿はやはり異端。それでも彼の場合、決して不協和音で奇を衒っているのではないところがスゴイ。

思ったより振り幅も大きく、3なんかは映画音楽と言われても納得してしまいそうなムーディーな展開。特にラッパが目立つということはなく優雅に曲が進んでいく。突然現れる強烈なスキャットには面食らうが(笑)。4「Volunteered Slavery」ではビートルズ(The Beatles)やアレサ(Aretha Franklin)の曲を料理。反人種差別を掲げる黒人運動が盛んだった当時の世相もあってかソウルフルなジャムが聴ける。なんて浸っていたら5ではいきなりフリーキーなラッパの乱舞。もうジャズとは言えず呪術的な太鼓や鐘に不穏なラッパが絡んでいく不思議な世界。と、変幻自在なラサーンを味わえるなかなかナイスな5枚組だった。

オークションにて購入(¥1,265)

  • CD (2015/9/25)
  • Disc : 5
  • Format : CD, Import
  • Label :  Rhino
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Original Album Series / Donny Hathaway

2020年02月14日 | ソウル・ファンク・R&B

Original Album Series / Donny Hathaway (2010)

最近は開き直って購入の加速度が増している簡易紙ジャケCD5枚組の「Original Album」シリーズ。今回購入したのはダニー・ハサウェイ(Donny Hathaway)。シカゴ出身だそう。今まで所有しているコンピ盤の収録曲でしか聴いたことが無く、オリジナル・アルバムは、アナログ、CD含めて1枚も持っていない。収録されている5枚は以下の通り。

・Everything Is Everything(1971)
・Donny Hathaway(1971)
・Live(1972)
・Extension Of A Man(1973)
・In Performance(1980)

70年代前半に大活躍し、その後鳴りを潜め(病気だったらしい)79年には亡くなってしまうので、実質最盛期の4枚全てが収録されていることになる。彼もスティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)やカーティス・メイフィールド(Curtis Mayfield)と同様に”ニュー・ソウル”というジャンルで括られるのだろうが、どちらかというとファンキーな要素は少なめで、ゴスペル的な落ち着いた曲が多い。カヴァー曲を歌うことも多く、これらアルバムの中にも、Ray Charles、Nina Simone、Leon Russell、Billy Preston、George Clinton、Marvin Gaye、Carole King、John Lennon、Al Cooper、などの大道のアーティストのカヴァーが収録されている。

圧巻はやはりライヴ。3枚目と5枚目がライヴ作品だが、特に1972年の名盤「Live」でのソウルフルな歌唱には心震える。彼の映像は見たことがないが、エレピの演奏も彼自身だそうだ(これがまたカッコイイ)。バックの演奏もゴキゲンで、特に名手ウィリー・ウィークス(Willie Weeks)のベース・ラインは、彼がビッグ・アーティストから引く手あまたというのが納得の気持ち良さ。有名な(つまりベタな)カヴァー曲でも本家に勝るとも劣らない名演で完全に自分のものにしている。観客を自然に取り込む手腕も抜群。必聴。

amazonにて購入(¥1,382)

  • CD (2010/2/27)
  • Disc : 1
  • Format: Box Set, CD, Import
  • Label : Warner Music
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Original Album Series / Manfred Mann and Paul Jones

2020年01月17日 | クラシック・ロック

Original Album Series / Manfred Mann and Paul Jones (2014)

ビートルズ(The Beatles)やストーンズ(The Rolling Stones)に代表される第1次ブリティッシュ・インヴェイジョンのバンドに含まれるマンフレッド・マン(Manfred Mann)の「Original Album Series」。自分はストーンズなんかよりも少し後のバンドというイメージがあったのだが、年代的にはほぼ同期なのでやっぱり1次だそう。自分が知っている曲は「Do Wah Diddy Diddy」「Pretty Flamingo」「5.4.3.2.1.」の3曲のみで、昔VHSのビデオ(作品名失念)で白黒の演奏場面を見たのが最初と記憶している。オリジナル・アルバムは1枚も所有しておらず、いくつかのコンピ(大抵上記3曲が収録されている)で持っている程度だった。「5.4.3.2.1.」は英国の若者を熱狂させたテレビ番組「Ready Steay Go!」のメイン・テーマとして使われたのもあってか、パティ・スミス(Patti Smith)がカヴァーしている。収録されているアルバムは以下の通り。コンピを入れても玉数が足りなかったのか、最後のアルバムはヴォーカルだったポール・ジョーンズ(Paul Jones)のソロ・アルバム(ちなみにマンフレッド・マンはキーボーディストの名前)。

・The Five Faces Of Manfred Mann (1964)
・Mann Made (1965)
・Mann Made Hits (1966)
・Soul Of Mann (1967)
・My Way (1966) ※Paul Jones

聴いてみてビックリ。特にファーストはここまで黒いとは知らなかった。当時のイギリスのロック・バンドは多かれ少なかれみんなアメリカのブルーズやリズム&ブルース、ジャズ等に影響されていたので、カヴァーしていること自体に驚きはないが、上記ヒット曲の感じからもっとポップなカヴァーだと思っていた。半分以上がカヴァー曲でブルースハープも多用していてなかなか渋い出来の曲ばかり。映像で見るとちょっとベビー・フェイス過ぎる彼らも、音で聴くとちょっとクセのあるポール・ジョーンズのヴォーカルが際立っていて、オルガンがあることもあって他のバンドと比べてジャズ寄りのアレンジに自分達の色が出ている。セカンドはよりヒップ、ポップな曲が多くなり、ヒット曲集の「Mann Made Hits」では黒い要素はほとんど見当たらずポップ・チューンばかり(もちろん故にヒットしたのだろう)。バンド最後の「Soul Of Mann」はポール・ジョーンズ脱退後のコンピ作品。全編ジャジーなインスト。”モッド”、”レア・グルーヴ”という視点でなら聴けないこともないが、ストーンズやザ・フー(The Who)の曲をカヴァーしちゃったりして自分としては正直目も当てられない。にしても特に初期のこのバンド、見直した。

オークションにて購入(¥835)

  • CD (2014/8/5)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Import
  • Label : Parlophone
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Original Album Classics / Jeff Beck

2020年01月01日 | クラシック・ロック

Original Album Classics / Jeff Beck (2010)

ジェフ・ベック(Jeff Beck)の「Original Album Classics」第2弾は、1980年から2001年に発売されたオリジナル・アルバム5枚(下参照)。5枚のうち後期3枚はこのブログでも既に紹介したが、最初の2枚は持っていなかった(←それだけでこれ買ったのか…)。2枚目の「Flash」にはロッド(Rod Stewart)と共演した「People Get Ready」が収録されていて、当時PVもよく流れていて気に入っていた。果たして70年代のフュージョン・ロックからどんな変遷があったのか。

There And Back (1980)
Flash (1985)
Jeff Beck's Guitar Shop (1989)
Who Else! (1999)
You Had It Coming (2001)

「There And Back」のラインナップはヤン・ハマー(Jan Hammer)、モ・フォスター(Mo Foster)、サイモン・フィリップス(Simon Phillips)、そしてトニー・ハイマス(Tony Hymas)。いかにもフュージョンやりそうな面子(笑)。音は80年代らしくキーボードが主体になってきているが、その音がジェフのギターと同化して違和感が無く、好きか嫌いかは別としてなかなかまとまりが良い。だが85年の「Flash」になると、特に中途半端なヴォーカル曲(イントロはいいのにヴォーカルが入ると途端に…)やシンセドラムの音がちょっと耐えられないレヴェルに…。この時代は誰もがそうだったと言えなくもないのだが…。ただ音としては無機的なジェフらしさもある。唯、ロッドとの共演「People Get Ready」だけはずば抜けて良い。この曲はPVの出来も良く、よく観た覚えがある。ジェフがこの時期にロッドのアルバム「Infatuation」に参加した表題曲もずば抜けて良かったので、この時期に、この2人でアルバムが作れていれば…。

オークションにて購入(¥1,013)

  • CD (2010/9/24)
  • Disc : 5
  • Format: Box Set, CD, Import
  • Label : Epic
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