ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Original Album Series / Dr. John

2021年09月06日 | クラシック・ロック

Original Album Series / Dr. John (2009)

お馴染み「Original Album」シリーズ。今回購入したのはニュー・オーリンズの重鎮、ドクター・ジョン(Dr. John)の簡易紙ジャケット5枚組。彼が亡くなって2年にもなる。彼を初めて聴いたのはストーンズ(The Rolling Stones)関係の音源を聴き漁っていた頃。1971年のアルバム「The Sun, Moon & Herbs」にミック(Mick Jagger)が参加していると知ってから。それからRhinoのコンピ盤などを購入した。こちらに収録されているのは以下の5枚。

・「Gris-Gris」 (1968)
・「Babylon」 (1968)
・「The Sun, Moon & Herbs」 (1971)
・「Dr. John's Gumbo」 (1972)
・「In The Right Place」 (1972)

ヴードゥー教に関してはよく知らないのだが、ドクター・ジョンと言えばブードゥー。そもそもドクター・ジョンという名前も実在の人物なのかは知らないけれどヴードゥー教の司祭の名前から取られているそうだ(本名はMac Rebennack)。ファーストは初めて通して聴いたが、怪しい雰囲気の曲が並んでいてジャケットもおどろおどろしい。最初に発売された時はどういうジャンルとして捉えられたんだろう。いわゆるブルーズとは言い難いし。サイケデリックか? 3枚目ぐらいになるとニュー・オリンズ特有のごった煮というか、ジャズやR&B、ブルーズがミックスされたような音楽が主になってくる。でもドクター・ジョンは白人。こういう土着のニュー・オリンズの音楽で高名なアーティストは主に黒人なので、どうして彼が早い段階からそういった音楽を演るようになったのか興味深い。

彼のアルバムで一番人気が高いだろう「Dr. John's Gumbo」では、いわゆる”セカンド・ライン”のリズムを多用した”あのドクター・ジョン”の音楽になっていて聴き易く、楽しい。自分もオリジナル・アルバムで購入したのはこれが最初だった。カヴァー曲が主で、「Iko Iko」「Mess Around」「Let The Good Times Roll」「Junko Partner」ヒューイ・スミス(Huey "Piano" Smith)メドレーなど、50、60年代のR&Bを聴いている人なら聴き覚えのある曲が目白押し。これもドクター・ジョンのダミ声でダルなヴォーカルと、転がるピアノ、それに特有なリズムによってちゃんとドクター・ジョンのフレーヴァーになっていて、まさに彼ならでは。

オークションにて購入(¥1,398)

  • Label ‏ : ‎ Warner Music
  • ASIN ‏ : ‎ B003097B8M
  • Disc ‏ : ‎ 1

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