ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

The Very Best of Funkadelic 1976-1981 / Funkadelic

2016年01月11日 | ソウル・ファンク・R&B

The Very Best of Funkadelic 1976-1981 / Funkadelic (1998)

いまだにパーラメント(Parliament)とごっちゃになって、メンバーの変遷やらディスコグラフィーは全然頭に入っていないファンカデリック(Funkadelic)だが、ずっと好きで聴き続けている。これは英チャーリー(Charly)から出た1976年から1981年までの2枚組のベスト盤。この記事を書いている最中に、主要メンバーのバニー・ウォーレル(Bernie Worrell)が末期ガンだというニュースが飛び込んできた…。

最初に聴いたのはもう30年近く前になるが、当時はファンクでも有名盤を買っているだけで、当時ファンだったレッチリ(Red Hot Chili Peppers)のプロデュースを、Pファンクの総帥ジョージ・クリントン(George Clinton)が担当したり、ライヴで曲をカヴァーしていたり、ベースのフリー(Flea)を中心にジャムっている時に彼らの曲のフレーズがよく出てきたので、そういう出自を追いかけて聴くという感じだった(ファンクネスが残っていたあの頃のレッチリは良かったなァ…)。そのうちに本体のその独特のグルーヴと大所帯ノリが病みつきになって…。でもこの記憶もパーラメントとごっちゃになっているから、未だに「コレ、どっち?」って訊かれたら全く答えられないだろう。総帥ジョージ・クリントンの絶え間無い音楽活動には恐れ入るが、きっと本人も訳分かんなくなっているんじゃないか(笑)。

ブックオフにて購入(¥500)CD (1999/7/1)

  • Disc : 2
  • Format: Double CD, Import
  • Label : Charly UK
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中華亭本店 @岐阜県多治見市

2016年01月10日 | 岐阜県(東濃・老舗)

岐阜県多治見市の街中に店を構える創業昭和24年(1949)の老舗中華そば屋「中華亭」。元は屋台からだったとのこと。以前に支店(分店)の「中華亭峠店」に行ったことはあるが本店は初めて。休日の昼に横のの駐車場に車を停め、店に入る。左に厨房とカウンター、右は土間のテーブル席。ほぼ満員の盛況だ。客層も老若男女さまざま。家族連れやお年寄りが多く、地元で親しまれている人気店だという事がよくわかる。カウンターに座り、中華そばと以前は無かったらしい水餃子を注文(基本、中華そばとチャーシューメンとライスと水餃子しかありません)。この組み合わせは「Bセット」なる名前になるようだ。店内に券売機があったが機能していないようで、皆、直接注文していた。厨房の中には主人をはじめ4~5人居て、手際よく注文を捌いている。

まずは平皿に盛られた水餃子とたれが置かれる。手作りなのかどうかは知らないが、緩い餡で、焼き餃子のようなしっかりとした味付けの餡。ニンニクも入っているかな? 皮も市販品のような味わいで、これは正直あまり好みでない。すぐに目前の主人から中華そばを渡される。薄く大きなチャーシューと蒲鉾、細いメンマ、それに小さい正方形の海苔という具は峠店も全く一緒だった。スープは少し甘さを感じるくらいの醤油味。こういうカエシの味は多治見の伝統なのかな。味に複雑さを感じないところが逆にイイ。麺はストレート麺でこういうスープにピッタリのヤワな茹で加減。地元の「山豊製麺」という製麺所のものだそうだ。量は意外に多い。以前だったら「コシが無い」とか的外れな戯言を言っていたかもしれない。現在進行形のラーメンマニアには一刀両断されてしまう味かもしれないが、昔(と言ってもつい数年前までだけれど)各地のラーメンを食べ歩き、歳を重ねてオッサンになった身には、むしろ、今はこういうのが食べたいという味。旨かった。(勘定は¥850)

峠店の記事はこちら

この後の記事はこちら

 

↓ 街の近代建築と言えば写真館。広小路で見つけた「小川写真館」(建築等詳細不明)もリフォームはされているが、どことなく往時の雰囲気を残している。

 

中華そば 中華亭本店

岐阜県多治見市御幸町2-84

( 多治見 多治見市 たじみ 中華亭 ちゅうかてい ちゅうかていほんてん 中華そば 前畑店 峠店 水餃子 水ギョーザ )

 

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Kitchen GRATO(キッチン・グラート) @岐阜県関市

2016年01月09日 | 岐阜県(中濃)

岐阜県関市にある「キッチン・グラート」。ずっと以前は「とんかつの店・かつ馬」という焼きとんかつの店だった。とんかつソースと一緒に、珍しく最初からマヨネーズ・ソース(だったと思う)がかかっていたことを覚えている。たぶん代替わりしてリニューアルしたのだろう。というのもまだメニューに「かつ馬特製・焼きとんかつ」が残っているのだ。以前、店が新しくなってすぐの頃に訪問したが、デミグラス・ソースに焦げたような苦味があり今ひとつだったので、長い間訪れていなかったが、思い立って久しぶりに家族6人で予約して訪問した。店に入ると大勢の客で一杯。年末だったからか多人数での利用が多かったようだ。席について、家族にはそれぞれ自分が食べたいものを何でも適当に注文するように通達。メニューを見ると、以前よりイタリアン風メニューが多いような気がするが、長い間のブランクがあるから思い過ごしかもしれない。

厨房には主人と先代と思しき2人。そのせいか思ったよりも早く、次々と皿が並び始めた。サルシッチャ(ソーセージ)、イカの炒め物、ココット野菜、バーニャカウダ、トマト系パスタなどに加えて、どて煮、カキフライ、ハンバーグ、そしてもちろん焼きとんかつと、洋食メニューもあるのがうれしい。焼きとんかつって自分でもたまにやるが、材料は全く同じなのに、揚げた普通のとんかつと風味が違って旨い(学生の頃うちの弁当の定番おかずだったナ)。パスタは手打ちだとのこと。フレッシュなトマトの酸味と相まって旨い。ハンバーグのデミソースも(以前がたまたまだったのだろう)悪くなかったし、野菜類の調子もいい。飲み物はビールをもらったり、ワインをもらったり。こうして列挙すると和、洋、欧と無茶苦茶だけれど、みんなで少しづつつまんでいるので問題ない、というか楽しい。自分はずっと少しづつつまみながら酒を呑んでいたが、最後にパスタを注文。こちらはメニューにジビエ(野生鳥獣肉料理)も載せていて気になっていたので、食べ過ぎとは分かっていたが頼まずにはいられなかった。猪肉と鹿肉のラグーがあったが鹿肉を注文。しっかりと煮込まれたソースになっているので野性味はほどほどだが、鼻に抜ける香りでソレと感じられてなかなか旨い。これはシンプルに焼いたものも食べてみたいなァ。(勘定は¥17,000程/6人)

この後の記事はこちらこちら

Kitchen GRATO (キッチングラート)

岐阜県関市東山1-4-27

 

( 関市 関 せきし せき グラート イタリアン かつ馬 焼きとんかつ とんかつ パスタ 手打ちパスタ 手打パスタ 洋食 ジビエ ラグー )

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Rank / The Smiths

2016年01月08日 | パンク・ニューウェーヴ

Rank / The Smiths (1988)

1988年にラフ・トレードから発売されたザ・スミス(The Smiths)のライヴ・アルバム「Rank」。ライヴ自体は1986年にロンドン・キルバーンにて録音されたもの。3枚目のアルバム「The Queen Is Dead」が発売された直後のツアーからだという。自分はスミスの事を当時から好きだった訳ではなく、ある曲のPVだけすごく気に入っていたり、評判を聞いていくつかのアルバムを買った程度。むしろベスト盤を買った最近の方が好きなくらいだ。やはり当時はモリッシー(Morrissey)の歌声とスタイルがどうにもしっくりこなかったし、衝撃を与えたという歌詞を理解していなかったからに他ならない。若い頃にしっかり歌詞カードを読んでいたらのめりこんだかもしれない。

アルバムはメンバーが最初からトップギアで飛ばしていて、当時のバンドの充実した状態が垣間見える演奏だ。選曲もベスト的な内容で、スタジオ・ヴァージョンのポップさが薄れスピード感が加わっている。まとまりはいいが、編集の加減か意外にも会場の熱い空気感っていうのはやや抑え気味で、ライヴ盤としてすごく優れているとは言い難いんだけれど(後から映像を観たら印象が変わった←揺れた見づらい映像だけれど、こちらの方はずっと熱いです)。

ブックオフにて購入(¥280)

  • CD (1993/11/10)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Import
  • Label : Warner Bros UK
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太田の渡し @岐阜県美濃加茂市 (※閉店)

2016年01月07日 | 岐阜県(中濃)

岐阜県美濃加茂市太田町の太田宿、旧中山道の古い街並みにある蕎麦屋「太田の渡し」。店名はもちろんこの店の裏に流れる木曽川にあった渡し船にちなんでいるんだろう。店自体は特に古くからの創業というわけではなさそうだが、建物は古い町屋を改造して再利用しているようで、とても風情がある。店先には麺打ち場が見えていて、ちょうど店の前を通ったら麺を打っていたので、眺めているうちに食べたくなった。店先にこの日の町のイベントに協賛した品書きが載っていたので、それを目当てに暖簾をくぐってみる。潜り戸を開け、腰を曲げて店に入ると手前にテーブル席、奥が小上がりの座敷になっている。テーブル席に腰を下ろし、改めて品書きを見る。壁にもセット物が貼り出してあるのだが、いまひとつ分かりづらく、外に貼り出してあったものが見当たらない。お茶を持って来てくれた給仕の女性に尋ねるも、この日だけの特別なセットらしく給仕の女性も把握していない。結局さっきまで麺を打っていた作務衣姿の主人が出てきて内容を教えてくれた。品書きによると蕎麦は八ヶ岳山麓の蕎麦を使用しているとの記述があったが、店に置いてあったポストカードの絵には「福地そば」と書かれている。後で調べると同じ岐阜県の八百津の蕎麦のよう。店内にはジャズが流れているが、これは要らないなァ(笑)。

しばらくして蕎麦とミニ海老天丼と香の物、そして茶碗蒸しが運ばれた。蕎麦は平打ちで瑞々しいもの。風味は特筆すべきものはないかもしれないが平打ちの食感は悪くない。つゆは辛汁で塩梅はいいのだが、ちょっと量が少ない(足してもらえるのかな?)。天丼は小さい海老が2つとピーマンが1つ。これに茶碗蒸しが付き、食後のコーヒーはセルフでサーバーに入っているものを自由にどうぞ、と言うのだから充分な量で、なかなかお得(コーヒーは結局いただかなかったが)。蕎麦湯は少し濁りが入っているがサラッとしたタイプ。つゆの残りが少ないのでほんの一口しか飲めないのが残念。ただしこの品と比べると、こちらの通常の蕎麦の値付けはちょっと高く感じるかも。(どこもそうだから驚かないが)もう少し気軽に手繰れると…。(勘定は¥1,000程)

↓ (写真右)なかなか味のある精緻な絵で描かれた店のポストカード

 

 

↓ 通りに唯一門だけが残る「旧太田宿本陣門」(文久元年・1861・建造)の屋根の四隅には亀の飾り瓦が。

 

 

手打ちそば処 太田の渡し

岐阜県美濃加茂市太田本町2-6-7

( 美濃加茂 美濃加茂市 美濃太田 みのおおた 太田 太田宿 中山道 旧中山道 蕎麦 そば 渡し船 手打ち蕎麦 手打そば )

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らぁめん りきどう (2) @岐阜県岐阜市

2016年01月06日 | 岐阜県(岐阜)

新しいラーメン屋の中では、また行きたいと思わせる希少な店のひとつ「らぁめん りきどう」。昨今の濃厚や流行ばかりを追い掛けるラーメン屋とは違い、組立てはオールドスタイルな醤油ラーメンに似ている。でもスープの風味といい、自家製の麺といい、かなりオリジナルなものを食べることが出来るので面白い店だ。前回は啜ることも出来ない脅威の幅広麺「凄平麺」を味わったが、今回は唯一、今までに食べたことがなかった細麺を試すべく店にバイクを走らせた。店横に駐車場が出来たので利用しやすくなったが、店前の駐車場は縁石の位置や幅が微妙で利用しづらく、トラブルも多そうだ。券売機で食券を購入。本当は「凄チャーシュー」というチャーシューの大盛を試すつもりだったが、ボタンにあえなく×マーク。仕方なく「らぁめん・チャーシュー」を購入し、カウンターのみの席に腰かけた。大盛は無料とのことだったが、普通盛でお願いした。

カウンター内の調理場は一段高くなっており、見上げるように、麺を茹で、塊から肉を切り出す主人の作業を追う。しばらくして目の前に丼ぶりが置かれた。麺を覆うようにのせられたチャーシューとメンマと青菜。チャーシューは昨今流行りの箸で切れるような軟らかいものではないが、自分はもう少し硬めが好み。肉の旨味はしっかり感じられる。スープは少し甘味が感じられる醤油味。塩味の強い昨今のスープと比べると大人しく感じられるが、後を引く味。細麺は若干平打ち気味。小麦の風味が感じられる美味しいもの。少し茹でが甘いのか、プツッとした食感の前半より、緩くなった後半の方が断然スープには合う気がする。葱の小口切りだけは硬くてうるさかったな。にしても旨いし、他に無い味でまた来ようという気にさせる。(勘定は¥1,000)

前回の記事はこちら

らぁめん りきどう

岐阜県岐阜市島栄町2-53

( 岐阜 岐阜市 ぎふ ラーメン らぁめん りきどう こひらめん すごひらめん 小平麺 凄平麺 つけ麺 凄チャーシュー )

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Roll Call / Hank Mobley

2016年01月05日 | ジャズ

Roll Call / Hank Mobley (1961)

「訳も分からずブルーノートのアルバムを激安で買っちゃったよ」シリーズ第3弾。ハンク・モブレー(Hank Mobley)の1961年の作品「ロール・コール」。ブルーノート・レーベルは中身の音はもちろん、ジャケットのアート・ワークの洒脱さにいつも感心させられる。数枚だけ良いのなら分かるが、この時代のブルーノートはほとんどどれもかっこいい。アートワークを担当したのが誰かとか、カメラマンは誰かとか全然知らないのだが、このジャケットも写真と言い、思い切ったピンクのカラースケールといい、目茶苦茶かっこいい。出来ればCDなんかじゃなくアナログで持ってみたいな。このアルバムのパーソネルは、

Hank Mobley - tenor saxophone
Freddie Hubbard - trumpet
Wynton Kelly - piano
Paul Chambers - bass
Art Blakey - drums

という面々。ジャズ・ミュージシャンに詳しくない自分でも名前を聞いたことのあるリーダー格の腕っこきミュージシャンばかり。モブレーをはじめとして何人かは時代を前後してアート・ブレイキー主宰のジャズ・メッセンジャーズ(The Jazz Messengers)にも参加しているよう。その境はよく知らないが、超有名曲「Moanin'」と同じ構成の4「A Baptist Beat」が収録されていたりと背景が垣間見えて面白い。モブレーのテナー・サックスは破綻無くかっちり吹かれていて、少しラテンっぽい雰囲気も漂わせている。特に表題曲1「Roll Call」は、アート・ブレイキーのおかずたっぷりのドラムと相まって疾走感があり、心地良い。

中古店にて購入(¥180)

  • CD (2014/10/22)
  • Disc : 1
  • Format: Limited Edition
  • Label : ユニバーサル ミュージック

 

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高橋商店 @岐阜県関市

2016年01月04日 | 岐阜県(中濃)

岐阜県関市で知人との飲み会で訪れたのは居酒屋「高橋商店」。創業は平成11年(1999)だという。実は昔、嫁と(娘も?)来たことがあったはずだが、それがちょうどその頃だっただろうか。以前は店の外壁をツタが覆っていたが、今は剪定され、枯れ枝だけが残っている。店に入るとほぼ満席の盛況。年齢的には若者よりちょっと落ち着いたぐらいの年齢の人が多かった。席に着いてメニューを眺める。こちらは全部と言うわけでは無いが沖縄料理のメニューが中心。以前来た時にも(当時まだ珍しかった)海ぶどうを食べた事を思い出した。チラシが置いてあったりするが、時々店内でライヴも演っているそう(店のブログには来年のソウルフラワーユニオンの中川敬のライヴの告知も!スゴイ)。

生ビールを注文し(オリオンだったかどうか不明)、乾杯。そして、「もずく天ぷら」、「ゴーヤーリング」、「そーめんチャンプルー」などを適当に注文。油を使った揚げものも軽く揚がっており、重くないのがうれしい。あっという間に無くなったビールの後は、泡盛を水割りやソーダ割り(初めて呑んだ)などでいただく。連れは少しお腹に入れてきたそうで、腹ペコの自分中心でついあれやこれやと追加で注文を入れてしうまう。「角煮」(らふていとは書いてなかったような)、「油そば」を追加。油そばは珍しく日本蕎麦を使用。旨いがカロリーの事は忘れた方が良さそうだ。後から振り返ると油を使ったものばかり注文しているなァ(笑)。この他にもシークワァーサー酎ハイなどをもらい、楽しい時間を過ごした。(勘定は¥5,000程)

このあとの記事はこちらこちら

高橋商店

岐阜県関市栄町3-7-30

( 関市 関 せき たかはし商店 居酒屋 沖縄料理 ライブ ライヴ インストアライヴ 中川敬 )

 

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むらせ @岐阜県岐阜市

2016年01月03日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

風情ある岐阜の古い街並みを抜け、東へ。岐阜城がそびえる金華山山麓には岐阜公園がある。かつては動物園や水族館(昔おびただしい数のサンショウウオを観たゾ)まであったこの公園の中には「名和昆虫博物館」という明治、大正時代に建てられた現役の近代建築が残っている。そちらを見学した後に、園内の茶屋「むらせ」へ。こちらも創業が明治35年(1902)というから、岐阜公園が正式に開園した明治21年(1887)当初からではないとはいえ、長い歴史がある店だ。店の前の広場には野点傘(のだてがさ)が立てられ、赤毛氈(あかもうせん)が敷かれた床机もあり、休憩できるようになっている。田楽を食べる人、みたらし団子を食べる人、五平餅を食べる人、おでんを食べる人などさまざま。

店の中はこじんまりとしていて、小上がり席もあるが、人が居ないのでテーブル席へ腰かけ「とふ田楽」を注文した。しばらくして田楽箱に入れられた豆腐の田楽が運ばれた。串は6本。田楽味噌が焼けてとてもいい匂い。山椒は最初から降ってある。豆腐がじっくり焼いてあるもの、そうでないものが混在して食感が違うのが楽しい。これで酒でも呑みたいが、我慢してお茶(笑)。もう少し山椒の風味がいいと更にいいが、束の間の休憩を楽しんだ。(勘定は¥630)

 

↓ 「名和昆虫博物館」(大正8年・ 1919・建造 ※登録有形文化財)。この建物の3本の丸柱は、奈良の唐招提寺金堂と講堂の解体修理時の再利用なんだとか。

 

↓ 隣接する「記念昆虫館(旧・特別昆虫標本室)」(明治40年・1907・建造)。木造・煉瓦造りで西洋らしさ満点の可愛らしい雰囲気。拝みの飾りには蝶が彫られている。

 

↓ 今町の古い街並み辺りから岐阜城、岐阜公園方面を望む。見づらいが、金華山山頂に建っているのが岐阜城。

 

でんがく処 むらせ

岐阜県岐阜市大宮1-46 岐阜公園内

( 岐阜 岐阜市 ぎふ 金華山 きんかざん 岐阜公園 板垣退助 田楽 豆腐田楽 おでん みたらしだんご なわ昆虫博物館 名和昆虫研究所 )

 

 

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Morrissey Presents: Return of The New York Dolls - Live From Royal Festival Hall 2004

2016年01月02日 | クラシック・ロック

Morrissey Presents: Return of The New York Dolls - Live From Royal Festival Hall 2004 (2004)

2004年に行われたニューヨーク・ドールズ(New York Dolls)再結成ライヴのCD。タイトルにもあるようにモリッシー(Morrissey)が実現に係わったようだ。モリッシーと言えば、現役時代のドールズのファンクラブの会長を務めていたんじゃなかったっけか。とてもリラックスした雰囲気で始まるライヴは解散後様々な活動をしてきたフロントマン、デイヴィッド・ヨハンセン(David Johansen)をはじめ、シルヴェイン・シルヴェイン(Sylvain Sylvain)、アーサー・ケイン(Arthur Kane)というオリジナル・メンバーもラインナップ(残念ながらこの後すぐアーサー・ケインが死去)。すでに亡くなっているジョニー・サンダース(Johnny Thunders)とジェリー・ノーラン(Jerry Nolan)という2人のジャンキーが存命中に実現しなかったのは仕方がないが、もう再結成は無いと思っていた人が多かったはずだ。なぜかこの再結成に関しての記憶がほとんど無いのだが、2004年当時はすっかり興味が無くなっていたのかな…。

曲間ではメンバー同士が声を掛け合うなど、とてもいい雰囲気(映像版は未視聴)。それよりも何よりも演奏がタイトで、現役から離れていたとは思えない位のまとまりっぷりで、聴いていても飽きさせない。一時期はバスター・ポインデクスター(Buster Poindexter)名義など、ロックから離れていた音楽的引き出しの多いデイヴィッドも、しっかりダルなロックンローラーに戻ってシャウトしている。様々なテクノロジーの恩恵や、バックを支えるミュージシャンの力量もあろうが、想像するにむしろ現役時代よりまとまった演奏なんじゃないだろうか。期待せず聴いただけに(失礼)思いがけず良かった。

中古店にて購入(¥327)

  • CD (2004/11/24)
  • Disc : 1
  • Label : BMG JAPAN
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