ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

三輪酒造 @岐阜県大垣市

2016年05月25日 | 岐阜県(西濃・老舗)

岐阜県大垣市の街中で近代建築を探して散策。目当ての建築に寄って行くと、ん?隣がなんだか賑やか…。ここ酒造か(全然知らなかった)。しかもちょうどこの日が蔵開き…うん、行くしかない!という訳で、急きょ蔵開きに参加。最近行った先でこのパターンが多いが、松尾様(酒の神様)が自分を呼んでいるとしか思えない(笑)。伺ったのは船町にある「三輪酒造」(創業天保8年・1837)。主要銘柄は「白川郷」と「道三」。開場の時間前になるとぞくぞくと人が集まって来る。ハッピを着た酒造のスタッフの若いのが目につく。近年はこうやって若い人が酒造りに関わるパターンが多くなってきた。日本酒の未来は明るいゾ、きっと。

時間になって蔵が開き、奥へ奥へ。出店もあって賑やかだ。残念ながら運転があるので試飲は舐めることしか出来ず、「酒蔵バー」のチケットは購入せずに蔵を見て周る。濁り酒などは試飲出来るが、この日限定の生酒は試飲出来ず、チケットを買ってバーで呑むという事のようだ。バイクがあるのでうらめしい。いつもの事だけれど悔しいナー。

 

↓ 大正初期の水圧式圧搾機を備えた酒槽(さかふね)(※もろみを絞るところ)2基。建物は北蔵、南蔵とも国登録有形文化財に指定されているとのこと。

 

蔵の中にセッティングされたバーで楽しそうに呑む輩を横目に蔵を見て廻り、仕方なく買って帰ろうと売り場に戻り「男爵鉄心(Baron Tesshin)」と命名された本醸造酒を購入した。大垣藩の要職にあり藩を救ったと言われる人物「小原鉄心」(のちに男爵位)に由来する酒なんだとか。蔵の人によるとこの酒は燗酒のコンクールで入賞したとのこと。その他にもクイズに答えると猪口が貰えるというクイズ・ラリーをやっていたが、今から戻るのも、と外に出ていた濁り酒の試飲を”舐めた”後、大人しく蔵をあとにした。

家に帰って呑んでみる。本醸造らしいまとまりの良さがある酒。際立った個性があるわけではないが、なるほど燗上がりする。温度を上げてふくよかな味わいと香りを増幅させて呑んだ方が旨い酒だ。逆に言えば温度が低いと埋没してしまうかも。バイクで温度管理が不安だったので限定の生酒を購入出来なかったのが残念だった。(勘定は¥1,000)

 

↓ 件の酒造の隣の町屋「守屋孫八本家」(明治29年・1896・建造)。醤油の醸造所だったようで、既に隣にあったはずの蔵は無くなっていた。ガラスが割れ、中も荒れていたので行く末が心配。

↓ 養老方面へ移動。杭瀬川旧塩田橋の河畔にある「塩田の常夜燈」(明治13年・1880・建造)。大垣名産の石灰などを運ぶ船を見守った常夜灯。とてものどかな風景の中(写真下右)にある。

 

 

株式会社 三輪酒造

岐阜県大垣市船町4-48

( 大垣 おおがき みわ酒造 みわしゅぞう 酒蔵 日本酒 白川郷 道三 鉄心男爵 男爵 バロン バロンテッシン バロン鉄心 近代建築 登録有形文化財 )

 


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