ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

桔梗常 @名古屋市中区・矢場町

2016年05月24日 | 名古屋(中区 老舗)

名古屋の名物のひとつ「守口漬」を考案した山田才吉が建てた料理旅館「東陽館」(明治29年建造)から通りの名前がついたという栄(さかえ)の東陽通にある老舗麺類食堂「桔梗常(ききょうつね)」。創業が明治25年頃(1892)という情報もあるので、その威容を誇ったという東陽館よりも古い歴史があるのかも。店は4階建のビルディングになっていて、1階に店がある。引戸を開けて中に入るとしっかり年季が入った佇まい。やや暗めの店内にはお孫さんのものだろう小さい子供の自転車なんかも置いてあって微笑ましい。玉石の洗い出し土間にあるテーブル席に腰かけ、品の良い女将さんに「きしめん」を注文。店内の風格ある古い金文字看板なんかを眺めながら出来上がりを待った。

さほど待つことなくしてきしめんが運ばれる。これぞという顔をしたきしめんは、甘く煮た小さめの揚げ、ほうれん草、花かつおがのっている。しっかり厚みもある麺はちょうど良い茹で加減。つゆは色が濃いめの名古屋標準だが、味は濃い訳ではなく甘みもほどほどで旨い。というか、ある意味歴史的にいったら、ここのきしめんが名古屋標準と言っていいのかも(あとは例えば「一八本店」か)。量もちょうど良く、するするといただくことが出来た。麺類の他にも丼ぶりものやフライもの、カレーライスなどがある。次はそっちのご飯ものを頼んでみよう。(勘定は¥400)

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↓ 名古屋三越の屋上にある観覧車が貴重な昭和遺産だというのは知らない人も居るかもしれない。現存する最古の屋上観覧車は昭和31年(1956)建造(当時は「オリエンタル中村百貨店」)。国の登録有形文化財に指定されている。直径10m。現在は人をのせて回ることは無いらしいが稼働可の状態だそう。ちなみにこれは2代目の観覧車だそうだ。

 

 


 

和食・めん類 桔梗常 (ききょうつね)

愛知県名古屋市中区栄5-19-27

 

( なごや 栄 さかえ ききょうつね 麺類食堂 大衆食堂 きしめん うどん 三越デパート 三越百貨店 オリエンタル中村 屋上遊園地 有形文化財 近代建築 )


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