ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

むらせ (2) @岐阜県岐阜市

2021年08月30日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

久しぶりに旧岐阜市役所南庁舎横にひっそりと佇む田楽の「むらせ」へ。市役所の移転でこの界隈は変わっていくのかな。表に自転車を停めて暖簾をくぐると女将さんは新聞を広げて休憩中だったよう。「よろしいですか?」と尋ねると「どうぞどうぞ。」と迎え入れてくれた。虫籠のような形のランプシェードがぶら下がったカウンター席に腰かける。こちら品書きは無いが、昼は「田楽定食」か「野菜の五点盛り定食」の2択(正式な品名知らず)。未食の五点盛りにしようか迷ったが、久しぶりに田楽が食べたかったので「田楽定食」でお願いした。品の良い女将さんから「お時間は大丈夫ですか?」と訊かれ「大丈夫です」と答える。ゆっくりと鋳物コンロで女将さんの調理が始まった。前は気付かなかったが、置かれた箸袋には「公園店」の名前も入っていた。もちろん岐阜公園内にある同名のでんがく処のことだ(先日寄ってみたら閉まっていたけれど大丈夫かな…)。

しばらくして「お待たせいたしました。」と運ばれた「田楽定食」は、田楽箱に並べられた豆腐田楽が6本。大きめの飯碗に盛られた菜飯、作り立ての豆腐とわかめの味噌汁、そしてごぼうと人参の煮物、茄子の煮物、菜っ葉の煮物、たらこと糸こんにゃくの和え物、白菜漬け、という見るからに体に優しい品々が並ぶ。”野菜の五点盛り”はこういう煮物が並ぶのかな。豆腐田楽は細身で、濃厚な味噌だれと粉山椒が最初からかかっている。串を手に取って口に運ぶとぷるんとした食感と味噌のいい香りが鼻に抜ける。煮物はどれも割合しっかりとした味付けだがほっとする味。旨い。それぞれをつまみながら菜飯を食べているとあっという間に菜飯が無くなってしまう。残しておいた田楽の最後の1本を口に入れ、お茶を飲んでご馳走様。次に来てもやっぱり田楽を頼んじゃうかもな。(勘定は¥680)

以前の記事はこちら

 

 


 

↓ 以前にも観察したことのある旧岐阜市役所庁舎北にある住宅(建築詳細不明)。立派な建物の玄関横にはタイル壁の洋間が造ってある。玄関の千鳥破風の上には虎の姿も。

 

 


 

菜めし・木の芽でんがく処 むらせ

岐阜県岐阜市神田町2-11

 

( 岐阜 ぎふ 村瀬 菜飯 田楽 なめし でんがく 豆腐田楽 岐阜公園 近代建築 洋館 洋間 ちどりはふ )


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