愛知県一宮市の喫茶もやっているというあるパン屋に向かう。その店では前にも数度振られていて、今回はまだ開いていたので中に入ったのだが、高齢の女将(?)が、「もう無くなっちゃった。甘いパンならあげるわ…。」と売れ残りの小さいパンをいくつか見せてきたので丁寧にお断りして辞去。別の店に行くことに。
向かったのはそう遠くない場所にある「むだす」。何でも天津飯しかない店だとのこと。店に到着するも駐車場が離れていて、一方通行の細い道をウロウロして車を停め、歩いて店に向かった。古い平屋の建物を改造してあるようで、裏手の掃き出しの窓みたいなところが入口。店内はL字カウンターと押し入れを改造した小テーブルが1つ。主人が1人でやっている。CDケースを利用したお洒落なメニューには「天津飯」と「中華飯」とデザートの「杏仁プリン」のみが載っていた。単品の「天津飯」をお願いした。
しばらくして白磁の丸い皿に盛られた「天津飯」が完成。薄茶色の餡がかかった綺麗な天津飯。上には刻みネギ、脇には甘酢生姜と四角い昆布の佃煮が添えてある。とろみのある餡は醤油味。甘酢餡ではない。レンゲで掘削していくと綺麗に火の入った玉子はふんわりと滑らかな口当たり。旨い。餡の味わいは強くないが旨味は充分。何でも出汁等は市内の「安藤鰹節店」の乾物を使用しているのだそう。パクパクッとものの3分で完食して勘定してもらった。選択肢があまり無いので、次に機会があったら「中華飯」か「天津飯」のヴァリエーションってことになるだろうな。(勘定は¥980)
↓ 駐車場から店に歩いて行く途中にあった建物(建築詳細不明)◇。一般的な住宅とは違う雰囲気だし、2階に広い続きの間と思われる部屋があるので、ひょっとして三業(料理屋・待合茶屋・芸者屋)に関連するような建物だったろうか。
愛知県一宮市天王3-1-19
( 一宮 いちのみや てんのう 中華料理 てんしんはん ちゅうかはん 杏仁豆腐 あんにんぷりん )
「カツ丼」だけとかの店ならありそうですけど・・・
興味を引くメニュー設定と言えると思います。
甘党だけに、杏仁プリンがすごく気になります。
杏仁豆腐を使ったプリンなのか、それともミックスなのか?どうなんでしょうね。
「むだす」という店名も謎。なにからとったのかな?
件のパン屋さんですが、4〜50年前からあって、失礼ながら外観が入店するのを躊躇う状態にもかかわらず人気店みたいですね。
午前4時から営業開始だし、会計がおまけの範疇を超えた値引きをしてくださるみたいで、ありがたいんですが心配になってしまいます。
本題の天津飯のお店は、初見では辿り着けない立地な上ごく普通の住宅にしか見えない建物ですが、味は確かです。
欲を言えば、麺類や点心なんかも増やしてもらえるとありがたいですね。
ほど近くにある雄味亭という中華の店も美味しいです。
ホント、変わった店ですよねー。時期によってはメニューが増えたりするのかな?
もちろん1度、2度はいいでしょうけれど、客がその後何度も通うかしらんと心配に
なってしまいます。店名も謎でしたが、どういう意味なんでしょうね。
>4〜50年前から
>午前4時から営業開始
そんなに古くからある店なんですねー。4時からの営業ならいつも昼前に行っても
ダメなはずだ。情報ありがとうございます。
>雄味亭
開化亭出身の店ですよね。いつか行きたいと思っていますが、普通にアラカルトも
あるのかな。
「むだす」はずいぶん前にGoogleマップで発見して以来ずっとBMしてるんですが、
車でないと行けない地理条件に定休日の多さ・営業時間の短さでなかなか行けません。
「パン屋さん」も同様です。
名鉄西一宮駅から歩くしかないかなぁ。
あの辺りは店も固まっていないのでちょっと潰しがきかないんですよね。振られたりすると。
パン屋も営業時間的に再トライは難しいかなー。