ある日曜日の昼食、一宮市内に何軒かある大衆食堂の支店にわざわざ車を出すも、暖簾が掛かっているのにも関わらず店の戸が閉まっている。中は暗い。休業日では無いはずなんだけれど…(※夜営業のみらしい)。自分の後から来た客も訝しげな顔で車に戻っていった。別の店を探さなければいけないが、この辺りに土地勘は全く無いし、遅くから出てきたのでもう少しすると中休みの時間になってしまう。そういえば、来る途中の道路に看板が出ていた店があったなと引き返して、お好み焼の店「正月」を訪れた。店は幹線道路に面していないし、細い路地を通って到着しても中の様子が全く分からないので一見にはちょっと敷居が高そう。でも思い切って暖簾をくぐってみた。
店内は沢山の客でほぼ満席の盛況ぶりでビックリ。家族連れの客や瓶ビールを立てている酔客で大賑わい。テーブル席のひとつだけ空いていたので座らせてもらった。4つあるテーブル席には全て鉄板付き。他に小上がり席が4つ程ある。お願いしたのは「焼きそば・いか」。「鉄板で?」と年配の女将さんに訊かれたので、もし自分が調理しないといけないのなら嫌なので「焼いて下さい」とお願いした。「皿ね。」と返事をもらう。奥におでん鍋が見えたので勝手に自分で取りに行く。皿に大根とちくわをのせ、湯に沈めてある壺の味噌だれをかけた。さらっとした味噌で甘味少なめ。大抵どこもしっかり甘い味噌を使うので珍しいかも。女将さんが気付いてチューブの辛子を持って来てくれた。
おでんを食べつつ待っていると「焼きそば」が登場。四角い平皿に盛られていて、野菜はキャベツともやしが使われている。上から青海苔と鰹粉がたっぷりとかけてある。脇には紅生姜。箸で手繰って口に入れるとソースはやや辛口の味付け。麺は軟らかめ。中に入っているいかは紋甲イカかな。身は厚いが軟らかい口当たりでいい感じ。辛めのソースともよく合って旨い。置かれていた黄色いボトルは何かなとひねり出すとゆるく溶かれたマヨネーズといった感じ。市販のマヨネーズなら多分使わなかったが、手作りっぽい感じだったので使ってみた。少しだけなら辛めのソースによく合って旨い。お好み焼、焼きそばの他にも単品の鉄板焼き、どて煮、釜飯、茶漬けといろいろある。他の客のようにあれこれ追加してビールでも飲(や)りたいなァ。(勘定は¥750)
お好み焼 正月
愛知県一宮市東加賀野井東川原41
( 一宮 いちのみや しょうげつ 正月東加賀野井店 開明店 おこのみやき お好み焼き 焼きそば 焼そば やきそば 鉄板焼 おでん 釜めし 鳥礼祖父江店 )