Dawning Of A New Era / The Coventry Automatics (2005)
スペシャルズ(The Specials)の前身、コヴェントリー・オートマチックス(The Coventry Automatics)のアルバム。スペシャルズとしが2トーン・レコーズ(Two Tone Records)からデビューを飾る前に録音された音源で、90年代に入って発表されていたものの日本盤CD。発表された当時はRecieverというパンク、ニューウェーヴ系のレーベルから発売されたが、このレーベルのレコードはいつもクレジットが少なく、音源の内容が曖昧でオフィシャルだかどうだか分からないような感じだった。最近オフィシャルとブートレグ(海賊盤)の境界がますます曖昧になっていて、amazonとかでも平気でオフィシャルでない音源が発売されていたりするので、このアルバムも日本盤だからといってバンド側に公認されているのかは怪しい。
自分は一部の有名曲しか聴いたことがなかったが、通して聴いてみると、さすがに音は貧弱だし、テンポはやや遅めだけれど、多くの曲はしっかりと形が出来上がっていて、後に発表されたヴァージョンと大差ないものもある。全部1978年の録音ということでいいのかな。スペシャルズ名義では発表されなかった4曲 01「Wake Up」、03「Rock And Roll Nightmare」、04「Look But Don't Touch」、12「Jay Walker」が収録されているのも興味深い。01はインスト。03はのちにセカンドの「More Specials」に「Pearl's Cafe」という曲名で収録される曲の原型(と思う)。
代表曲の1つ「To Much Too Young」なんかはキーも随分と低いし、雰囲気も暗め。まさに未完成といったところ。これがあんなに溌剌とした曲に進化する訳だ。デモ曲って玉石混交で、アーティストによっては聴いていられないような酷いクオリティーのものもあるが、これはスペシャルズのファンなら聴いて損は無い内容。
オークションにて購入(¥438)
- CD (2005/2/23)
- Disc : 1
- Label : Felicity