Ronnie Wood Anthology: The Essential Crossexion / Ron Wood (2006)
2006年に発表されたロン・ウッド(Ron Wood)のアンソロジー2枚組。ずっと買おう買おうと思っていたが、発売してちょっとしたら何故か一時的に輸入盤の入手が困難になったりしていて、最初期以外の音源はは全て所有しているので、まぁいいやとそのままに。久々に見かけてポチッと。1枚目はソロ作品からのベスト、2枚目が所属していたバンドでロニーが作曲にも参加しているものを中心としたコンピとなっている。所属したバンドは以下の通り。
- The Birds
- The Creation
- Jeff Beck
- Jeff Beck Group
- Faces
- Rod Stewart
- The Rolling Stones
今更言うまでもないが錚々たるバンド歴。ストーンズにだってもう40年以上も所属しているのに、いまだに弟分扱いなのは相変わらず。ただし、実際にストーンズの正式なメンバーとして認められたのは90年代以降というからビックリ。ストーンズでのキャリアでロニーが作曲者にクレジットされている曲は驚くほど少ないが、実際はかなり貢献していると思われる曲も多い。でもロニーに限らず「Jagger-Richards」の牙城は簡単には崩せないのであった。この辺りがショービズの厳しいところ。ツートップに逆らえず搾取され(笑)、涙を飲んでいるのは彼だけではない。
ロニーのソロ作品は昔から粒ぞろいなので1枚目から素晴らしいクオリティー。自分が若かりし頃にロンのファースト・アルバム「俺と仲間」(邦題)を買って、ここにも収録されている1曲目の「I Can Feel The Fire」でミックのヴォーカルが出てきた時の感動は忘れられない(というかこの曲はほぼストーンズ)。アルバムの出来としては次作の「Now Look」の方が良いかもしれないが、やっぱり自分の思い入れはファーストかな。人柄の良さでどんな人とでも上手くやっていけるロニーだけあって、ソロ作品にも多彩な顔ぶれが花を添えている。
2枚目のバンド活動だが、最初期の「The Birds」と「The Creation」の音源は今まで断片的にしか聴いたことがなかった。改めて聴いてみると…、カッコイイじゃないか。こんなにカッコイイ音を出していたとは。しかも年代からいったらビートルズ(The Beatles)、ストーンズ、キンクス(The Kinks)、フー(The Who)らの黄金世代ともそう変わらない(もちろんロニーは10代)。なんでもう少し売れなかったんだろう? ジェフとやっている時代はベースを担当。やはりフェイセズ、ロッドの頃のギターは輝いている。ストーンズとの共作は2曲を収録。2曲だけかよ、と見るか、2曲も収録させてもらって良かった良かったと見るか(笑)。
amazonにて購入(¥1,450)
- CD (2006/8/1)
- Disc : 2
- Format : Original Recording Remaster, Import
- Label : EMI Import