ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Bella Donna / Stevie Nicks

2019年05月01日 | クラシック・ロック

Bella Donna / Stevie Nicks (1981)

1981年発売のスティーヴィー・ニックス(Stevie Nicks)の初ソロ・アルバム。自分はフリートウッド・マック(Fleetwood Mac)をほとんど聴いてこなかったので、在籍時代の彼女の活躍はよく知らないのだが、80年代のMTV時代になってフリフリのお姫様衣装と、それとは対照的な力強いダミ声(失礼)で強く印象に残っていた彼女。きっかけはテレビで放送された「USフェスティバル」でのライヴ映像だったかな(ダイジェストだったけれどあの放送が中坊に与えた影響は大きかった)。最近ベスト盤の購入や、トム・ペティ(Tom Petty)関連の音楽を聴くようになって彼女の音楽に触れる機会が随分と増え、その魅力を見直していたところ。このソロ初作品は一部の曲は聴いていたけれど、ちゃんとアルバムとして聴くのは初めてのはず。もちろん当時は知らなかった有名アーティストの参加もすでに知識として知っているので、遅すぎるくらいの着手。ちなみに件のトム・ペティをはじめ、ハートブレイカーズ(The Heartbreakers)のメンバー、イーグルス(The Eagles)のドン・ヘンリー(Don Henley)、ツアーでギターも弾いたり、後のキース・リチャーズ(Keith Richards)のエクスペンシヴ・ワイノース(X-pensive Winos)のメンバーでもあるワディ・ワクテル(Waddy Wachtel )、MGズ(The MG's)のドナルド”ダック”ダン(Donald "Duck" Dunn)など錚々たる顔ぶれがサポートしている。

本質的に彼女の声は変わっていないし、元々があの迫力ある声なので、40年近く前といってもあまり印象は変わらないが、やはり若々しい伸びのある歌声。そして03がトム・ペティとの、08がドン・ヘンリー(Don Henley)との共演。アメリカのロック・アーティスト全般的に言える事だが、カントリー・ミュージックの影響が随所にみられる。自分もアメリカの田舎に滞在していた時に、こうもカントリーが主流なのかとびっくりした覚えがあるが、外から想像するよりもしっかりと根付いていて若い世代にもファンが多いのがなかなか理解しづらい。それはさておき、キラー・チューンの「Edge Of Seventeen」。映画「スクール・オブ・ロック」でも女校長先生を揺り動かす曲として描かれていたが、イントロから、彼女のヴォーカルから、抑制の効いたメロディーから何から本当にカッコイイ。ロック魂溢れる逸品。他の曲もバラエティに富んでいて、大ヒットしたのもうなずける好アルバム。

オークションにて購入(¥641)

  • CD  (1990/10/25)
  • Disc : 1
  • Format: CD, インポート
  • Label : Modern Records 
コメント (2)
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