Original Album Classics / Jefferson Airplane (2008)
毎度お馴染みのオリジナル・アルバム・シリーズ。いつも何やかんや言いながら、結局この廉価シリーズの虜になっているようです(苦笑)。今回はサイケデリック・ロックの雄、ジェファーソン・エアプレイン(Jefferson Airplane)の5枚。彼らにはのめり込んだ訳ではないので、持っているのはアナログの「Surrealistic Pillow」と編集盤CD「2400 Fulton Street」くらいか。ヒッピー文化の象徴だった彼らは60年代後半から70年代初めにかけて様々なフェスティヴァルに参加していたし、メンバーが(たしか)共同生活をしているかなんかで話題にも上っていたんじゃなかったかな。ストーンズ(The Rolling Stones)主催の悪名高い69年のオルタモント・フェスティヴァルにおいて不穏な空気の中、彼らの出番でヴォーカルのマーティン・バリン(Marty Balin ※昔は”ベイリン”と呼んでいたような…)がステージ上で殴られたなんていうエピソードを覚えている。もちろん全て後から知ったことだけれど。
当時の写真や映像を見て瞠目するのは、あのグレース・スリック(Grace Slick)の美しさ。でっかいおめめに高い鼻、綺麗な顔立ち。自分がリアルタイムで知っている彼女はスターシップ(Starship)でもう”おばさん”だったけれど、若かりし頃の彼女は超のつく美人。でもインタビュー記事や映像を読んだり見たりすると、フリーセックス、フリードラッグス、何でも奔放に言いたい放題で、世の男性がゲンナリするほどのエキセントリックな性格で幻滅した覚えがある(笑)。
それはさておき、この5枚組。デビューからの5枚のアルバムが収録されている。その5枚目はライヴ盤「Bless Its Pointed Little Head」(邦題:「フィルモアのジェファーソン・エアプレイン」)。ここはスタジオ録音で揃えて、最後は名盤「Volunteers」の方が収まりが良かったんじゃないかなァと思う。彼らのライヴ演奏は、アレンジ(崩し)も多く、フリースタイルのサイケデリック・ブルースといった感じ。この盤では会場の臨場感に乏しく(自分にとっては)どうにも冗漫さが否めない。彼らのライブ演奏ってちょっと苦手な部類だ。収録してある5枚すべてにボーナス・トラックが追加収録されているので最新リマスターを使用していると思われる。ボーナス・トラックだけで20曲以上あるので、好し悪しは別としてお買い得感は強い。 久し振りに聴いた「Surrealistic Pillow」はヒット曲が多いこともあるが、やはり出来が飛び抜けているなァ。
オークションにて購入(¥1,180)
- CD (2008/9/26)
- Disc : 5
- Format: Box set, Import
- Label : RCA