ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

The Black Gladiator / Bo Diddley

2017年08月13日 | ブルーズ

The Black Gladiator / Bo Diddley (1970)

ブルースの大御所にして、独特のジャングル・ビートの創始者ボ・ディドリー(Bo Diddley)が1970年に発表した異色作。ずっとカルト的な扱いを受けてきたアルバムだがCDリイシューでグンと手に取り易くなった。コテコテのシカゴ・ブルース群の中にあって、リズムの面で最初から異彩を放っていたボだが、60年代初めのブリティッシュ・インヴェイジョンを機に見直されたものの、60年代を通して決して経済的に恵まれていた訳ではなく、他のオリジナル・ブルース、ロックンロール・アーティストと同様にドサ廻り営業もやっていたようだ。1968年にマディ・ウォータース(Muddy Waters)がChessから発売した「Electric Mud」と同様に、思いきり(サイケデリック)ファンクに舵を切ったのが本作。Checker Records(Chessの傘下)から発売された。このバンドが黒人バンドだったのか白人バンドだったのかよく知らないが、ドラムスのClifton Jamesは旧知の仲。初期のジャケット写真にも写っていて、あの独特なビートも彼とのコラボなので、ボに対する貢献度は大。曲はオルガン(Bobby Alexiasなる人物)がかなり目立っていて、同人は作曲にもクレジットされている。

マディのアルバムで感じるような”どサイケ”でもないのでミスマッチを感じることは少なく、意外とハマっている(あれは特徴的なピート・コージーのギターによるところが大きいか)。元々ボのリズムが特異でファンキーだった証だろう。彼のアルバムではたいてい女性コーラスが付くが、このアルバムも同様。オルガン中心のグルーヴィーなボ・ディドリー・サウンドもなかなか楽しい。サイケなのはジャケット・デザインで、かなりキテいるが、裏ジャケではっきり見られるボの衣装が凄い(発売当時42歳)。宣伝用とはいえこういうマッチョなのが当時流行ったのだろうか。

1988年にロン・ウッド(Ron Wood)と共に来日した時(当時60歳)は中野サンプラザで観たが、すでに好々爺みたくなっていたなァ(そういえば2階席の自分の隣の席に遅れて来たのが、あのボ・ガンボスの故どんとだったのを思い出した!)。

amazonにて購入(¥791)

  • CD (2013/12/11)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Limited Edition, Original recording remastered
  • Label : Universal
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釜飯酔心本店 @広島県広島市

2017年08月13日 | 広島県

取引先との広島研修旅行、初日終了後の夕食は全員で市内の「釜飯酔心本店」へ。創業は昭和25年(1950)とのこと。広島料理を出す大店(おおだな)で、自分達のように県外からの観光客には便利な店なのだろう。広島で「酔心」といえば日本酒の銘柄があるのだが、蔵元と何か関係がある店なのかな。店の広間に入って大勢で会席形式の料理を囲む。まずはビールで乾杯。男性も女性も居るのだが、最近は本当に呑む人が少なくなった。後はホテルで宿泊のみという状況でも最初から烏龍茶という人が多いから、本当に呑めないのだろう(それにしても烏龍茶って上手いこと普及させたなァ)。先付が出て、向付に穴子やワニが出てきた頃に日本酒をもらう。自分の隣の方が「ワニって何の魚?」って給仕の若い女性に訊いたけど答えられなかった(苦笑)。それ位は教えておきましょうよ…(※答えはサメ)。

こういう形式の常で、皿が空こうが残っていようが次々と料理が出てくる。小鰯、蛸、穴子、牡蠣などの名物が様々な調理方法で出てきて嬉しいが、焼き、天ぷら、フライなどがぬるいのは仕方のないところか。殻付きの焼き牡蠣が熱々だったらなァ…(涙)。周囲が勝手知ったる知人ではないので、どうしても挨拶代わりに「ま、一杯どうぞ」という事になり、卑しい自分は全部受けてしまうものだから、猪口では差しつ差されつがなかなか面倒臭い。すぐ空になる猪口に自分で注ごうとすると「そんなそんな」と周りの人に気を使わせるし…。そこで店の人に湯呑み茶碗を持って来てもらい、それで呑んだ(笑)。最後には名物だという釜飯が出た。中身はじゃこ。やや味付けが濃い。自分はまだこの後に外出する気満々なので味見程度にしておいた。こういう大勢の席では幹事の方が大変だ。本日はこれでお役御免(のはず)。本当にご苦労様です。

釜飯 酔心本店

広島県広島市中区立町6-7

 

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