ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Closure (DVD) / Nine Inch Nails

2014年05月04日 | DVD

Closure (DVD) / Nine Inch Nails (2004)

元は1997年にVHS2本組で発表されたナイン・インチ・ネイルズ(Nine Inch Nails 以下NIN)のライヴ・ドキュメンタリーとビデオ・クリップ集。そのVHSはたしか日本でも発売が発表されたと記憶しているが、その後発売中止となり、国内では手に入れる事が難しくなった(経緯には記憶違いがあるかもしれません)。当時たまたまオーストラリアのシドニーに遊びに行っていた時にMartin Placeの駅近くにあった「Red Eye Records」(←まだあった!)というレコード屋で発見し、狂気乱舞して購入した思い出がある。たぶん発売中止になったのはその過激な映像内容のせいだったと思う(自殺、暴力、SM、性器などの描写がある)。

それが2004年にDVDで発売される事になり、今度は通販などのネット環境が整っていたので、日本で発売されなくてもなんとか手に入れる事が出来るだろうと思っていたが、直前になり発売中止。この頃トレント(Trent Reznor)はレコード会社と揉めたりしていたのでその影響だったのだろうか。その後、ネット上にはそのDVDが丸ごとリークされ(リーク元はトレント本人とか・笑)、アンダーグラウンドでは出回っていた。それが、南米では正規発売されたとの情報もあった。今回手に入れたDVD2枚組も、しっかりしたプレス盤で、ジャケットにはポルトガル語らしき表記もあるので、そんな製品なのかもしれない。

どちらにせよNINを語る場合には外せない映像だし、ビデオ・クリップは過激で先鋭だった頃をうかがい知ることが出来るので貴重だ。今見ると若くて微笑ましい部分もあるが、リアル・タイムで追っかけていたバンドだったので思い入れは強い。この絶頂期にシドニーで、1日違いでライヴを見逃して悔しい思いをした事もあった。DVDにはVHSに未収録のエクストラ映像(コメンタリー付きの撮影風景やライヴ映像)も収録されている。久しぶりに全編見返したが、トレントは今と違って痩せて妖艶だったなぁ(笑)。ビデオ・クリップは放送禁止覚悟で作られたものばかりなので、今ノーカットのものを見てもなかなかインパクトがある。初期クリップはさすがにチープさも漂うが、それが逆にアンダーグラウンドでスナッフ・ビデオのような雰囲気を出している。当時から映像や視覚効果にはこだわっていたバンドだけに全体としてのクオリティも高い。ファンなら必見です。

中古店にて購入(¥1,000)

  • Directors: Jonathan Rach, Mark Romanek
  • DVD: Import
  • Language: English
  • Region:Free
  • Size: 1.33:1
  • Disc: 1
  • Label: Vidmark / Trimark

 

 

 

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