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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Starless And Bible Black / King Crimson

2022年09月17日 | プログレッシヴ・ロック

Starless And Bible Black / King Crimson (1974)

キング・クリムゾン(King Crimson)6枚目のオリジナル・アルバム。邦題は「暗黒の世界」。前作「Larks' Tongues In Aspic」のメンバーから特異な風貌とパーカッションのジェイミー・ミューア(Jamie Muir)が抜け、フリップ(Robert Fripp, guitar)、ジョン・ウェットン(John Wetton, bass)、ビル・ブルーフォード(Bill Bruford, drums)、そしてデビッド・クロス(David Cross, violin)の4人体制。人気のある時期でファンの中では評価の高いアルバムなんだろうけれど、自分はクリムゾンをしっかり聴くようになってから知ったアルバム。ジャケが地味なこともあって、一般的に言っても彼らの作品として広く認知されているアルバムとは言えないだろう。

いきなりドラマチックな展開の01「The Great Deceiver」から始まる。ややポップさも有り。ヴォーカルの入った01、02,04以外は全てライヴ・レコーディングされたものだそう。それ故インプロヴィゼーション主体の内容で、この時期の彼ららしいダイナミックな側面が前面に出ている。ギターの音とか、ベースのぶっとい音はかっこいいなァ。にしてもライヴ演奏とは思えない完成度。こんな演奏を毎日繰り広げていたら肉体的にも精神的にも消耗しちゃうんじゃないか。デビッド・クロスのヴァイオリンが時折東洋的な旋律に聴こえる所もあって興味深い。昔はこういう演奏は大の苦手だったけれど、流石にこれだけクリムゾンを聴いてくると、だんだんこういう世界観にも慣れて楽しめるようになってきた。

ネット・ショップにて購入(¥780)

  • Label‏ : ‎ ヴァージン・ジャパン
  • ASIN ‏ : ‎ B011UQAUKW
  • Disc ‏ : ‎ 1
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Vrooom Vrooom / King Crimson

2022年09月02日 | プログレッシヴ・ロック

Vrooom Vrooom / King Crimson(2001)

2001年に発売されたキング・クリムゾン(King Crimson)のライヴ・アルバム2枚組。1枚目は96年のメキシコ、2枚目は95年のニューヨークでのライヴを中心に編集されている。発売当時、どちらも公式ネット・ダウンロードやコレクターズ・クラブのCDで発表済みだった音源だそう(ただし再編集されている)。完全収録ではないし、コアなファンにとっては有難迷惑みたいな発売だったかもしれないが、まだ聴き始めたばかりの自分には音質も良く、この時期のまとまったライヴ音源が聴けて重宝した。

この時期の彼らは所謂”ダブル・トリオ”時代(←ギター×2、ベース×2、ドラム×2という構成)。ヘヴィーな音作りの中にも、エイドリアン・ブリュー(Adrian Belew)在籍時らしくポップな面もあってヴァラエティに富んでいる。音も明るく、しっかりと抜けていて気持ちがいい。もちろん彼らの真骨頂、バカテクによるインプロヴィゼーションもしっかり。ビートルズ(The Beatles)の「Free As A Bird」のカヴァーも演っている。95年に発売された「The Beatles Anthology」で25年ぶりの新曲として話題になってシングルも発売されていたので、それに乗っかったという訳ではないだろうが、途中ハミングになって笑いを誘ったりして所詮お遊び的。誰の発案だったんだろう? ライヴ・アルバムとしての完成度は低いが楽しめた。

ネット・ショップにて購入(¥766)

  • Label‏ : ‎ Discipline Us
  • ASIN ‏ : ‎ B00005Q7G0
  • Disc ‏ : ‎ 2
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The Great Deceiver (Live 1973 - 1974) / King Crimson

2022年08月09日 | プログレッシヴ・ロック

 

The Great Deceiver (Live 1973 - 1974)  / King Crimson (1992)

キング・クリムゾン(King Crimson)どハマりの昨今。次々と彼らの作品を買い込んでいるがが、次に購入したのは1973年と1974年のライヴを集めた4枚組ボックス・セット「The Great Deceiver」。なんでもフリップ翁(Robert Fripp)によると、クリムゾンのブートレグ(海賊盤)の大半がこの時期のライヴ音源に集中しているそう。もちろんブートレグ潰しの先鋒フリップ翁がそれをそのままにしておく訳がない。ブートレグに対抗して、状態の良い音源を選んでひとまとめにして発売したということらしい。ここに収録されている音源の中にもブートレグを基にした音源があるのだそう。もちろんオフィシャル発売に合わせて音質は改善されている。

この時期のメンバーは、ロバート・フリップ、デイヴィッド・クロス(David Cross)、ジョン・ウェットン(John Wetton)、ビル・ブルーフォード(Bill Bruford)の4人。オリジナル・アルバムでいうと「Larks' Tongues in Aspic(邦題:太陽と戦慄」「Starless and Bible Black(邦題:暗黒の世界)」の頃。うーん、なるほど評判の時期のライヴとあって全編緊張感の高い演奏で人気が出るのも分かるかっこよさ。中でもジョン・ウェットンのベースは歪みまくりのぶっとい音出しでかなり目立っている。でもハードな音とソフトな音の緩急もあって聴き飽きない。レッテル上のジャンルは違えど、これらの演奏を聴いて自分がすぐに頭に浮かんだのが同時期のマイルス・デイヴィス(Miles Davis)の演奏。かなり近いベクトルでライヴ演奏を繰り広げていたんじゃないかな。当人達はどう感じていたんだろう。ライヴらしいインターバルもあるものの、流石に4枚のライヴ音源を聴き通すとグッタリ(笑)。今は以前に使っていた大型スピーカーは稼働させていないのでチンケなオーディオでしか聴けないが、もっと低音をしっかりと再現出来るちゃんとしたオーディオで聴いてみたくなってきた。

amazonにて購入(¥980)

  • Label ‏ : ‎ Imports
  • ASIN ‏ : ‎ B00004UDT2
  • Disc ‏ : ‎ 4
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Exposure / Robert Fripp

2022年07月28日 | プログレッシヴ・ロック

Exposure / Robert Fripp (1979)

キング・クリムゾン(King Crimson)を統率するロバート・フリップ(Robert Fripp)。70年代中期の傑作「Red」を発表後、すぐに解散を宣言(→当人は自分だけ脱退しバンドは存続させるつもりだったとか)。81年にメンバーを入れ替え再結成するまでの間に様々なアーティスト(Brian Eno, David Bowie, Peter Gabriel, Daryl Hall & John Oates, Blondieら)と共同作業し、その間にソロ・アルバムを完成させた。その1つが1979年発売のこの「Exposure」。このアルバム自体にもダリル・ホール、ピーター・ハミル(Peter Hammill)、ピーター・ガブリエル、ブライアン・イーノ、トニー・レヴィン(Tony Levin)、フィル・コリンズ(Phil Collins)らが参加している。アルバムは1983年にフリップ自身らによってリミックスされているとのこと。そうするとこのCDで聴けるのはリミックス後の音なのかも(未確認)。

こうした人脈等を承知の今ではさほどではないかもしれないが、当時クリムゾン経由で聴いた人は面喰らっただろう。イーノとの共作があったので自分もアンビエントな音は何となく想像出来たが、いきなりダリル・ホールによるポップでロックンロールな歌唱で始まったのには驚いた。先日のスティック・メン(Stick Men)の来日公演でもトニー・レヴィンらによって演奏された02などは、流石にこの中ではクリムゾン直系の音。なんでもフリップはこの作品を、同時期にプロデュースしたのダリル・ホールのソロ作「Sacred Songs」、ピーター・ガブリエルの「Ⅱ」との3部作とする構想があったのだとか(→フリップはポップ音楽を勉強するために作ったと豪語・笑)。レコード会社からは”売れ線”ではないために色々と横槍が入ったらしいが、さもあらん。でも今の感覚で聴くとしっかりと大衆的な面もあって、そこまで身勝手な感じではないように思うんだけれどな。

中古店にて購入(¥888)

  • Label ‏ : ‎ E.G. Records
  • ASIN ‏ : ‎ B000003S16
  • Disc ‏ : ‎ 1
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Peter Gabriel (Ⅲ) / Peter Gabriel

2022年07月22日 | プログレッシヴ・ロック

Peter Gabriel (Ⅲ) / Peter Gabriel (1980)

ピーター・ガブリエル(ゲイブリエル・Peter Gabriel)の3枚目のソロ・アルバム。原題は過去2作品と同じ「Peter Gabriel」なので判別の為に「Ⅲ」と称されたり、ジャケットのアート・ワークから「Melt」と名付けられたりしている。80年代にヒットした「So」以外のオリジナル・アルバムは持っていなかったが、ちょっと前にベスト盤の「HIT」を聴いたり、キング・クリムゾン(King Crimson)のロバート・フリップ(Robert Fripp)が参加していると知って興味が沸き、まずこのアルバムから購入してみた。アルバムにはロバート・フリップの他、チャップマン・スティックというタッチ・ギターを操り、この後クリムゾンの正式メンバーになるトニー・レヴィン(Tony Levin)や、ピーターとのコラボではお馴染みケイト・ブッシュ(Kate Bush)も参加している。

元バンド・メイトのフィル・コリンズ(Phil Collins)の重たいドラムスから始まるアルバムは、80年発売ということもあってニュー・ウェーヴ的な音作り。それもそのはず、プロデューサーは当時それらニュー・ウェーヴ勢を多く手掛けて頭角を現していたスティーヴ・リリーホワイト(Steve Lillywhite)。当時どの程度のブームがあったのか、又は無かったのかは知らないが、アフリカ的なドラムスがあったりと”エスニック”を意識させる曲が散見される。この辺り、トーキング・ヘッズ(Talking Heads)の「Remain In Light」や、クリムゾンの「Discipline」等とアプローチが共通するところが多い。そして重要な最終曲「Biko」。アパルトヘイト政策下の南アフリカで、黒人活動家スティーヴ・ビコ(Steve Biko)が警察に拘束されて死亡した事件について歌われ、後の音楽界の反アパルトヘイト活動の先駆けともなった。もちろん当時はアパルトヘイト政策それ自体あまりよく知らなかったけれど。

ネットにて購入(¥288)

  • Label ‏ : ‎ Geffen Records
  • ASIN ‏ : ‎ B000000OMJ
  • Disc ‏ : ‎ 1
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THRaKaTTaK / King Crimson

2022年07月12日 | プログレッシヴ・ロック

THRaKaTTaK / King Crimson (1996)

キング・クリムゾン(King Crimson)が1996年に発表したライヴ・アルバム。とはいっても通常のアルバムとは違い、1995年の日本とアメリカのツアーの中からインプロヴィゼーション部分を編集したという変則的なアルバム。アルバム「THRAK」は11年ぶりの復活作だったが、編成はギター2人、ベース2人、ドラムス2人という”ダブル・トリオ”と呼ばれるこれまた変則的なラインナップ。

そんなアルバムなのでクリムゾン・ビギナーの自分にはなかなかとっつきにくい内容ではあるが、これもまたクリムゾンの大事な側面。フリップ翁(Robert Fripp)がバンド・メンバーにどれほどフリー・フォームを許しているのかは知らないが、各奏者のテクニックはもちろん、センスが問われるところ。聴いていてもフリップが完璧に統率する姿しか思い浮かばないが、彼がハズしたりして後からメンバーに突っ込まれるなんてことは無いのかな(笑)。ま、インプロヴィゼーションのみなので、1度聴いたら次にもう一度聴くのはずっと先になるアルバム。

amazonにて購入(¥578)

  • Label ‏ : ‎ ポニーキャニオン
  • ASIN ‏ : ‎ B0000071CQ
  • Disc ‏ : ‎ 1

 

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Live At The Orpheum / King Crimson

2022年06月27日 | プログレッシヴ・ロック

Live At The Orpheum / King Crimson (2015)

今頃になってキング・クリムゾン(King Crimson)にハマってしまった。昨年11月の来日公演の前に山ほど既発CDを買い求めたが、こちらもその1つ。2015年に発売されたライヴ盤で、前年のロサンゼルスはOrpheum Theatreでの公演を収録している。この時の北米ツアーは「The Elements Tour 2014」と名付けられ、約1ヵ月公演を行ったとのこと(その後は欧州、カナダ、日本へ)。最近はどんな演奏をしているのだろうと気になって、オリジナル・アルバムが揃う前に買ってみた次第。Orpheum Theatreは調べてみると2,000人規模だというからバンドの格にしたら随分と小さい会場だ。ストーンズ(The Rolling Stones)が2002年のリックス・ツアーで同じ名前の会場を使っていたので会場名に聞き覚えがあったのだが、調べてみるとそちらはボストンなので全く違う会場のようだ。

1枚物なので実際のライヴを追体験出来る訳ではないが、今も続くトリプル・ドラム体制がどんななのかのサンプリングという意味合いもあったのかもしれない。実際そのドラムが印象的な部分が多いし、音の振り分け方も左、中、右、と強調している感じがある。トニー・レヴィン(Tony Levin)のベースの鳴りがなかなか凄い。ジャッコ・ジャクジク(Jakko  Jakszyk)は、70年代前半の楽曲の雰囲気をよく再現しているヴォーカルで、やはりアメリカ人のエイドリアン(Adrian Belew)のあっけらかんとしたヴォーカルとは違い、当時の曲にはしっくりとハマっている気がする。にしてもこの人、ヴォーカル、ギターにスタジオ・ワークまで、器用だなァ。ある意味、御大フリップ翁(Robert Fripp)が目立たない1枚。ミニ・アルバムなのであっけなく終わる。

ネットにて購入(¥820)

  • Label ‏ : ‎ Discipline Us
  • ASIN ‏ : ‎ B00QJH5O9K
  • Disc ‏ : ‎ 1
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THRAK / King Crimson

2022年05月28日 | プログレッシヴ・ロック

THRAK / King Crimson (1995)

時は1994年、11年ぶりに復活したキング・クリムゾン(King Crimson)がミニ・アルバム「VROOOM」に続いて発表したオリジナル・アルバム「THRAK」。オリジナル・アルバムとしては11枚目になる。復活形態はフリップ(Robert Fripp)翁が考え出した、ギター2人、ベース2人、ドラムス2人という”ダブル・トリオ”と呼ばれるラインナップ。Discipline期からは全員が参加し、新たにパット・マステロット(Pat Mastelotto)と、トレイ・ガン(Trey Gunn)が加わっている。

自分は当時まだクリムゾンをしっかりと聴いていなかったので当時の評判がどうだったかは知らないが、静かなイントロからガーンといく冒頭の「VROOOM」かららしさ全開。ミックスなどは少々”ダブル・トリオ”体制にこだわり過ぎ感が無きにしも非ずで、ダブル・トリオを目立たせるために作られたと思われるような曲も散見されるが、全体的にハードな音作りで音抜けも良く、気持ちがいい。そして何より、ここには最近の自分の”脳内ヒット・チャート”(笑)、第1位の「Dinosaur」が収録されている。クリムゾンのフリーキーな面とポップな面が見事に融合したこの曲のサビの「ア~~イアマダイナソ~」のエイドリアン・ブリュー(Adrian Belew)のヴォーカルがずっと頭から離れない。

ネットにて購入(¥500)

  • Label ‏ : ‎ ポニーキャニオン
  • ASIN ‏ : ‎ B00005FRIJ
  • Disc ‏ : ‎ 1
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VROOOM / King Crimson

2022年05月19日 | プログレッシヴ・ロック

VROOOM / King Crimson (1994)

1994年に発売されたキング・クリムゾン(King Crimson)の6曲入りEP。翌年に発売されるフル・アルバム「THRAK」に先立って発売された。この時点でスタジオ録音の発表は10年ぶり。短期間で録音、ミックスされ、フリップ(Robert Fripp)翁曰く”リハーサル”なんだとか。参加したメンバーはフリップ、エイドリアン・ブリュー(Adrian Belew)、トレイ・ガン(Trey Gunn)、トニー・レヴィン(Tony Levin)、パット・マステロット(Pat Mastelotto)、ビル・ブルーフォード(Bill Bruford)の6人。フリップ翁の構想で”ダブル・トリオ”(→ギター、ベース、パーカッションを受け持つ演奏者が同一バンド内にそれぞれ2人存在の意)編成となっている。歌詞は全てエイドリアンが担当。

ミニ・アルバムなので短いが勢いはある。確かにリハと言われるとそうかと思えなくもないが(後から再録を聴いちゃっているので)、なかなか魅力的な曲が並んでいる。最初自分は、”ダブル・トリオ”?何のこっちゃ?とよく分かっていなかった。後追いで聴いているので当時そのスタイルがファンにどう受け取られたかはよく分からない。この編成での好き嫌いはエイドリアンのヴォーカルをどう捉えるかということも大きいと思うが、自分は彼のヴォーカルが好きなので問題なし。それどころか”Discipline”期のクリムゾンを聴いていなかったら、そもそもキング・クリムゾンに興味を持って掘り下げることもなかったはず。彼はよりポップに、あっけらかんと歌うところがあるので、いわゆるプログレ好きな人には受けが悪いのかも。

ネットにて購入(¥315)

  • Label ‏ : ‎ Discipline Us
  • ASIN ‏ : ‎ B000005OO6
  • Disc ‏ : ‎ 1
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Cirkus : The Young Persons' Guide to King Crimson - Live / King Crimson

2022年04月25日 | プログレッシヴ・ロック

Cirkus : The Young Persons' Guide to King Crimson - Live / King Crimson (1999)

1999年に発表されたキング・クリムゾン(King Crimson)のライヴ・ベスト盤。全体では1969年から1998年までのライヴ演奏が収録されていて、1枚目には84年から98年、2枚目には69年から74年、プラス96年の1曲が収録されている。副題の通り、初心者向けにクリムゾンのライヴの歴史を俯瞰した内容となっているので、自分にはもってこいだと購入。エイドリアン・ブリュー(Adrian Belew)在籍時のアルバムから入った自分にとっては、その時期が1枚目というのも取っ付き易い。とは言っても95、96年だけで10曲もあるのでバランスは悪く、あくまでも99年発売当時の視点というか、販促の意味もあったろう。

1枚目はやはりエイドリアン・ブリューの変態的なギターとヴォーカルが聴きどころ。01の「Dinosaur」は自分のフェイヴァリットだ。よく考えたらエイドリアンはリズム・ギターなんかじゃなくて、ロバート・フリップ(Robert Fripp)と対のリード・ギター。しかもクリムゾンならではのトリッキーな演奏をしながら歌うんだから、その才能たるや…(しかも一部ではドラムもやる)。現在は一緒に活動していないが、当時フリップ翁が惚れ込んだのも分かる。中にはプロジェクト(ProjeKct)という別プロジェクトでの演奏やサウンドスケープ的な曲も収録。2枚目はさすがに30年もの年代差があって1枚目から続けて聴くと音質的にはギャップが大きいが、”混沌”という言葉がぴったりの独特の雰囲気が特徴。年代を経る毎にだんだんヘヴィネスが増していく。何でもライヴで一番人気なのは73-74年のジョン・ウェットン(John Wetton)とビル・ブルーフォード(Bill Bruford)在籍時だそう。なるほど、確かにカッコイイ。その時期の曲の途中で2-09には唐突に96年の演奏が挟まれている。でも意外と違和感は無い。

amazonにて購入(¥804)

  • Label ‏ : ‎ ポニーキャニオン
  • ASIN ‏ : ‎ B00000INL0
  • Disc ‏ : ‎ 2
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