ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Peter Gabriel (Ⅲ) / Peter Gabriel

2022年07月22日 | プログレッシヴ・ロック

Peter Gabriel (Ⅲ) / Peter Gabriel (1980)

ピーター・ガブリエル(ゲイブリエル・Peter Gabriel)の3枚目のソロ・アルバム。原題は過去2作品と同じ「Peter Gabriel」なので判別の為に「Ⅲ」と称されたり、ジャケットのアート・ワークから「Melt」と名付けられたりしている。80年代にヒットした「So」以外のオリジナル・アルバムは持っていなかったが、ちょっと前にベスト盤の「HIT」を聴いたり、キング・クリムゾン(King Crimson)のロバート・フリップ(Robert Fripp)が参加していると知って興味が沸き、まずこのアルバムから購入してみた。アルバムにはロバート・フリップの他、チャップマン・スティックというタッチ・ギターを操り、この後クリムゾンの正式メンバーになるトニー・レヴィン(Tony Levin)や、ピーターとのコラボではお馴染みケイト・ブッシュ(Kate Bush)も参加している。

元バンド・メイトのフィル・コリンズ(Phil Collins)の重たいドラムスから始まるアルバムは、80年発売ということもあってニュー・ウェーヴ的な音作り。それもそのはず、プロデューサーは当時それらニュー・ウェーヴ勢を多く手掛けて頭角を現していたスティーヴ・リリーホワイト(Steve Lillywhite)。当時どの程度のブームがあったのか、又は無かったのかは知らないが、アフリカ的なドラムスがあったりと”エスニック”を意識させる曲が散見される。この辺り、トーキング・ヘッズ(Talking Heads)の「Remain In Light」や、クリムゾンの「Discipline」等とアプローチが共通するところが多い。そして重要な最終曲「Biko」。アパルトヘイト政策下の南アフリカで、黒人活動家スティーヴ・ビコ(Steve Biko)が警察に拘束されて死亡した事件について歌われ、後の音楽界の反アパルトヘイト活動の先駆けともなった。もちろん当時はアパルトヘイト政策それ自体あまりよく知らなかったけれど。

ネットにて購入(¥288)

  • Label ‏ : ‎ Geffen Records
  • ASIN ‏ : ‎ B000000OMJ
  • Disc ‏ : ‎ 1

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