ーアイム・ノット・ゼアーI'M NOT THERE
2007年 アメリカ トッド・ヘインズ監督 クリスチャン・ベイル(ジャック/ジョン牧師)ケイト・ブランシェット(ジュード)マーカス・カール・フランクリン(ウディ)リチャード・ギア(ビリー)ヒース・レジャー(ロビー)ベン・ウィショー(アルチュール)ジュリアン・ムーア シャルロット・ゲンズブール ミシェル・ウィリアムズ デヴィッド・クロス ブルース・グリーンウッド
【解説】
『エデンより彼方に』などの鬼才トッド・ヘインズが、構想から7年をかけて挑んだボブ・ディランの伝記映画。6人の俳優がそれぞれ異なる6つのイメージのボブ・ディランを好演する。クリスチャン・ベイル、リチャード・ギア、ヒース・レジャーら新旧の人気俳優らの熱演も見事だが、紅一点のケイト・ブランシェットの成り切りぶりには目を見張る。まるでパズルのピースのように組み合わされた、アーティストたちの多種多様な顔は必見。(シネマトゥデイ)
【解説】
アルチュール(ベン・ウィショー)は、プロテスト・ソングを書くのを辞めた理由を背広姿の男たちに詰問される。彼はアメリカを放浪しながらソングライティング技術を学んだウディ(マーカス・カール・フランクリン)や、社会派フォーク歌手のジャック(クリスチャン・ベイル)らについて語り始める。やがて彼らの物語は一つに結び付き……。(シネマトゥデイ)
【感想】
この作品、予告編で気に入って、先にサントラを買ってしまいました。
で、内容はかなりわかりにくい。
ボブ・ディランの分身が、違う名前で6人出てきて、それぞれの時代も交錯する。
アルチュール(ベン・ウィショー)はボブ・ディランの詩人の部分で、語り部の役割。
ウディ(マーカス・カール・フランクリン)はディランのデビュー前の姿。
ジョン牧師=クリスチャン・ベイル
ジャック(クリスチャン・ベイル)、前半は60年代、フォーンシンガーとしてプロテストソングの騎手として一世を風靡したディラン。思い出を語るという形でジョーン・バエズをモデルにした女性(ジュリアン・ムーア)が語っている。
また、後半は70年後半から80年代を表しているジョン牧師。
キリスト教に影響を受けた時期のディランを表現している。
ロビー(ヒース・レジャー)は、ハリウッドセレブとしての顔を表しています。
元妻サラ(映画の中ではクレア=シャルロット・ゲンズブール)との出会いと、子供を儲けながらも、華やかな生活の中で浮気をし、自分を見失って行くディラン。
ジュード(ケイト・ブランシェット)。
私にはこのディランが一番わかりやすかった。
アコースティクギターをエレキに持ち替えて、バンド編成で新しい歌を歌いだしたディランだが、観客から大ブーイングを受け、くだらないインタビューに支離滅裂な答えをして、けむにまく。
新しい音楽性と、マスコミの作り出した虚像への反逆、ドラッグの乱用で疲弊していくディランの姿を、ケイトが迫真の演技で表現している。
すごいの一言。
この間見た「ファクトリーガール」のイーディ・セジウィックのエピソードにも触れているけど、私はこちらの方が時代の感覚にあっている感じがしました。
アレン・ギンズバーグとの心のふれあいとか、この頃のディランの置かれていた状況は、とてもよくわかりました。
さて、一番わかりにくかったのがビリー(リチャード・ギア)でした。
製作側の意図としては、66年のオートバイ事故の後の、隠遁生活をしていた頃のディランらしいけど、見た目が年寄りだったので、今のディランかと思いました。
その割りにはビリーは、ディランの出演した映画、「ビリーザキッド」のエピソードから来ているようで、ファンタジー要素も強いので、理解しにくかったです。
オープニングもエンディングも、そのオートバイ事故をモチーフにしてあり、全体にポエティックな作品でした。
この映画がよかったという人は、かなりなディラン通でしょう。
でも、こんな風に並べられたディランの曲を聴きながら見るには、面白い映画でした。
私はスコセッシ監督の「ボブ・ディラン ノーディレクションホーム」の方が興味深かったですが。
2007年 アメリカ トッド・ヘインズ監督 クリスチャン・ベイル(ジャック/ジョン牧師)ケイト・ブランシェット(ジュード)マーカス・カール・フランクリン(ウディ)リチャード・ギア(ビリー)ヒース・レジャー(ロビー)ベン・ウィショー(アルチュール)ジュリアン・ムーア シャルロット・ゲンズブール ミシェル・ウィリアムズ デヴィッド・クロス ブルース・グリーンウッド
【解説】
『エデンより彼方に』などの鬼才トッド・ヘインズが、構想から7年をかけて挑んだボブ・ディランの伝記映画。6人の俳優がそれぞれ異なる6つのイメージのボブ・ディランを好演する。クリスチャン・ベイル、リチャード・ギア、ヒース・レジャーら新旧の人気俳優らの熱演も見事だが、紅一点のケイト・ブランシェットの成り切りぶりには目を見張る。まるでパズルのピースのように組み合わされた、アーティストたちの多種多様な顔は必見。(シネマトゥデイ)
【解説】
アルチュール(ベン・ウィショー)は、プロテスト・ソングを書くのを辞めた理由を背広姿の男たちに詰問される。彼はアメリカを放浪しながらソングライティング技術を学んだウディ(マーカス・カール・フランクリン)や、社会派フォーク歌手のジャック(クリスチャン・ベイル)らについて語り始める。やがて彼らの物語は一つに結び付き……。(シネマトゥデイ)
【感想】
この作品、予告編で気に入って、先にサントラを買ってしまいました。
で、内容はかなりわかりにくい。
ボブ・ディランの分身が、違う名前で6人出てきて、それぞれの時代も交錯する。
アルチュール(ベン・ウィショー)はボブ・ディランの詩人の部分で、語り部の役割。
ウディ(マーカス・カール・フランクリン)はディランのデビュー前の姿。
ジョン牧師=クリスチャン・ベイル
ジャック(クリスチャン・ベイル)、前半は60年代、フォーンシンガーとしてプロテストソングの騎手として一世を風靡したディラン。思い出を語るという形でジョーン・バエズをモデルにした女性(ジュリアン・ムーア)が語っている。
また、後半は70年後半から80年代を表しているジョン牧師。
キリスト教に影響を受けた時期のディランを表現している。
ロビー(ヒース・レジャー)は、ハリウッドセレブとしての顔を表しています。
元妻サラ(映画の中ではクレア=シャルロット・ゲンズブール)との出会いと、子供を儲けながらも、華やかな生活の中で浮気をし、自分を見失って行くディラン。
ジュード(ケイト・ブランシェット)。
私にはこのディランが一番わかりやすかった。
アコースティクギターをエレキに持ち替えて、バンド編成で新しい歌を歌いだしたディランだが、観客から大ブーイングを受け、くだらないインタビューに支離滅裂な答えをして、けむにまく。
新しい音楽性と、マスコミの作り出した虚像への反逆、ドラッグの乱用で疲弊していくディランの姿を、ケイトが迫真の演技で表現している。
すごいの一言。
この間見た「ファクトリーガール」のイーディ・セジウィックのエピソードにも触れているけど、私はこちらの方が時代の感覚にあっている感じがしました。
アレン・ギンズバーグとの心のふれあいとか、この頃のディランの置かれていた状況は、とてもよくわかりました。
さて、一番わかりにくかったのがビリー(リチャード・ギア)でした。
製作側の意図としては、66年のオートバイ事故の後の、隠遁生活をしていた頃のディランらしいけど、見た目が年寄りだったので、今のディランかと思いました。
その割りにはビリーは、ディランの出演した映画、「ビリーザキッド」のエピソードから来ているようで、ファンタジー要素も強いので、理解しにくかったです。
オープニングもエンディングも、そのオートバイ事故をモチーフにしてあり、全体にポエティックな作品でした。
この映画がよかったという人は、かなりなディラン通でしょう。
でも、こんな風に並べられたディランの曲を聴きながら見るには、面白い映画でした。
私はスコセッシ監督の「ボブ・ディラン ノーディレクションホーム」の方が興味深かったですが。
でも、それなりにエピソードがわかっている方が楽しかったでしょうね。
「アイムノットゼア」っていいタイトルだなあ。
多いですよね~。
でも、曲は好きなのでまぁそれで楽しめたりもしましたね。