ートランスーTRANCE
2013年 アメリカ/イギリス 102分
ダニー・ボイル監督 ジェームズ・マカヴォイ(サイモン)ヴァンサン・カッセル(フランク)ロザリオ・ドーソン(エリザベス)
【解説】
さまざまな作品を世に送り出したダニー・ボイル監督が、『つぐない』などのジェームズ・マカヴォイを主演に迎えたサスペンス。『トレインスポッティング』の脚本家ジョン・ホッジとボイル監督が再びタッグを組み、ギャングと名画を略奪した競売人が絵画の隠し場所の記憶を失い、ギャングが催眠療法で記憶を復活させようと画策するも予期せぬ事態に陥っていくさまを描く。『ブラック・スワン』などのヴァンサン・カッセル、『アンストッパブル』などのロザリオ・ドーソンが共演。
【あらすじ】
アート競売人のサイモン(ジェームズ・マカヴォイ)はギャング一味と協力し、オークション会場から40億円の名画を盗み出すことに成功する。しかし計画外の動きを見せた彼はギャングのリーダー(ヴァンサン・カッセル)に暴行され、それが原因で絵画の隠し場所の記憶をなくしてしまう。リーダーは絵画のありかを聞き出すため、催眠療法士(ロザリオ・ドーソン)を雇うものの……。(シネマトゥデイ)
【感想】
さすが、ダニー・ボイル監督作品。
スタイリッシュでスピーディー。
置いていかれないように。
全部ネタバレみたいな作品なので、見る予定のある方は、絶対に読まないでね。
☆ネタバレ
アート競売人のサイモン(ジェームズ・マカヴォイ)、オークション会場で強盗に会ったときのシミュレーションに余念がない。
ゴヤの「魔女たちの飛翔」をオークションしている時、まさに、強盗事件が起きた。
訓練通りに絵画を守るサイモン。
最後にマニュアルにはないのに強盗に逆らったため、殴られて気を失った。
その後の記憶をなくしてしまったサイモン。
強盗たちが盗んだ鞄の中に、絵画はなかった!!
強盗の首領は実業家のフランク(ヴァンサン・カッセル)。
そして、サイモンも強盗の仲間だったのだ。
ひどい拷問を受けても絵画の隠し場所を思い出せないサイモン。
そして、深層心理を探るべく催眠療法士(ロザリオ・ドーソン)の登場となります。
ここから、どこまでが夢の世界で、どこまでが現実か難しくなっていきます。
サイモンはさらに記憶喪失になっているし、人為的に隠された記憶もあるし、作られた記憶もあって、混乱します。
しかし、このせめぎ合いが実に面白い。
三人三様のバトルは見物です。
ジェームズ・マカヴォイが、いままでのイメージを払拭するようなダメ男。
ヴァンサン・カッセルは渋くていい男っぷりだし、ロザリオ・ドーソンの巨乳にはびっくり!!
私が謎だなあ、と思ったのは、サイモンがオークション会場から逃げる途中にぶつかった女性。
あの女性の死体が赤い車の中にあるというのは現実でしょう?
そうしたら、殺人事件だし、サイモンは犯人だし、お気楽に記憶をなくしていいのか?
死んだ彼女が浮かばれないでしょう?
「だとすると、絵画の盗難事件じゃすまないよ。話が変わってるー」と思いましたが、誰か、判った人はいますか?