マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

007スカイフォール

2012-12-14 14:14:43 | 映画ー劇場鑑賞

007スカイフォールーSKYFALL

2012年 イギリス/アメリカ

サム・メンデス監督 ダニエル・クレイグ(ジェームズ・ボンド)ハビエル・バルデム(ラウル・シルヴァ(ティアゴ・ロドリゲス))レイフ・ファインズ(ギャレス・マロリー)ナオミ・ハリス(イヴ)ベレニス・マーロウ(セヴリン)アルバート・フィニー(キンケイド)ベン・ウィショー(Q)ジュディ・デンチ(M)ロリー・キニア(タナー)オーラ・ラパス(パトリス)

 

【解説】

007のコードネームを持つイギリスの敏腕諜報(ちょうほう)員、ジェームズ・ボンドの活躍を描くスパイ・アクションのシリーズ第23弾。上司Mとの信頼が揺らぐ事態が発生する中、世界的ネットワークを誇る悪の犯罪組織とボンドが壮絶な戦いを繰り広げる。『007/カジノ・ロワイヤル』からボンドを演じるダニエル・クレイグが続投。監督に『アメリカン・ビューティー』のサム・メンデス、共演には『ノーカントリー』のハビエル・バルデム、『シンドラーのリスト』のレイフ・ファインズら、そうそうたるメンバーが結集。イスタンブールをはじめ世界各地でロケが行われた美しい映像も見もの。

 

【あらすじ】

MI6のエージェントのジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は、NATOの諜報(ちょうほう)部員の情報が記録されているハードドライブを強奪した敵のアジトを特定し、トルコのイスタンブールに降り立つ。その組織をあと少しのところまで追い詰めるも、同僚のロンソンが傷を負ってしまう。上司のM(ジュディ・デンチ)からは、敵の追跡を最優先にとの指令が入り、後から駆け付けたアシスタントエージェントのイヴ(ナオミ・ハリス)と共に、敵を追跡するボンドだったが……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

ジェームズ・ボンド役がダニエル・クレイグに変わって3作目です。

ロンドンオリンピックでは、ジェームズ・ボンドが女王をエスコートするという、思いもかけない演出で、しかもバッキンガム宮殿からヘリコプターに乗って競技場へ飛び降りるという驚きに満ちたものでした。

その映像のあとにエリザベス女王がロイヤルボックスに登場されて、感動したし、楽しかったですね。

 

1作目の「カジノロワイヤル」では、若いスパイのボンドが仲間のヴェスパーに恋をして、裏切られ、彼女を失うと言う内容でした。

次作007慰めの報酬」では、ヴェスパーの恨みを抱きながら、国際社会の浦港像を暴くという内容で、最後はヴェスパーを騙した二重スパイに報復することができました。

ヴェスパーの面影を胸の奥深くにしまい込んだボンド、今回の作品は心も新たに、ジェームズ・ボンドの活躍が見られるのでしょう。

 

と思っていたら、オープニングでボンド(ダニエル・クレイグ)は列車から味方の狙撃の誤りで、深い川に落ちていきます。

アデルの歌う「スカイフォール」。

いいオープニングテーマです。

映像も素晴らしい。

わくわく!!

 

なかなか死なないボンド。

あのあと、MI6に連絡も取らず、南の島で静養中。

そもそも、自分だけで敵が奪ったHDを奪い返せると信じていたのに、M(ジュディ・デンチ)が、イブ(ナオミ・ハリス)に狙撃を命じたことに腹を立てていた。

  M

しかし、奪われたHDにはNATO所属の諜報部員の情報が入っていて、奪った犯人はそれを公表していくと脅し、5人の諜報部員の情報がインターネット状で流された。

Mは情報安全委員会議長のマロニー(レイフ・ファインズ)に引退を勧告される。

そして、Mのパソコンはハッキングされ、犯行予告が届き、本部に戻るMの目の前で、本部が爆破され職員が犠牲となった。

 

このニュースを見たボンドはロンドンへ戻り、スパイの検査を受け(結果は不合格だったけど、Mが特別に合格にした)、再び任務を負って上海へ向かった。

上海で、HDを奪った犯人を突き止めたが、死亡させてしまう。

カジノでその犯人を知る美女セヴリン(ベレニス・マーロウ)と会い、彼女の雇い主のいる島へ向かう。

 

島にいたのはシルヴァ(ハビエル・バルデム)。

もと、MI6の諜報員をしていた男だった。

  シルヴァ

セヴリンは殺されるが、ボンドはイギリス軍を呼びシルヴァを捕まえた。

この撮影が行われたのは、日本の長崎県の軍艦島だそうですね。

 

シルヴァは、有能な諜報員だったが、中国でハッキング中に捕まり、当然救われると思っていたのに、他の捕虜を解放する条件にシルヴァは見捨てられ、5日間の拷問の末、自殺使用し毒を噛んだが、死にきれず、それ以来Mを恨み、復讐を計画したいた。

 

シルヴァは周到な罠を仕掛け、ボンドはMを連れて、あのアストンマーチンで逃れ、自分の生まれ故郷である屋敷スカイフォールに連れて行き、シルヴァを迎え撃つ準備を始めた。

 

ここから先は、言えません。

 

今回は、ボンドの過去や生育歴が語られ、Mとの信頼関係の厚さ、絆の深さが語られます。

南の島でしょげているボンドはお母さんに反抗している子供のようだし、Mの信頼を取り戻してからの彼は、いろんな感覚が鈍っているにも関わらず、母の期待に応えようと頑張る子供のようでした。

 

そして、女王様に忠誠を誓う騎士のように、Mを抱きかかえながらMに誉めてもらった彼は、ようやく1人前のスパイと成長した姿なのかなあ、と思いました。

 

それと対比して描かれるのが悪人シルヴァですが、ハビエル・バルデムといえば、「ノーカントリー」の殺し屋役の方がずっと恐ろしかったです。

 

この作品は、「ダークナイト」を意識したと言われているけど、それほど怖くはなかったです。

タークナイトは架空の設定で、どんなふうにも誇張していけるけど、007はあくまてせ現実ベースなので、そこで勝負したら負けるでしょうね。

内容もMへの個人的な恨みだし、007のテーマらしくないなあと思いました。

 

もう少しこのシリーズは、軽妙洒脱な感じにならないかなあ。

次回は、人心一新だし、クレイグがどんなボンドに成長していくか、楽しみです。

 

個人的にはQを演じたベン・ウィショーが気になります。

  Q


カンパニーメン

2012-12-14 12:26:50 | 映画ーDVD

ーカンパニーメンーTHE COMPANY MEN

2010年 アメリカ

ジョン・ウェルズ監督 ベン・アフレック(ボビー・ウォーカー)クリス・クーパー(フィル・ウッドワード)ケヴィン・コスナー(ジャック・ドーラン)マリア・ベロ(サリー・ウィルコックス)ローズマリー・デウィット(マギー・ウォーカー)クレイグ・T・ネルソン(ジェームズ・サリンジャー)トミー・リー・ジョーンズ(ジーン・マクラリー)

 

【解説】

解説:リーマン・ショック後の不景気により、会社をリストラされたエリート・ビジネスマンたちの悪戦苦闘を描いた社会派ドラマ。リストラを機に自身の生き方を見つめ直す主人公にふんしたベン・アフレックをはじめ、トミー・リー・ジョーンズ、クリス・クーパー、ケヴィン・コスナーという4人のオスカー受賞者が豪華競演。監督は、テレビドラマ「ER 緊急救命室」「ザ・ホワイトハウス」シリーズのジョン・ウェルズが手掛け、人生の再建に苦戦する男たちの心情をリアルに描き出す。

 

【あらすじ】

ボストンに本社を構える総合企業の販売部長として必死に働いてきたボビー(ベン・アフレック)は、ある日突然リストラを宣告される。すぐに再就職できると考えていたボビーだったが、現実は想像以上に厳しく解雇手当は底をつき、車も家も手放すことに。そんな中、工務店を営む義兄のもとで大工として働き始めた彼は、自身の生き方を見つめ直していく。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

いきなり告げられる馘首。

リーマンショックがアメリカの経済に与えた影響って、こんなにひどかったのかしら?

 

ボストンに本社を構える大企業が、赤字の造船部門を鉄道部門と統合し、大規模なリストラを敢行した。

販売部長としてボビー(ベン・アフレック)は、ある日突然リストラを宣告される。

自分を優秀だと信じるボビーは、すぐに再就職できると思っていたが、同じレベルの就職は、とても難しい。

妻の兄ジャック(ケヴィン・コスナー)は内装業をやっていて、ボビーは少し軽く見ていたのだが、背に腹は変えられず、仕事が見つかるまで内装の仕事を手伝うことにした。

それとて、簡単な仕事ではない。

 

溶接工から重役へ上り詰めたフィル(クリス・クーパー)もリストラを宣告された。

定年間際の馘首で、潰しが利かず焦燥感を露わにし、ついには悲劇が!

 

会社創立時からの功労者ジーン(トミー・リー・ジョーンズ)は、首を言い渡す役職のサリー(マリア・ベロ)と愛人関係にあった。

CEOの非常な方針に抵抗し続けるが、自らも馘首され、妻と豪邸を捨ててサリーのアパートへ転がり込む。

 

株価維持のため、自分の給料は絶対下げないCEOの身勝手さ。

そして、どんなエリート社員も会社から外れてしまえばただの人。

現実社会の厳しさ。

自分自身の価値観もなかなか変えられないもどかしさ。

 

結局は、ボビーはジーンともの作りの会社を始めるというところで物語は終わりますが、現実にはそううまくはいかないのだろうなあと思いました。

この辺がアメリカ映画らしい感じでした。

 

日本でも、こういうことがバブル崩壊以降、日常的に行われているのでしょう。

ボビーはよい家族に恵まれ、支えてもらいましたが、お父さんの失業とともに家族が崩壊してしまう場合もあるでしょう。

 

陰気な映画じゃないけど、心が暗くなる映画でした。

 


ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン

2012-12-14 11:56:28 | 映画ーDVD

ーブライズメイズ史上最悪のウェディングプランーBRIDESMAIDS

2011年 アメリカ

ポール・フェイグ監督 クリステン・ウィグ(アニー)マーヤ・ルドルフ(リリアン)ローズ・バーン(ヘレン)ウェンディ・マクレンドン=コーヴィ(リタ)エリー・ケンパー(ベッカ)メリッサ・マッカーシー(メーガン)クリス・オダウド(ローズ巡査)

 

【解説】

『宇宙人ポール』などで注目のクリステン・ウィグが主演と脚本を努め、第84回アカデミー賞脚本賞にノミネートされたコメディー・ドラマ。公私ともにがけっぷち状態にある30代独身女性が、結婚を控えた親友から花嫁介添人たちのまとめ役を引き受けたのを機に大騒動を巻き起こす。本作でアカデミー賞助演女優賞候補となったテレビドラマ「ギルモア・ガールズ」のメリッサ・マッカーシーや『インシディアス』のローズ・バーンら、実力派女優がワケありクセありな介添人にふんして笑いを誘う。妙齢の女性が抱える本音がさく裂するセリフや描写にもクスリとしてしまう。

 

【あらすじ】

ケーキ屋の経営に失敗した上に恋人に捨てられ、人生どん底のアニー(クリステン・ウィグ)。幼なじみの親友リリアン(マーヤ・ルドルフ)を心のよりどころにしていたが、彼女から婚約したと告げられ、花嫁介添人をまとめるメイド・オブ・オナーを頼まれる。喜びと寂しさを抱えながらまとめ役を務めるアニーだが、介添人の一人であるヘレン(ローズ・バーン)と事あるごとに衝突、さらには一行をブラジル料理で食中毒にさせてしまったり、パーティーへと向かう飛行機で泥酔して搭乗を拒否されたりと、トラブルばかりを引き起こしてしまう。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

「ハングオーバー」と比較されるこのおバカ映画。

下品、お下劣とあまりの評判なのに、劇場公開を見逃してしまって…。

とても見たかった作品。

 

確かに、かなりひどい内容です。

とくに言葉が汚い。

アメリカ人て、こんなに日常に汚い言葉を使っているんだろうか?

コメディを見るたびに思うこと。

 

日本ではなじみのない風習、ブライドメイズ。

こんなふうに、みんなが初対面ということもあるのね。

趣味も価値観も違って、大変そうです。

 

ケーキ屋の経営に失敗した上に恋人に捨てられ、セックスフレンドに軽くあしらわれて人生どん底のアニー(クリステン・ウィグ)。

同じ境遇だと思っていた親友のリリアン(マーヤ・ルドルフ)がお金持ちの恋人にプロポースされたことで、とても複雑な気持ちに。

おまけに花嫁介添人をまとめるメイド・オブ・オナーを頼まれる。

そこには、個性豊かなさまざま女性が集まっていて、アニーの神経を逆撫でする。

とうとうぶち切れて、リリアンとも絶交してしまったアニー。

転機は、思いがけないところから、新しい恋とともに開けてきた!

 

まず、自分たちで親友の結婚式を盛り上げてあげようというブライズメイズという風習が続けられているのかすごいなあ。

日本では、コーディネーターがお金をもらってする仕事になりつつありますね。

そもそも、日本では家族や職場中心の結婚式が多いので、結婚式に至るさまざまなイベントを企画して親友を盛り上げてあげるという発想もないですね。

かろうじて、結婚式の二次会くらいかな?

 

それにしても、何日も企画して、旅行やシャワーパーティーや本番やって、考えただけでも大変そう。

無職のアニーにはどんなに負担なことかと思いました。

 

でも、捨てる神あれば拾う神ありのストーリー。

笑って泣けて、アニーの将来にも希望が持てて、いいエンディングでした。

今日が人生最低最悪の日でも、きっと、いろんな人が支えてくれる、勇気を持って前を向いて歩こうと、この作品は背中を押してくれるかもしれませんね。

 

でも、お下品なのは覚悟してみてくださいね。

かなりですよ。