マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

祝春一番2011 40周年記念 ーその3ー

2011-05-07 14:29:35 | ライブ

 

<5月4日>



朝早くから、すごい人出。

1時間前には野外音楽堂を取り囲むように、長蛇の列ができていました。

 

小椋ホズさんが、いとうたかおさんと長田(タコ)和承を従えてのオープニング。

珍しいアフリカの楽器、弦楽器のようなハープのような大きな楽器を演奏していました。

オープニングにふさわしい、爽やかな音色でした。

 

この日は、いとうたかおさんを始め、有山じゅんじさん、石田長生さん、豊田勇造さん、藤井裕さん、ヤスムロコウイチさんといった個性派ぞろい。

 

有山さんのステージには清水興さんと石田長生

 

石田長生のステージには有山じゅんじ

 

笑福亭福笑

 

笑福亭福笑さんの落語、山中一平さん一座の河内音頭、坂田明Unitの前衛的なジャズ、小川美潮・スプラゥトゥラプスなど、バラエティ豊かな出演者でした。

 

木村充輝さんはジャズのバンドで登場。

「木村さんとジャズをくっつけたのもあべちゃんやろね」と誰かがつぶやいていました。

 

ほら、こんなところにもあべちゃんが…

 

 

特筆すべきは、リトルキヨシとミニマム!genki!と加川良さんの競演。

genkiくんは良さんの一人息子さんです。

1昨年も出演していましたが、私は見れなかったので楽しみにしていました。

良さんは、ピンクのTシャツに真っ白なシャツを着て登場。

あまりのかっこよさに、曲がよくわからなかった。汗!

 

バンドとしても面白く、被災地にボランティアで物資を届けに行った話など、ピュアな気持ちが伝わってきました。

これからも、頑張って欲しい!!

なんか、親戚のおばちゃん気分になってしまいました。

関係ないのにねー。

 

 

<5月5日>

いよいよ最終日。

 

北海道から室蘭さんも駆けつけて、今日は主に加川良さんの応援だなあ。

芝生席で、良さんファンの皆さんと宴会。

差し入れのキムチ、美味しかったよ!

ワインやビールで何度も乾杯!!

これも春一の楽しみの一つです。

 

加川良さんといとうたかおさん

 

三宅伸治バンド、かっこ良かった!!

今年は忌野清志郎さんの追悼ライブも武道館で行われていたようですが、伸ちゃんも天国の清志郎さんに熱い心を送っていました。

 

5th erement willプラス有山じゅんじ

 

この日は、アベちゃん色が濃いプログラムになっていました。

 

ラストは「牛ふたり」。

AZUMIとあべちゃんのユニット名です。

私もCD買ってしまいました。

あべちゃんて、ほんまに歌が好きやったんやね。

5年くらい前から、とうとう自分で歌い出して、最初は「マジクッアニマルズ」というハードなロックバンド。

最後は、アコースティックギターで「牛ふたり」。

バラードも歌ったのね。

自分で詩も曲も書いて、すごいなあ。

 

あべちゃんの歌を聞いていると、ほんとに彼はシャイなロマンチストだと思う。

ハートがあります。

ぶっきらぼうな言葉のなかから優しさが溢れて、すごくいいよ。

 

と思いながら聞いていましたが、だんだん体は冷えて来るし、AZUMIはどんどんヒートアップして歌い続けるし、いつ終わるんかいなあと心配になるほどでした。

あべちゃんの供養にはなったでしょうね。

 

最後のプレイヤーの名前は「福岡風太 阿部のぼる」となっていました。

ジーンとしました。

 

 

帰りがけにステージで帰りを促す案内をしていた風太さんに「おめでとう」と声をかけたら「何がめでたいねん」と言われました。

「だって、40周年無事に終わったやん」と言ったら、「まあな」って意外に素直な返事。

でも、「また赤字や」と言うから、「30日と今日は少なかったけど、あとはたくさん入っていたやん」と言ったら、「(入場料)3500円でこんなにたくさんのミュージシャンやで、こんなんあかんあかん」と言うから、「出演者、ギャラないやん」と言っておきました。

少ないギャラでいい音楽を聴かせてくださったミュージシャンの皆様、本当にありがとうございました。

 

私、ちょっと真面目なことを言いますが、この春一って、スポンサーもつけずに、福岡風太と阿部登の、わがまま勝手なコンサートに見えます。

入場料も安いけど、スタッフもボランティア、ミュージシャンもおそらくギャラが薄いと思います。

 

30日と5日は、客席はほとんど関係者ばかりかも、と思わせるくらいでした。

多くの人が関係者のワッペンや名札を付けていたから。

宮里ひろしさんの恒例の「へろへろ」では、関係者がどっとステージに上がったら、客席はガラガラになったもの。(それは言い過ぎかな?)

 

宮里ヒロシのステージ「へろへろ」

 

たくさんのミュージシャンが出ても、有名無名に関わらず持ち時間は25分ギャラも同じときいています。

私のような春一ファンには、そこがすごい魅力なんだけど、こんなコンサート、この二人にしかできないと思うわ。

 

私は毎年のように春一に来て、お気に入りのミュージシャンや歌に出会い、人生を豊かにしてもらいました。

いわば、私にとって音楽の先導者のような存在ね、アベちゃんは。

ここからのこの1年は、お気に入りの音楽を日本中追いかけて暮らすのが理想でした。

ほんと、20歳の頃に喫茶「ディラン」でアベちゃんに出会って、40近く彼に導かれてここまで来たんだなあ。涙!!

アベちゃん、ほんまにありがとう。

 

その阿部登がいなくなったんだから、痛手は相当のものでしょう。

でも、福岡風太の命がある限り、春一は続くと思います。

 

ほんの少しでしたが、まかないを経験して、スタッフの苦労もよくわかりました。

私は、来年も客席で聞いている方がいいけど、なんかあったら手伝うので、よろしくお願いします。

 

 

福岡風太さん、お疲れさまでした。

ありがとう。

また、来年ね。

 

 


祝春一番2011 40周年記念 ーその2ー

2011-05-07 13:54:58 | ライブ

 

<51日>

あいにくの雨模様。

でもお客さんの出足は上々。

 

オープニングは誰がカバヤねんR&R SHOW

 

ダンシング義隆はいませんでしたが、女性ヴォーカルのアモーレ猪熊さんが素晴らしい歌声を披露してくれて、雨なんかぶっ飛ばしそうな、楽しいステージでした。

 

おくむらひでまろ(元憂歌団のマネージャー)プロデュースのブルースタイム。

ちょっと時間が長かったかな?

 


 

アチャコ&フレンズ

おなじみですが、いつもと変わらない強烈なメッセージですが、今回こそ、いろんなところに届くんじゃないでしょうか?

 

大塚まさじと長田タコ和承

 

大塚まさじさんの後に押尾コータローが登場し、演奏はもちろん圧巻でした。

 

「僕が高校生の頃、クラブの終わりに歌っていた歌」と言って、大塚さんの「茶色い帽子」を口ずさんでくださって、とてもうれしかったです。

 

ハンバートハンバート(佐野遊穂、佐藤良成)

 

山下洋輔さんのトリオ。

洋輔さんのピアノはますます過激で、素敵ですねえ。

若い仲間にも全然引けを取りません。

 

そして、あべちゃんがマネージャー業を始めた最初の人ということで、おしゃべりもしてくださいました。

 

 

ハンバートハンバートはラストにも登場し、ジャズの大御所山下洋輔のピアノで、アベちゃんの曲を熱唱。

遊穂ちゃんは大御所との競演にも、堂々とした歌いっぷりで、その澄んだ高音は私の胸にすーっと納まりました。

 

 

 

 

<53日>

私はこの日朝から、娘の代わりにまかないをお手伝いしました。

天王寺野音の頃に、手作りクッキーを売ったことはあったのですが、裏方は初体験です。

おにぎりを握ったり、洗い物をしたりしていたんだけど、まかないのチーフ田川律さんが出演すると言うので、客席から見ていました。

 

松田ari幸一と村上律

 

田川律とそのバンド

 

田川さんが大塚さん抜きで「歌」を歌うのを初めて見たけど、よかった!!

ご自身の作品だものね。

当たり前よねー。

 

その間に娘が到着して、私はまた観客に戻りました。

つまり、あんまり役に立たなくて、お騒がせしただけでした。

まかないスタッフの皆さん、ごめんなさい。

 

アベちゃんの奥さんのNIMAさんが坂田明さんのサックス伴奏で、ダンスを披露してくれました。

客席に飛び出して、軽やかに踊りました。

かつて、アベちゃんが会場の隅々までぐるぐる回っていたことを思い出しました。

アベちゃんの精霊が、あちこちにいてNIMAを見守っているようでした。

「アベちゃんが一番愛した人ーNIMAさん」という風太さんの紹介も悲しかったです。

 

サニーデイサービス

はじめにきよし

 

「サニーデイサービス」や「はじめにきよし」など、メジャーな出演者のお陰か、観客の数はすごいものでした。

 

撮影禁止が厳しくて、ここに載せた写真は、知り合いからいただいたものが多いです。

 

松田ari幸一、村上律、中川イサト、中川五郎、友部正人という常連組も、今年はさらに力が入っているように思いました。

 

友部正人さんはこの日のトリでしたが、東京ローカルホンクと競演して、ロックだったし、飛びながら踊りながらのステージでした。

 

友部正人と東京ローカル・ホンク

 

さらにすごかったのは、中川五郎さん。

最近はライブ活動に力を入れていらっしゃるということで、サブステージだったけど、ベースに文ちゃん(岡崎善文)をいれて、太鼓とアコーディオンでアコースティックなんだけど、なかなか激しいステージでした。

ギターをハウリングさせて、ギターを壊して投げ捨てるのかと思いましたね。

(そこは、大人やから、そんなことはなかったとげどね)

伝えたいメッセージがたくさんあるのでしょうね。

中川五郎のホームページを見たら、そのライブの数、行動範囲の広さに驚きますよ。

私も心を動かされて、611日丹波篠山の一会庵の『歌と蕎麦と酒の特別な夜 Vol.17 中川五郎コンサート』に行くことにしました。

歌への情熱、60歳過ぎても衰え知らずです!

今、ピークが来ているのかも!!

ものすごい熱いステージでした。

 

ペーソス

 

この日一番面白かったこと!!

ペーソスが舞台に上がったとたん、後ろの席の男性が「あっ!!」と小さな声で叫びました。

なにがあったか、と振り返ると、彼は申し訳なさそうにはにかんで、「薬飲むのを忘れていた、糖尿病」と言いました。

ペーソスで思い出すなんて、彼も春一の達人とお見受けしました!!

 

最終日の話なんだけど、私はこの5日間ずっと最前列にいたのですが、その男性もずっと2列目におられて、とうとう最終日お話ししました!!

19歳のときに加川良さんにであって以来のファンだとか。

6月3日の大阪御堂会館での「笑福亭福笑(ゲスト・加川良)」にも行かれると言うことで、再会を願ってお別れしました。

 

ラストはマイクなしで友部正人と東京ローカル・ホンク

 


 


祝春一番2011 40周年記念 ーその1ー

2011-05-07 13:29:47 | ライブ

 

ー祝春一番2011 40周年記念ー

我が家にとっては、恒例行事「春一番コンサート」。

今年は、430日から(52日はお休み)5日間、はじめて通し券を買って、朝一から終わりまで鑑賞しました。

こんなにまじめに参加したのは長い春一人生でも初めてのことでした。

 

この春一番コンサートは、1971年から天王寺野外音楽堂で、福岡風太、阿部登が中心となって始めたコンサートで、1979年から1995年までの休止をへて、1995年には大阪城や外ホールで、1996年からは服部緑地の野外音楽堂に場所を移して行われてきたものです。

 

その一翼をになう阿部登が、去年の11月に亡くなりました。

詳しくは、私のブログで。

ありがとう。あべちゃんー阿部登逝くー

 

今年の春一は、あべちゃんの追悼色の強いものになりました。

すべてのミュージシャンが、あべちゃんのために新しい歌を披露してくれました。

みんな、あべちゃんに心を込めて歌っていたので、今まで以上に心に届きました。

 

さらに、今年は3.11

感受性の豊かなミュージシャンたちは、強いメッセージをたくさん発信してくれました。

有事のときこそ、輝くのがアーティストだと思いました。

 

<430日>

オープニングはぜいたくなことに、LOW-LOWSでした。

 

ブラスユニットとコーラスユニットで、盛大に盛り上がりました。

 

俵越山(越前屋俵太)の書動のパフォーマンス。

宙刷り状態で書いたニコちゃんマークだけど、どこかあべちゃんの面影が…。

コンサートの期間中、この謎の微笑みがステージを見守り続けた。

 

今年は、寒いせいか、毎年なら散っているハナミズキが満開。

新緑に映えてきれいでした。

 

天野SHOさんがかっこよかったし、昨年のR-1グランプリファイナルに残ったナオユキさんのスタンダップコメディも面白かったです。

 

 ナオユキ

 

林亭(佐久間順平・大江田信)の素晴らしいハーモニーも、いつも以上に心を打ちました。

 

林亭

 

この日、うちの娘がスタップでまかないに入っていたのですが、林亭はステージが終わった後「朝からご苦労様です」とまかないスタッフの前で一曲披露してくださったそうです。

娘は、「すごくよかったし、東京の人はおしゃれやわ」と感激していました。

 

桜川唯丸一座の江州音頭。

毎年聞いているのに、今回の般若心経はしんみりしてしまいました。

 

 

この日、エンディングを飾った夕凪。

西岡恭蔵さんの「春一番」を歌い上げてくれました。

ものすごく、感動的でした。