<5月4日>
朝早くから、すごい人出。
1時間前には野外音楽堂を取り囲むように、長蛇の列ができていました。
小椋ホズさんが、いとうたかおさんと長田(タコ)和承を従えてのオープニング。
珍しいアフリカの楽器、弦楽器のようなハープのような大きな楽器を演奏していました。
オープニングにふさわしい、爽やかな音色でした。
この日は、いとうたかおさんを始め、有山じゅんじさん、石田長生さん、豊田勇造さん、藤井裕さん、ヤスムロコウイチさんといった個性派ぞろい。
有山さんのステージには清水興さんと石田長生
石田長生のステージには有山じゅんじ
笑福亭福笑
笑福亭福笑さんの落語、山中一平さん一座の河内音頭、坂田明Unitの前衛的なジャズ、小川美潮・スプラゥトゥラプスなど、バラエティ豊かな出演者でした。
木村充輝さんはジャズのバンドで登場。
「木村さんとジャズをくっつけたのもあべちゃんやろね」と誰かがつぶやいていました。
ほら、こんなところにもあべちゃんが…
特筆すべきは、リトルキヨシとミニマム!genki!と加川良さんの競演。
genkiくんは良さんの一人息子さんです。
1昨年も出演していましたが、私は見れなかったので楽しみにしていました。
良さんは、ピンクのTシャツに真っ白なシャツを着て登場。
あまりのかっこよさに、曲がよくわからなかった。汗!
バンドとしても面白く、被災地にボランティアで物資を届けに行った話など、ピュアな気持ちが伝わってきました。
これからも、頑張って欲しい!!
なんか、親戚のおばちゃん気分になってしまいました。
関係ないのにねー。
<5月5日>
いよいよ最終日。
北海道から室蘭さんも駆けつけて、今日は主に加川良さんの応援だなあ。
芝生席で、良さんファンの皆さんと宴会。
差し入れのキムチ、美味しかったよ!
ワインやビールで何度も乾杯!!
これも春一の楽しみの一つです。
加川良さんといとうたかおさん
三宅伸治バンド、かっこ良かった!!
今年は忌野清志郎さんの追悼ライブも武道館で行われていたようですが、伸ちゃんも天国の清志郎さんに熱い心を送っていました。
5th erement willプラス有山じゅんじ
この日は、アベちゃん色が濃いプログラムになっていました。
ラストは「牛ふたり」。
AZUMIとあべちゃんのユニット名です。
私もCD買ってしまいました。
あべちゃんて、ほんまに歌が好きやったんやね。
5年くらい前から、とうとう自分で歌い出して、最初は「マジクッアニマルズ」というハードなロックバンド。
最後は、アコースティックギターで「牛ふたり」。
バラードも歌ったのね。
自分で詩も曲も書いて、すごいなあ。
あべちゃんの歌を聞いていると、ほんとに彼はシャイなロマンチストだと思う。
ハートがあります。
ぶっきらぼうな言葉のなかから優しさが溢れて、すごくいいよ。
と思いながら聞いていましたが、だんだん体は冷えて来るし、AZUMIはどんどんヒートアップして歌い続けるし、いつ終わるんかいなあと心配になるほどでした。
あべちゃんの供養にはなったでしょうね。
最後のプレイヤーの名前は「福岡風太 阿部のぼる」となっていました。
ジーンとしました。
帰りがけにステージで帰りを促す案内をしていた風太さんに「おめでとう」と声をかけたら「何がめでたいねん」と言われました。
「だって、40周年無事に終わったやん」と言ったら、「まあな」って意外に素直な返事。
でも、「また赤字や」と言うから、「30日と今日は少なかったけど、あとはたくさん入っていたやん」と言ったら、「(入場料)3500円でこんなにたくさんのミュージシャンやで、こんなんあかんあかん」と言うから、「出演者、ギャラないやん」と言っておきました。
少ないギャラでいい音楽を聴かせてくださったミュージシャンの皆様、本当にありがとうございました。
私、ちょっと真面目なことを言いますが、この春一って、スポンサーもつけずに、福岡風太と阿部登の、わがまま勝手なコンサートに見えます。
入場料も安いけど、スタッフもボランティア、ミュージシャンもおそらくギャラが薄いと思います。
30日と5日は、客席はほとんど関係者ばかりかも、と思わせるくらいでした。
多くの人が関係者のワッペンや名札を付けていたから。
宮里ひろしさんの恒例の「へろへろ」では、関係者がどっとステージに上がったら、客席はガラガラになったもの。(それは言い過ぎかな?)
宮里ヒロシのステージ「へろへろ」
たくさんのミュージシャンが出ても、有名無名に関わらず持ち時間は25分ギャラも同じときいています。
私のような春一ファンには、そこがすごい魅力なんだけど、こんなコンサート、この二人にしかできないと思うわ。
私は毎年のように春一に来て、お気に入りのミュージシャンや歌に出会い、人生を豊かにしてもらいました。
いわば、私にとって音楽の先導者のような存在ね、アベちゃんは。
ここからのこの1年は、お気に入りの音楽を日本中追いかけて暮らすのが理想でした。
ほんと、20歳の頃に喫茶「ディラン」でアベちゃんに出会って、40近く彼に導かれてここまで来たんだなあ。涙!!
アベちゃん、ほんまにありがとう。
その阿部登がいなくなったんだから、痛手は相当のものでしょう。
でも、福岡風太の命がある限り、春一は続くと思います。
ほんの少しでしたが、まかないを経験して、スタッフの苦労もよくわかりました。
私は、来年も客席で聞いている方がいいけど、なんかあったら手伝うので、よろしくお願いします。
福岡風太さん、お疲れさまでした。
ありがとう。
また、来年ね。