マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

カールじいさんの空飛ぶ家

2009-12-24 18:25:46 | 映画ー劇場鑑賞
ーカールじいさんの空飛ぶ家ーUP
2009年 アメリカ
監督=ピート・ドクター
製作総指揮=ジョン・ラセター 、アンドリュー・スタントン

【解説】
『モンスターズ・インク』のピート・ドクターと『ファインディング・ニモ』の脚本家ボブ・ピーターソンが共同で監督を務める3Dアニメ。冒険家への夢をあきらめ切れずにいる78歳の老人に、驚きの出来事が巻き起こる冒険ロード・ムービー。カールじいさんの声を『アパッチ砦・ブロンクス』のエドワード・アズナーが、カールの相棒となる少年ラッセルの声を新人のジョーダン・ナガイが担当する。ピクサー初となる3Dデジタルでの作品に期待が高まる。
【あらすじ】
いつか世界を旅して回りたいと思っていたカールも、今や78歳。最愛の妻は亡くなってしまい、夢をかなえるには年を取り過ぎている。しかし、何と数千の風船を家に結びつけ、空高く飛び立つことに成功。カールは8歳の少年ラッセルとともに冒険の旅へと出発する。(シネマトゥデイ)

【感想】
3Dで見たいと思ったら、ちょうどいい時間のが吹き替え版でした。
子供なんて、ちっとも来てなかったよ。
ほとんどが若いカップル。
平日の午後でしたが、なかなかの入りでした。

主人公はおじいさん。
ピクサーの主人公にしては変わっています。

でも、さすが、そう来たか!という内容。

最初に、カールとエリーの出会いがあり、このエリーがとても素敵な女の子です。
その後、結婚から別れまでを無声で一気に見せてしまい、これだけで泣いてしまいます。
うまい!!

でも、人間の一生は、愛するパートナーが居なくなったからといって終わるわけではありません。
それが人生最大の悲劇です。

カールは、都市開発に取り残され、頑固でかたくなな老人となってしまいます。
本来、風船職人であったカール。
エリーとの約束の地へむけて、自宅に風船を取り付けて空へ舞い上がりました。

ところが、ラッセルという少年が付いてきてしまいました。
最初は迷惑に思うカールでしたが、二人の間にはやがて友情が生まれます。

後半は予告編でも出て来なかった楽しいキャラクターたちがたくさん登場します。
別に3Dでなくてもよかったんじゃないかなあ、という感じです。
心が潤いたい人にはお薦めのアニメですよ。

ニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版

2009-12-24 18:20:23 | 映画ーDVD
ーニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版ーNUOVO CINEMA PARADISO/CINEMA PARADISO
1989年 イタリア/フランス
ジュゼッペ・トルナトーレ監督 フィリップ・ノワレ(アルフレード)ジャック・ペラン(サルヴァトーレ)サルヴァトーレ・カシオ(トト(サルヴァトーレ・少年時代))マルコ・レオナルディ(サルヴァトーレ(青年時代))アニェーゼ・ナーノ(エレナ)プペラ・マッジオ(サルヴァトーレの母)レオポルド・トリエステ(司祭)アントネラ・アッティーリ(若き日のサルヴァトーレの母)エンツォ・カナヴァレ(パラダイス座支配人)イサ・ダニエリ(アンナおばさん)レオ・グロッタ(劇場の案内人) タノ・チマローサ(鍛冶屋)ニコラ・ディ・ピント(広場をうろつく男)

【解説】
シチリアの小さな村にある映画館パラダイス座。そこで青春時代を過ごした映画監督サルヴァトーレが、当時、慕っていた映写技師アルフレードの訃報を聞き、故郷に帰ってくる。そして、少年時代、青年時代の思い出に浸っていたサルヴァトーレが受け取ったアルフレードの形見には、映画への愛とアルフレードの想いがぎっしり詰まっていた……。“映画をこよなく愛する人たち”にとって、これほどまでの感動を与えてくれた映画は過去にあっただろうか?と思えるほど、映画ファンにはたまらなかった秀作に、51分・約60カットの未公開シーンを追加した感動作品の完全版。(allcinema ONLINE)

【感想】
私は月に一度、友達を集めて映画会をやっているんですが、今年最後の映画会に選んだ作品がこれです。

思った通り、とても喜んでいただけたようです。
年末にふさわしい感動でした。

物語は映画監督としてローマで成功しているサルヴァトーレ(ジャック・ペラン)の元に、30年も帰っていない故郷の母からアルフレードが亡くなったという訃報が届いた。
アルフレードは故郷の映画館「パラダイス」の映写技師だった。

そこから、幼い頃のサルヴァトーレ(トト)とアルフレードのやりとり、パラダイスや映画をこよなく愛する街の人々などを思い出します。
貧しかったけど、映画を見ているだけで幸せだった幼い日々。

この映画が公開された当時は、前評判は良かったけれど、興行的にふるわず、2時間余りに削って公開することになったそうです。
でも、それがカンヌ映画祭で絶賛され、日本でも公開当時、単館系の動員数や興行成績で記録を残すほどだったそうです。

そのバージョンでは、ほとんどがアルフレードとトトのエピソードだけでしたが、この3時間完全版では、サルヴァトーレの初恋と、30年後の顛末に付いて描かれています。
今回、見たくださった皆さんも、エレナとのエピソードをすごく気に入って、3時間も長く感じなかったようでした。

アルフレードが最終的には嘘をついて、二人の仲を裂いたわけですが、アルフレードのしたことは、みなさんの議論の別れるところだと思います。
あのとき、アルフレードが二人を取り持ったなら、トトはどうなっていたのでしょう。
エレナはどうなっていたのでしょう。

私は、アルフレードが結果的に二人を引き裂いたとしても、アルフレードの行いは、トトに対する無償の愛から出た行動なので、アルフレードを責めることはできないと思いました。

それは、アルフレードにとっても大好きなトトを封印すると言うことだったし、自分に罰を与えるように「自分が死んでもトトに言うな」と遺言していたくらいです。
アルフレードにとってトトは、希望の星だったんですね。
その心のうちを思うと、とてもせつなくなりました。

こういう真の理解者を得たことで、サルヴァトーレはすばらしい映画監督としての才能を開花させることができたのです。

劇場バージョンを見た人にも、このロングバージョンを見ていただきたいと思います。

ハンサム★スーツ

2009-12-24 18:17:07 | 映画ーDVD
ーハンサム★スーツー
2008年 日本
監督=英勉 脚本=鈴木おさむ キャスト=谷原章介(光山杏仁)塚地武雅(大木琢郎)北川景子(星野寛子)佐田真由美(來香)池内博之(狭間真介)大島美幸(橋野本江)本上まなみ(谷山久恵)佐々木希(玲美)山本裕典(大沢勇気)伊藤明賢(沢田)住田隆(山田隆夫)ブラザー・トム(米沢明)温水洋一 中条きよし(白木)伊武雅刀(神山晃)

【解説】ブサイクゆえにモテない人生を歩みながら、偶然出会った“ハンサム・スーツ”を着てハンサム男に変身した主人公の姿を描くラブコメディー。「ブスの瞳に恋してる」の人気放送作家・鈴木おさむがオリジナル脚本を手掛け、CMディレクター英勉が長編初監督を果たす。ハンサム男・杏仁役に谷原章介、ブサイク男・琢郎役をドランクドラゴンの塚地武雅が演じる。そのほか北川景子、佐田真由美、大島美幸ら多彩な顔ぶれがそろい、ドラマを盛り上げる。

【あらすじ】
定食屋を営む大木琢郎(塚地武雅)は優しくて料理上手にもかかわらず、ブサイクでメタボリックな体型が災いし、33年間彼女がいない。ある日、紳士服店を訪れた彼は店長から1着のスーツを勧められる。言われるままに袖を通してみると、琢郎は顔も体型も見違えるようなハンサム男・光山杏仁(谷原章介)に変身していた……。(シネマトゥデイ)

【感想】
不細工な大木琢郎(塚地武雅)が、謎の洋服屋(洋服の青山)の白木(中条きよし)からハンサムスーツをもらってハンサムな光山杏仁(谷原章介)に変身して、トップモデルになるというストーリー。

ま、そのまんまですから、あまり疑問を持たずに、お気楽に楽しむ映画です。
発想は面白いけど、中身はとても古典的なコメディーでした。

登場人物が魅力的です。
でも、本江さん(大島美幸)のからくりは途中で気がついてしまいましたが。
脚本が大島さんの夫の鈴木おさむというだけあって、大島さんがすごくチャーミングです。

塚地さんの演技力はよく知っていましたが、谷原章介さんもか良かったともいました。

ただ、イケメンで障害があっても美人と結婚できるという設定は、なんかヘンじゃない?
「イケメン」と「障害がある人」と「美人と結婚できる人」どれもひとつひとつ独立している存在で、そんな風に組み合わせと、どの存在に対しても失礼じゃないかなあ。
ちょっとデリカシーに欠けると思いました。

不細工な琢郎だけど、あんなに友達の多い人気者なんだから、ハンサムになんてならなくても十分幸せだと思いましたが、人は無い物ねだりですね。

ナイル殺人事件

2009-12-24 18:14:59 | 映画ーDVD
ーナイル殺人事件ーDEATH ON THE NILE
1978年 イギリス
ジョン・ギラーミン監督 ピーター・ユスティノフ ベティ・デイヴィス マギー・スミス ミア・ファロー アンジェラ・ランズベリー ジョージ・ケネディ オリヴィア・ハッセー  ジョン・フィンチ  デヴィッド・ニーヴン ジャック・ウォーデン ロイス・チャイルズ サイモン・マッコーキンデールジェーン・バーキン ハリー・アンドリュース

【解説】
「オリエント急行殺人事件」に続きオールスター・キャストで映画化されたアガサ・クリスティのミステリ。原作は『ナイルに死す』。美貌と聡明さを兼ね備えた上、つい最近莫大な遺産を相続したリネット・リッジウェイは、親友ジャクリーンの婚約者と突然婚約をし、人目を避けてエジプトへハネムーンに旅立った。しかし豪華客船カルナーク号には、彼女に何らかの利害関係や遺恨、ないし敵意を抱いている者たちが勢揃いしていた……。(allcinema ONLINE)

【感想】
年が明けたら、ナイルクルーズに行くつもりです。
それで、お勉強のために見ました。

殺人未遂のあったあの神殿を見に行けるんだ、あのピラミッドのふもとに立てるんだわーという視点でしたので、映画の中身は後回しです。

ミア・ファロー、ジェーン・バーキン、オリビア・ハッセー、ベティ・デイビスと、当時の大御所が一同に会して、豪華絢爛のナイルクルーズ。
殺人事件に関しては、途中で犯人がわかってしまいましたが、それもご愛嬌で楽しみました。