ー文七元結ー
2008年 日本
監督=山田洋次
キャスト=中村勘三郎[18代目](左官長兵衛)中村扇雀[3代目](女房お兼)中村勘太郎[2代目](手代文七)中村芝のぶ(お久)片岡亀蔵(鳶頭伊兵衛)坂東彌十郎(和泉屋清兵衛)中村芝翫(角海老女房お駒)
【解説】
日本映画界を代表する名匠、山田洋次監督が初めて歌舞伎の台本改訂と演出を手掛け、2007年10月に上演された舞台を映像化したシネマ歌舞伎。明治時代に三遊亭円朝が口演した落語を原作に、ばくち好きで情に厚い主人公の長兵衛を、歌舞伎界の大スター中村勘三郎が人間味たっぷりに演じる。山田監督と勘三郎という夢の顔合わせが実現し、中村扇雀、中村勘太郎、中村芝翫ら華やかな顔ぶれがそろった舞台の臨場感を高画質映像で味わえる。(シネマトゥデイ)
【あらすじ】
左官の長兵衛(中村勘三郎)は腕前も人柄も良いのだが、大のばくち好きで女房とはけんかばかり。見かねた娘のお久(中村芝のぶ)は吉原に身を売る決心をしたが、事情を察した吉原の妓楼(ぎろう)の女房・お駒(中村芝翫)は長兵衛を諭し、50両を貸し与える。孝行娘の思いに改心した長兵衛だったが、帰り道に身投げをしようとしている若い男を見かけ……。(シネマトゥデイ)
【感想】
いままで、舞台をスクリーンやテレビで見ると、迫力が半減されるような気がしましたが、この作品は、山田洋次監督が手がけたからか、とても臨場感がありました。
中村勘三郎さんは、比べてはいけないのかもしれませんが、藤山寛美の全盛期を思い出させるような、エネルギッシュな演技で、圧倒してしいました。
中村勘太郎も絶妙のマで、さらに実力をつけた感じがしました。
パンフレットに、フーテンの寅と長次郎を重ね合て、いろいろ書いてありましたが、べたべたの人情話。
ほんとうに家族泣かせの、迷惑な男なのに、なぜか放っておけない長次郎と彼を取り巻く人々の心根が、見る人の心を温める作品でした。
歌舞伎にはふつう見られないカーテンコールもあり、映画じゃなかったら、スタンディングで拍手喝采したい気分でした。
当代随一といっていいくらいの勘三郎さんの舞台を、永久保存、しかも一流監督・山田洋次の手になって、未来永劫残されるのですから、これは、文化的価値も大きな作品だと思います。
でも、やはり本物の舞台で見て、観客どうし感動を分かち合いたいなあ、と思いました。
2008年 日本
監督=山田洋次
キャスト=中村勘三郎[18代目](左官長兵衛)中村扇雀[3代目](女房お兼)中村勘太郎[2代目](手代文七)中村芝のぶ(お久)片岡亀蔵(鳶頭伊兵衛)坂東彌十郎(和泉屋清兵衛)中村芝翫(角海老女房お駒)
【解説】
日本映画界を代表する名匠、山田洋次監督が初めて歌舞伎の台本改訂と演出を手掛け、2007年10月に上演された舞台を映像化したシネマ歌舞伎。明治時代に三遊亭円朝が口演した落語を原作に、ばくち好きで情に厚い主人公の長兵衛を、歌舞伎界の大スター中村勘三郎が人間味たっぷりに演じる。山田監督と勘三郎という夢の顔合わせが実現し、中村扇雀、中村勘太郎、中村芝翫ら華やかな顔ぶれがそろった舞台の臨場感を高画質映像で味わえる。(シネマトゥデイ)
【あらすじ】
左官の長兵衛(中村勘三郎)は腕前も人柄も良いのだが、大のばくち好きで女房とはけんかばかり。見かねた娘のお久(中村芝のぶ)は吉原に身を売る決心をしたが、事情を察した吉原の妓楼(ぎろう)の女房・お駒(中村芝翫)は長兵衛を諭し、50両を貸し与える。孝行娘の思いに改心した長兵衛だったが、帰り道に身投げをしようとしている若い男を見かけ……。(シネマトゥデイ)
【感想】
いままで、舞台をスクリーンやテレビで見ると、迫力が半減されるような気がしましたが、この作品は、山田洋次監督が手がけたからか、とても臨場感がありました。
中村勘三郎さんは、比べてはいけないのかもしれませんが、藤山寛美の全盛期を思い出させるような、エネルギッシュな演技で、圧倒してしいました。
中村勘太郎も絶妙のマで、さらに実力をつけた感じがしました。
パンフレットに、フーテンの寅と長次郎を重ね合て、いろいろ書いてありましたが、べたべたの人情話。
ほんとうに家族泣かせの、迷惑な男なのに、なぜか放っておけない長次郎と彼を取り巻く人々の心根が、見る人の心を温める作品でした。
歌舞伎にはふつう見られないカーテンコールもあり、映画じゃなかったら、スタンディングで拍手喝采したい気分でした。
当代随一といっていいくらいの勘三郎さんの舞台を、永久保存、しかも一流監督・山田洋次の手になって、未来永劫残されるのですから、これは、文化的価値も大きな作品だと思います。
でも、やはり本物の舞台で見て、観客どうし感動を分かち合いたいなあ、と思いました。