マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

私がクマにキレた理由

2008-10-16 11:43:25 | 映画ー劇場鑑賞
ー私がクマにキレた理由ー
2007年 アメリカ 
スカーレット・ヨハンソン(アニー・ブラドック)ローラ・リニー(ミセスX)アリシア・キーズ(リネット)クリス・エヴァンス(ハーバード大生)ニコラス・リース・アート(グレイヤー)ドナ・マーフィ(ジュディ・ブラドック)ポール・ジアマッティ(ミスターX)

【解説】
ベビーシッターの目から見た上流家庭の実態をリアルに描き、アメリカの女性から支持されたベストセラー小説を映画化。監督は『アメリカン・スプレンダー』のシャリ・スプリンガー・バーマンとロバート・プルチーニ。マンハッタンのセレブ一家の子守りとなるヒロインを『マッチポイント』のスカーレット・ヨハンソンが演じる。共演はグラミー賞歌手のアリシア・キーズら。小悪魔女優スカーレットがイメージを一新して演じる、恋に仕事に悪戦苦闘する等身大のヒロイン像に注目だ。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
ステキなエリートを夢見るアニー(スカーレット・ヨハンソン)は、ひょんなことからマンハッタンのゴージャスなマダム、ミセスX(ローラ・リニー)に雇われ、彼女の幼い息子の面倒を見るベビーシッターとして働くことに。しかし、自由なニューヨークの生活を夢見ていたアニーは、自分勝手なセレブ一家に24時間振り回されるハメになる。(シネマトゥデイ)

【感想】
「人間はパンツをはいた猿である」と言った文化人類学者がいたなあ。
このお話の、一つのテーマは人間観察。
もう一つは、懐かしいメアリー・ポピンズ。
メアリー・ポピンズの音楽やアイテムが、あちこちにちりばめられていました。

看護士の母に育てられ、金融界にはいってCFOになることこそが勝ち組になるんだと、言い聞かされてきたアニー(スカーレット・ヨハンソン)だが、大学を卒業しても、自分は何者か、どんな将来の夢があるのか、ますますわからなくなってしまった。

アッパーイーストのセレブの奥樣方に、ナニー(子守)になって欲しいといわれ、その気になってしまった。

面接を受けて、就職を決めたのがミセスX(ローラ・リニー)の家庭。
でも、エリート人生を期待しているママ(ドナ・マーフィ)にも内緒。
精神科医を目指している親友・リネット(アリシア・キーズ)も冷ややかに見送る。

面接では優しかったミセスXは、ナニーとなったアニーに次々と仕事を言いつける。
休日も、残業もおかまいなし。

でも、息子のグレイヤーはなついてきてかわいい。
「大好きだよ、どこへも行かないでね」とささやく。
アニーも「愛しているわ」と言ってしまう。

教育ママはどこにでもいますね。
私も、どきっ!!立派な教育ママでした。

でも、ミセスXは子供がかわいくないのかと思うほど、子供をナニーまかせで、自分は美容院や慈善事業に熱心。
アニーは違うけど、他のママたち、英語もろくに話せないナニーに子供を任せて、それで教育ができるはずがないと思うけど…。

ただ、アメリカの女性は自由に見えるけど、夫がお金を握っているから、夫の気持ちを引きとどめておくのが大変だというのは、聞いたことがあります。
セレブも苦労があるのですね。

パパ(ポール・ジアマッティ)は、ひどいねえ。
仕事と女のお尻しか頭にないのねー。

アニーがキレたお陰で、ミセスXは本当の自分である、アレキサンドラという名前を取り戻したようでした。
お金持ちのご主人に捨てられないように女磨きに努力するより、よい母親になるために自分磨きをしたいものですね。

スカヨハが等身大の演技で楽しかったです。
ローラ・リニーは貫禄!!
セレブなドレス姿がとてもきれいでした。

昨日友達と「すごい貧乏で幸せな人も見たことがないけど、すごいお金持ちで幸せな人も見たことがないね」と言う話をしました。

この映画は、それを裏付けるような映画でした。

次郎長三国志

2008-10-16 11:39:43 | 映画ー劇場鑑賞
ー次郎長三国志ー
2008年 日本
監督=マキノ雅彦 キャスト=中井貴一(清水の次郎長)鈴木京香(お蝶)北村一輝(小政)温水洋一(森の石松)近藤芳正(桶屋の鬼吉)笹野高史(法印の大五郎)岸部一徳(大政)佐藤浩市(黒駒の勝蔵)ともさかりえ(おしま)いしのようこ(おきつ)とよた真帆(おぬい)烏丸せつこ(お夏)荻野目慶子(お駒)草村礼子(鬼吉の母)朝丘雪路(和田島の女房)西岡徳馬(小川の武一)本田博太郎(津向の文吉)春田純一(江尻の大熊)寺田農(猿屋の勘助)勝野洋(大前田の英五郎)梅津栄(花会の親分)高知東生(甲斐の祐典仙之助)螢雪次朗(赤鬼の金平)六平直政(今天狗の治助)竹脇無我(和田島の太左衛門)蛭子能収(久六)長門裕之(鬼吉の父)大友康平(沼津の佐太郎)木下ほうか(大野の鶴吉)山中聡(関東綱五郎)高岡早紀(投げ節お仲)前田亜季(お千)真由子(おきん)木村佳乃(お園)竹内力(三馬政)

【解説】
2008年に生誕100年を迎えたマキノ雅弘監督の人気シリーズ『次郎長三国志』に、監督のおいである俳優の津川雅彦が監督マキノ雅彦として挑む痛快時代劇。東海道を舞台に、次郎長一家が仁義を賭けて激しい闘いを繰り広げる。『寝ずの番』で主演を務めた中井貴一を清水の次郎長に迎え、妻のお蝶には鈴木京香がふんする。佐藤浩市や長門裕之をはじめとする豪華キャストがみせる、チャンバラや人情など日本映画らしい娯楽の神髄に期待。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
清水の次郎長(中井貴一)とお蝶(鈴木京香)との祝儀の席。しかし次郎長は捕り方の呼子に追われてしまう。間一髪のところを追っ手から逃れ、子分を引き連れ旅に出る。1年後、東海道中に名をはせた次郎長は森の石松(温水洋一)らを加えた次郎長一家を構え、黒駒の勝蔵(佐藤浩市)や三馬政(竹内力)たちとの闘いを繰り広げる。(シネマトゥデイ)

【感想】
久しぶりの本格時代劇なのかなあ、と半信半疑で見に行きました。
でも、最初からなんかテンポの悪い映画でした。
昔のチャンバラって、もっとテンポがよかったように思いますが。
往年のチャンバラファンはどう見たのか、聞きたいところです。

とにかく、音楽も内容も中途半端な感じでした。
キャストも、すごく豪華だけど、私はあまり納得がいかない感じ。
温水洋一が森の石松。
花を感じないんだけどなあ。

真由子って誰かと思えば、監督のお嬢さんなのですね。

蛭子能収さんがかなり重要な役なんだけど、浮いていたし、その相手が荻野目慶子でうますぎたしねえ。

うまい人とそうでもない人が絡むので、なんかパランスが悪かったです。

演技ってマが大切だなあと思いながら見ていました。

ファンタジーにしたいのか、リアルさを追求するのかも、中途半端でした。
基本は、コメディーでしょうが、あまり笑えないし。

ひとりがんばっていた感のある笹野高史(法印の大五郎)。
でも、これは脚本が悪いのか、いい話にも泣けなかったなあ。

対立軸が黒駒(佐藤浩市)対次郎長(中井貴一)かと思って見ていたら、三馬政(竹内力)で、ちょっと弱い感じがしました。
黒駒との闘いがないのは、シリーズ化を考えているからでしょうか?

退屈はしなかったけど、かなり辛口になってしまいました。