goo blog サービス終了のお知らせ 

マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

トラブル・マリッジ カレと私とデュプリーの場合

2007-10-22 14:14:44 | 映画ーTV
ートラブル・マリッジ カレと私とデュプリーの場合 ー
アンソニー・ルッソ 、ジョー・ルッソ監督
オーウェン・ウィルソン 、ケイト・ハドソン 、マット・ディロン 、マイケル・ダグラス 、セス・ローゲン 、ラルフ・ティン 、ランス・アームストロング 、アマンダ・デトマー 、ビリー・ガーデル 、ボブ・ラーキン 、パット・クロフォード・ブラウン 、ケヴィン・ブレズナハン

【解説】
ラブラブ状態の新婚家庭に図々しくも居候したトラブルメーカーが巻き起こす大騒動を描いたドタバタ・コメディ。主演はオーウェン・ウィルソン、共演にケイト・ハドソンとマット・ディロン。監督は「ウェルカム トゥ コリンウッド」のアンソニー・ルッソ&ジョー・ルッソ。ハワイで完璧な式を挙げ、2人だけの甘い新婚生活に胸躍らせるモリーとカール。そんな矢先、カールの親友ランディ・デュプリーが仕事も家も失ってしまい、同情したカールは少しの間だけ新居に居候させてあげることに。ところが自由奔放なデュプリーの迷惑三昧に、2人の新婚生活はメチャクチャにされてしまい…。(yahoo映画)

【感想】
この映画は、外国から帰る飛行機の中で見ていたのですが、字幕がついていなくてもなんとなくわかりました。
面白そうで、いつ公開かなあ、と気にしていたけど、結局日本未公開ですね。
残念。

そしてオーウェン・ウィルソンが、「2007年8月26日、両手首を切り錠剤を過剰摂取し自殺を図って病院に運ばれる」(ウィキペディア)の記事。
この映画で、ラブラブになったケイト・ハドソンとの破局が原因と言われています。
それからニュースに登場しませんね。
心の傷は癒えたのでしょうか?

というわけで、なかなか冷静客観的に見れない映画なのですが、それは置いておいて、十分楽しく見ました。

一言で言って、新婚さんがまずクリアしないといけない、友達と親の壁のお話。

新郎カール(マット・ディロン)の付添人を勤めた親友デュプリー(オーウェン・ウィルソン)が、結婚式に出席するために職場を無断欠勤し、クビになったと聞いたカールが同情して、新婚の家庭に彼を招いたことから悲劇が始まります。

当然ながら、新婦のモリー(ケイト・ハドソン)は怒りますが、すでにデュプリーは家の前まで来ていました。

このデュプリーという男、子供がそのまま大人になったような憎めない男、と言うは簡単だけど、非常識な空気の読めない奴。

一方カールはモリーの父親(カーク・ダグラス)が社長をつとめる会社員だけど、巧妙ないびりに神経がぴりぴり。
「名前を変えたら?」「パイプカットを考えたら?」にはキレる寸前!!

ここからすったもんだがあるわけですが、けらけらと素直に笑って楽しめる映画でした。

やっぱりオーウェンがいいなあ。
早く回復して、スクリーンで元気な姿を見たいです。


オーウェンのことを探していて見つけた記事。「サンフランシスコ近郊オークランドで行われたウォリアーズVSマーヴェリックス戦でふたりが一緒に観戦。その2ショットもしっかりとTVでアップになってました」詳しくはこちら

ウエディング宣言

2007-10-11 09:14:06 | 映画ーTV
ーウエディング宣言ー
2005年 アメリカ/ドイツ ロバート・ルケティック監督 ジェニファー・ロペス 、ジェーン・フォンダ 、マイケル・ヴァルタン 、ワンダ・サイクス 、アダム・スコット 、モネット・メイザー 、アニー・パリッセ 、ウィル・アーネット 、エレイン・ストリッチ 、スティーヴン・ダンハム 、ランディ・ヘラー 、マーク・モーゼス 、トミコ・フレイザー 、ハリエット・ハリス

【解説】
ベテラン女優ジェーン・フォンダが久々のスクリーン復帰を果たしたことでも話題のロマンティック・コメディ。ジェーン・フォンダ扮する女性が、息子の結婚を阻止しようと相手の婚約者と壮絶な嫁姑バトルを繰り広げるさまをコミカルに描く。共演は「Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?」「ウェディング・プランナー」のジェニファー・ロペス。監督は「キューティ・ブロンド」のロバート・ルケティック。(yahoo映画)

【感想】
嫁と姑は永遠のテーマと言いますが、これはまだ結婚していないのに、バトルの火ぶたが切られていましたね。

ラテン系で派遣社員の嫁チャーリーにジェニフアー・ロペス。
ニュースキャスターを降板させられて、最愛の息子を嫁に取られると思い込んでいる姑ヴァイオラにジェーン・フォンダ。
アメリカでも、あるのねー。

私にも心当たりが多々ありましたよ。
隣でノーテンキにげらげら笑っている夫を見て、「あなたは苦労知らずでいいわね」と心の中でつぶやきました。

でも、悪魔のようなヴァィオラもかつては嫁で、その姑とは折り合いが悪いと言うこともわかり、痛快でした。

私も最終的には姑と和解できたので、ぶつかることも大切なんだなあ、と考えさせられた作品でした。

世界中がアイ・ラブ・ユー

2007-10-08 13:14:41 | 映画ーTV
ー世界中がアイ・ラブ・ユーー
1996年 アメリカ ウディ・アレン監督 アラン・アルダ 、ウディ・アレン 、ドリュー・バリモア 、ルーカス・ハース 、ゴールディ・ホーン 、ギャビー・ホフマン 、ナターシャ・リオン 、エドワード・ノートン 、ナタリー・ポートマン 、ジュリア・ロバーツ 、ティム・ロス 、デヴィッド・オグデン・スタイアーズ

【解説】
ニューヨーク派の雄、ウッディ・アレンが長年の夢であったミュージカルに初挑戦した野心作。複雑な家庭に育った少女を主人公に、その一家の恋模様を陽気な歌とダンスで彩ってゆく。アラン・アルダ、ドリュー・バリモア、ナタリー・ポートマン、ジュリア・ロバーツほか豪華共演陣にも注目。ニューヨーク、マンハッタンに暮らすボブ&ステフィ夫妻と子供達。一見何不自由ない生活を送る彼らも、それぞれが少しつづ恋の悩みを抱えていた。そんなリッチな一家とその友人たちをめぐる恋愛ゲームは、やがて意外な結末を迎えてゆく-。(yahoo映画)

【感想】
この映画、すごいキャストで、驚いてしまいます。
さすが、ウディ・アレンです。

しかも、このスターたち、歌も上手とは言えないスターたちが歌ってしまうところもすごい。
エドワート・ノートンは踊っています。これは、必見。

14歳のナタリー・ポートマンがかわいい。
ティム・ロスの仮釈放中の悪党もなかなかセクシー。
ジュリア・ロバーツ、ドリュー・バリモア、頑張って歌っていました。

ウディは美女たちとキス、役得だなあ。
男は監督がしたいでしょうね。

内容もさほど皮肉っぽくなく、素直に楽しめます。

お母さんにゴールディ・ホーンを持ってきたセンスがいいなあ。
10年前の映画にしても…。

ゴールディ・ホーンってケイト・ハドソンのお母さんなんですってね、知らなかった!

ウディとゴールディのセーヌ河畔での歌とダンス、素敵です。

ニューヨークのセレブな、しかも複雑な家族のお話ですが、ニューヨークの四季と、ベニスとパリのおしゃれな町と、ビューティフルな人たちの日常生活をかいま見れて、なかなか楽しいミュージカルでした。

2番目のキス

2007-09-18 15:27:44 | 映画ーTV
ー2番目のキスー
原題=FEVER PITCH
2005年 ファレリー兄弟監督 ドリュー・バリモア 、ジミー・ファロン 、ジャック・ケーラー 、アイオン・スカイ 、ジェイソン・スペヴァック 、スコット・H・セヴェランス 、ケイディー・ストリックランド 、スティーヴン・キング

【解説】
英国の人気作家、ニック・ホーンビィのベストセラー・エッセイ「ぼくのプレミア・ライフ」を基にしたラブ・コメディ。誰もが避けて通れない恋の駆け引きを魅力たっぷりに描く。気立てのいいヒロインを演じるのは、『チャーリーズ・エンジェル』シリーズのドリュー・バリモア。『TAXI NY』のジミー・ファロンが野球となると人が変わる恋人役を熱演している。人はどこまで相手を受け入れられるのかが試される究極の一本。

【あらすじ】
数学教師のベン(ジミー・ファロン)は、リンジー(ドリュー・バリモア)の会社に生徒を連れて社会見学に行ったとき彼女に一目惚れする。ビジネスエリートの彼女と一介の教師の彼はまるで住む世界が違ったがつき合い始める。すべてはうまく行くように思えたのだが、ベンがボストン・レッドソックスの熱狂的なファンだったことから問題が生じて……。 (シネマトゥデイ)

【感想】
「FEVER PITCH」という原題は、熱狂という意味なんですね。
もちろん、こっちの題名のほうがいいですよね。
ドリュー・バリモアのの作品だから、「キス」を付けたのでしょうが…。

あいかわらず、ドリューはかわいいなあ。
それに、野心に燃えたキャリアウーマンという設定からもはみだしていない。
いつもいい恋を見せてくれます。

今回のドリューのお相手は熱狂的なレッドソックスファンのベン(ジミー・ファロン)。
彼も言ってるけど、ファンになるのは理屈じゃないのよね。
いつりのまにか、なってしまっているものです。

年間予約シートを持っている彼、野球大好きな私だったら、うらやましい気がするけど、あ、もし、代々のヤンキースファンだったら、違う映画になっていたでしょうね。
ロミオとジュリエットみたいな悲恋に。

この映画のテーマは、愛する人のために、自分の熱狂的なものをどれだけ犠牲にできるかー。
恋の駆け引き、面白かったです。

結果はほとんど予想できたのに、やっぱり泣かされました。

「マツイ、打った!」なんてアナウンスも聞こえてきて、うれしくなりました。
松坂のお陰で、あのいびつな形をしたフェンウェィパークもよく知っている気になります。
昨日も、レッドソックス対ヤンキーズの試合を見ていたところです。
メジャーも身近になって、ますます楽しめました。

2004年のシーズンは、この映画にあったように、ア・リーグ優勝決定戦で、ヤンキースに3連敗しながら4連勝して優勝して、ワールドシリーズでも1918年以来86年ぶりのワールドシリーズ優勝を果たしたのですね。
バンビーノの呪いが解けた年!
おー、すごい。

すべてはその朝始まった

2007-09-11 11:34:21 | 映画ーTV
ーすべてはその朝始まったー
原題=DERAILED
2005年 アメリカ ミカエル・ハフストローム監督 クライヴ・オーウェン 、ジェニファー・アニストン 、ヴァンサン・カッセル 、メリッサ・ジョージ 、アディソン・ティムリン 、ジャンカルロ・エスポジート 、デヴィッド・モリッシー 、ジョージナ・チャップマン 、デニス・オヘア 、トム・コンティ 、RZA

【解説】
クライヴ・オーウェン、ジェニファー・アニストン、ヴァンサン・カッセルの豪華共演による全米スマッシュ・ヒット・サスペンス。互いに大切な家族がありながら、ふとしたはずみで不倫に奔ってしまった一組の男女が謎の男からの執拗な脅迫に追い詰められていくさまをスリリングに描く。ごく普通のビジネスマンのチャールズは美しい妻とかわいい娘と幸せな日々を送っていた。そんなある日、彼は通勤電車の中で偶然知り合った美しい女性ルシンダと恋に落ちてしまう。彼女にも愛する家庭がありながら、2人はついに一夜を共にしてしまうが…。

【感想】
これも邦題にだまされた。
こんな、甘い感じの内容ではありません。

脱線させるという意味の「DERAILED」ならよくわかります。

二人の出会いが電車の中だったことに意味があるものね。

でも途中で、ルシンダ(ジェニファー・アニストン)の正体がわかってしまった。
残念でした。
それでも全米ではヒットしただけのことはあり、最後まで見せてしまう力量は感じました。

日本未公開。
ジェニファーはあまり日本では受けないのかなあ?
この映画ではすごくきれいでした。

ヴァンサン・カッセルの悪役は良かったけど、ちょっとちっぽけでした。

不倫はあかん、美人局にはご用心。
男性には薬になる映画でしょうか?

パーフェクトストーム

2007-09-11 11:27:47 | 映画ーTV
ーパーフェクトストームー
2000年 アメリカ ウォルフガング・ペーターゼン監督 ジョージ・クルーニー 、マーク・ウォールバーグ 、ダイアン・レイン 、ジョン・C・ライリー 、ウィリアム・フィクトナー 、カレン・アレン 、ボブ・ガントン 、メアリー・エリザベス・マストラントニオ 、ジョン・ホークス 、ジョシュ・ホプキンス 、ラスティ・シュウィマー

【解説】
ジョージ・クルーニー主演の大スペクタクル巨編。1991年、ある漁師たちに降りかかった大嵐“グレイス”。彼らの運命を実話に沿って描いてゆく。ビル10階分に相当する巨大な波のうねり、暴風・豪雨に荒れ狂うハリケーンの映像は圧巻。監督は「U-ボート」のウオルフガング・ペーターゼン。東海岸の古い漁港グロースター。不漁続きで悩む漁師ビリーは、カジキマグロを追って大西洋の東側へ出航。しかしその帰路には、前代未聞の大嵐が待ち構えていた。(yahoo映画)

【感想】
これ、実話?
でも、乗組員は全員亡くなっているよね。
ちょっと不思議です。

同じ漁港から出て、リンダ(メアリー・エリザベス・マストラントニオ)の船は大漁で、ビリー(ジョージ・クルーニー)の船は成績不振というのがわからないなあ、という始まりでした。

でも、ビリーは一発逆転をかけて遠い漁場に出かけます。

ここは海の男たちの友情が描かれて熱いシーンです。
そして大漁。製氷機のトラブル。
男たちは嵐の中を港へ帰る決心をするのです。

ただ、このときの嵐はただの嵐ではありませんでした。
いろいろな気象状況が重なり、最悪のパーフェクトストーム。

男たちの経験もチームワークも、家族への思いも、恋人へのメッセージも、故郷への希望も全部粉々に砕いてしまいました。

もうひとつ、遭難したヨットを助けに沿岸警備隊が出動するサブストーリーがありましたが、こちらのほうもすごいのに、描き方が中途半端で残念でした。
こちらを主にしたのが「守護神」でしょうね。
人の命を救うことに、自分の命をかけるレスキューの人たち、その尊い精神に頭が下がります。

と、あまり本編に関係ないところで感動してしまいました。

なにしろ、全員死んでしまうのですから、悲しすぎました。

荒れ狂う海を描かせたらナンバーワンでしょうか?
ウォルフガング・ペーターゼン監督、かなりすごかったです。


僕の大事なコレクション

2007-08-26 10:33:03 | 映画ーTV
ー僕の大事なコレクションー
2005年 アメリカ リーヴ・シュレイバー監督 イライジャ・ウッド 、ユージン・ハッツ 、ボリス・レスキン 、ラリッサ・ローレット 、ジョナサン・サフラン・フォア

【解説】
ジョナサン・サフラン・フォアの人気小説を、俳優としても活躍するリーブ・シュライバーが映画化したロードムービー。収集癖のあるユダヤ系アメリカ人青年が、祖父の故郷であり自身のルーツでもあるウクライナで、かつて祖父を救った女性を探し出そうとする。主演は『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのイライジャ・ウッド。英語とウクライナ語が入り乱れる愉快なセリフの数々と、ウクライナの田園風景を表現した美しい映像が見どころ。

【あらすじ】
ユダヤ人の青年ジョナサン(イライジャ・ウッド)は、亡き祖父と見知らぬ女性が一緒に写っている写真を病床の祖母から渡される。その女性が祖父の若き日の恩人であるらしいと知ったジョナサンは、祖父の故郷ウクライナへ向かい、現地の青年アレックス(ユージン・ハッツ)らと共に写真の女性を探すための旅を開始する。 (シネマトゥデイ)

【感想】
この監督、俳優さんらしいけど、たいした人だなあ。

この映画、タイトルといい、イライジャ・ウッドの分厚い眼鏡に七三分けの髪型といい、偏執狂っぽい映画だと決めつけていました。
反省。
すごくいい映画です!!

ユダヤ系アメリカ人のジョナサン(イライジャ)は家族のものを思い出のために何でもコレクションしてしまうという変な性癖を持つ青年です。

ある時、死の床にあるおばあちゃんから一枚の写真を渡されました。
それは、おじいちゃんがロシアからアメリカへ来るために助けてもらったアウグスチーヌという女性の写真。
ジョナサンは幼い時におじいちゃんが亡くなった時、おじいちゃんが持っていた琥珀のペンダントトップをコレクションしていたのでした。

一方、ウクライナに住むアレックス。
アメリカが好き、ダンスが好きな今風の長身の青年。
おじいちゃんが始めた、ユダヤ人向けの観光案内の仕事をしています。

ジョナサンはアレックスを通訳に、アレックスのおじいちゃんをガイドに雇い、自分のおじいちゃん、サフラン・ショアのルーツ探しの旅に出る、いわゆるロードムービーです。

プラスワンが、おじいちゃんの盲導犬サミー・デービス・Jr・Jr。
盲導犬というけど、おじいちゃんの目が見えないは自称。
だって、運転できるんだもの。
しかもこのサミー、捨て犬育ちで、凶暴だし…。

おじいちゃんはユダヤ人に対して、すごい偏見の持ち主。いつも不機嫌だし。
でも、その過激な行動の裏には、なにか秘密がありそうです。

前半は、できのいいシュールなショートコントを何本も立て続けに見ているみたい。
冷たい笑いがいいセンスです。

エミール・クストリッツァ監督の「アリゾナドリーム」に、景色の使い方とか曲の合わせ方とか、とても似てると思いました。

音楽が、始めて聞く感じ。
これは、どこの音楽なのでしょう。
映像ととても合っていました。

えんえんと続くウクライナの景色。
始めは荒涼たるものでしたが、やがて、麦畑、緑豊かな高原の風景へと変わっていきました。
そして、目的地となるところはどこまでも続く美しいひまわり畑。

後半は、うって変わって、民族の悲劇、ウクライナの片田舎のユダヤ人虐殺で村が消滅した悲劇が語られます。

出会ったアウグスチーヌの姉のコレクションは、コレクションなんて悠長なものではありません。
人々が生きた証、戦争の酷い爪痕、記憶そのものです。

「これも違う意味の指輪物語だなあ」とアウグスチーヌの指輪を受け取ったイライジャの困り顔をみて思いました。

しかも、それにかかわったらしい、アレックスおじいちゃんの自殺。
彼の安らかな死に顔は、何を物語っているのでしょう。
すごくショッキングでした。

おじいちゃんの過去はすべてが語られたわけでもなく、断片から推測する他はありません。
でも、彼がユダヤ嫌いを装わざるを得なかったこと、盲目だと言い張っていたこと、そして、自ら命を絶ったこと…
彼は、あまりに深い癒せない傷から、やっと解放されたのでしょうか?

この旅で、ジョナサンとアレックスは心を通わせ、遠く離れていても、ともに生きていると実感する間柄になります。

観客をユーモラスに導き、戦争の悲劇を語る。
心にしみる映画でした。

8mm

2007-08-21 10:03:19 | 映画ーTV
ー8mmー
1999年 アメリカ ジョエル・シューマカー監督 ニコラス・ケイジ 、ホアキン・フェニックス 、ジェームズ・ガンドルフィーニ 、ピーター・ストーメア 、アンソニー・ヒールド 、クリス・バウアー 、キャサリン・キーナー 、マイラ・カーター 、ジェニー・パウエル 、エイミー・モートン 、ジャック・ベッツ 、レイチェル・シンガー 、ノーマン・リーダス(yahoo映画)

【解説】
「セブン」の脚本家による、猟奇サスペンス。うらぶれた私立探偵のトムは、大富豪の未亡人から奇妙な依頼を受ける。亡き夫の遺品の中にあった8mm映画について調べて欲しいということだ。だが、その8mmフィルムに映っていたものは、少女の殺害シーンだった。これは本物のスナッフ(殺人)・フィルムなのか? 調査を進めるトムはやがてハリウッドの裏側に潜むアンダーグラウンドの世界へとたどり着く。そのあまりにダークな世界で、真実を掴んだトムは自ら危険を冒し、自身の正義を貫くのだが…。

【感想】
ジョニー・デップが初監督した作品「ブレイブ」もスナッフムービーをテーマにしてしました。
同じテーマでも、取り上げ方によってこうも違ってくるのか、と思いながら見ました。

私は「ブレイブ」の原作本も読んだのですが、こういう行為そのものが、信じられないという思いでいっぱいになります。
人が死ぬところを見たい、それが快感なんて、その人は生きながらにして悪魔ですよね。

まあそれはさておき、この作品、途中まではサスペンスタッチで引っ張っていって、ホアキン・フェニックスを巻き込んで、狂人映画監督に迫っていくまではとても面白かったのですが、その後はしらけてしまいました。
まるで、必殺仕事人ニコラス・ケイジ!!

まあ、こういう映画を作った人は悪いけど、それが売れる市場があるということの方が問題でしょうに。

ホワキンのセリフにあったように、インターネットの時代になって、スナッフは論外にしても、ポルノ市場はますます闇で発展しているのではないでしょうか?
絶対あかん、とも言えないでしょうが、子供たちの目からは絶対!! 遠ざけて欲しいなあ。

もともと、不愉快なテーマなのに、こういう顛末に付き合わされて、嫌な気分になりました。

ブロークンアロー

2007-08-21 09:57:43 | 映画ーTV
ーブロークンアローー
1996年 ジョン・ウー監督 クリスチャン・スレイター 、ジョン・トラヴォルタ 、サマンサ・マシス 、ジャック・トンプソン 、ハウイー・ロング 、フランク・ホエーリー

【解説】
「ハード・ターゲット」に続く、J・ウーのハリウッド第2作。二基の核弾頭を搭載したステルス戦闘機の訓練飛行中、少佐ヴィクター(トラヴォルタ)によって機外へ放り出されるヘイル大尉(スレイター)。全ては核を強奪するためのヴィクターの企みであった。砂漠に落下したヘイルは公園監視員のテリー(マシス)の協力を得て、ヴィクターと核の跡を追う……。(yahoo映画)

【感想】
WOWOWで見たのですが、なーんや、という感じでした。

やたら爆発シーンが多いけど、結局は拳で殴り合う。
派手なのに、中身がないなあ。

あんなに延々と核弾頭を運んで行くのに、なんで軍隊が来ないの?

でも、演習に本物の核弾頭を使ってるなんて、そういう事実があるとしたら、その方が怖いけど。

スティル・クレイジー

2007-08-19 10:59:02 | 映画ーTV
ースティル・クレージーー
1998年 イギリス ブライアン・ギブソン監督 スティーヴン・レイ 、ジミー・ネイル 、ティモシー・スポール 、ビル・ナイ 、ジュリエット・オーブリー 、ビリー・コノリー 、ブルース・ロビンソン 、ハンス・マシソン 、ヘレナ・ベルイストルム

【解説】
20年ぶりに復活をめざす伝説のロック・バンドの姿を辛らつに笑いつつも温かなまなざしで描いたコメディ。1977年、伝説のウィズベック野外ロック・コンサートを最後に解散した人気バンド“ストレンジ・フルーツ”。あれから20年、しがないセールスマンをしているキーボード奏者だったトニーのもとに、ウィズベック20周年記念フェスティバル参加の誘いが持ちかけられる。彼はバンドの再結成を決意し、さっそく昔の仲間を探し始めるのだったが……。(yahoo映画)

【感想】
この映画、なんとなく録画しておいたのですが、すごく面白かったです。
たくさん見ているからと、映画の神様がくれたご褒美みたいでした。

日本でも、バンド復活ブーム、70年代のフォークの特集を週刊文春が夏の特大号で取り上げていて、私も買いました!!

先日も、サウストゥサウスの元メンバーやウエストロードブルースバンドの元メンバーのライブに行ってきたばかり。
めちゃ、のりのりで楽しかった。
かれらは、まだまだ若い音を出すよ!!

えっ!?ノスタルジー?
それだけだけじゃないでしょう?
そう思いたいと願っている今日この頃、グッドタイミングで出会った映画です。

始まりは、人気ロックグループ「ストレンジ・フルーツ」の最悪のバンド解散から20年、そのきっかけとなった20年前の野外ライブ再現の企画が持ち上がったところに端を発します。

コンドームのセールスマン、キーボードのトニーが、元マネージャーのカレンを訪ねて説得します。
彼女は、スト・フルのカリスマギターリスト、ブライアンに憧れて、最初はバンドの雑用からマネージャーに上がった女性。
解散後はブライアントも別れ、結婚、妊娠、一人娘の出産、離婚を経て、今はホテルで働いていました。

ドラムのブーノは債権者に追われ、実家の隣のトレーラーで暮らしながら、農園で日銭を稼ぐ毎日。
すぐに乗ってきました。

ベースのレスはかたぎになっての屋根の修理屋。
妻子持ち。

ボーカルのレイ(ビル・ナイ)だけは、なんとか音楽で暮らしを立てて、立派なお城に住んでいましたが、そこも売りに出しているくらい、内情は火の車です。
ビル・ナイは「ラブ・アクチュアリー」でも、似たような歌手を演じていましたが、神経質そうなスタイルが、そういう役にぴったりです。
細いパンツ、めちゃ似合っています。
この映画では自分で歌っているんだって。
すごいなあ。

肝心のブライアンは印税を施設に寄付するという遺言を書いてなくなってしまったということでした。

レイとレスは、犬猿の仲。
過去のわだかまりが解けません。
それそぞれ事情のあるメンバーたちは、とにかくグループ活動をはじめるため、軽く練習した後、大型バスでヨーロッパツアーに繰り出します。

当時はセックス、ドラック、酒まみれのツアーだったのでしょうが、今じゃ、健康のために、酒はやめて、煙草もやめて…女は…だめだめ、妻子がいるでしょ?
ライブは場末で、観客もマナーが悪い。
演奏もうまくいかない。
バスの中も険悪ムード。
ジョークにさえ笑えない。
だけど、もうやっていけない!という状況に陥るたびに現れるブライアンの啓示。
なんとか、意気投合できる演奏ができるまでに漕ぎ着けた。のに…。

レスとブーノがテレビのインタビューでレイの悪口を言っているのを見て、レイは切れて脱会。
グループはまた解散してしまった。

カレンは、ブライアンの弟のお墓にお参りした時に、ブライアンが生きていることを知ります。
そして、再会。
このシーンはすごく美しい。

ブライアンの登場で、野外ライブへの参加が決まったけれど、もう一悶着あって、感動のラスト。

音楽も良かったですよ。
なんか、私も昔からスト・フルのファンだった気分になりました。

そうやん!
いくつになっても、音楽は最高!
音楽は年でやるものと違う!!
私はいつまでも、自分の好きな音楽を追いかけ続けるぞ!!

ええ、映画やった!!
あー、すっきりした!!